封印された系譜(下) (講談社文庫)

  • 講談社
3.07
  • (1)
  • (6)
  • (17)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 66
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769273

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 複雑なプロットをたのしむ小説、と感じた。話が進むにつれ、いろいろな事実が明らかになってくるのだけれど、正直途中から訳がわからなくなってしまった。主人公は次々といろいろな土地に行かされ、新たな人物の名前がその度に増えていくので。しかし歴史をからめた陰謀話が好きな人には、たまらないかもしれない。あと北欧のいろいろな街が描かれるので地図や旅行ガイドと合わせて読むと、いいかも。

  • イギリス外務省に勤務するリチャード・ユーズデンは元妻から旧友からの頼みを言付かった。それはリチャードをイギリスからベルギー、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、フィンランドを巡る旅に向かわせた。目まぐるしく展開が変わる理由付けに納得感が無いので☆3。

  • 例によって、結末に向かうにつれて、どんでん返しの繰り返しです。「えっ?」と思うような出来事があるんですが、最後の方にどんでん返し。

    加えて、やっぱり主人公は、ぎったぎたに、めっためたに傷つけられています。今回の場合は、戦闘訓練とか受けていない、普通の公務員なんだけどね、気の毒です。

  • 名前が多すぎて混乱する。

  • かつての、何層にも絡み合ったストーリーの展開はどこへというくらい、単調な展開にちょっとひきました。次々に登場しては消えていく人物の名前が覚えられなかった。

  • 他の皆さんのレビューにもあるように、次々出てくる馴染みにくい北欧系の名前に混乱。いつものように、今ひとつさえない優柔不断の主人公が事件に巻き込まれていく…というパターン。後半ややテンポアップするが、あっけない結末だった。列車を使って移動するあたりがなんだかN.京太郎旅情ミステリーのようだ。主人公と親友の友情ぶりがほっとする。

  • 上巻の時から、今いち分かり難くて、多分登場人物で頭が混乱(笑)
    下巻の途中でやっと面白くなってきたけど。
    ロシアの歴史とか知らないし、そのうち改めて読み直そうと思う。

  • 上巻が「これは著者久々の快作」と感じさせてくれたのに、下巻では何だか「出版社持ちであちこち取材してきました」的な、日本にもよくある「紀行ミステリ」に堕してしまった。残念。

  • 久々の歴史ミステリだということで期待して読んだらあまりにも軽くて拍子抜けした。

    中年の公務員が主人公なのだが、彼に魅力も期待も見出せない。流れのまま事件に巻き込まれ、手掛かりを追って移動→肩透かし→移動の繰り返し。謎の全貌については下巻まで引っ張り通し。もやっとしたままさくさく展開するという居心地の悪さに不安が増幅する。

    舞台がころころ変わり、登場人物は過去、現在含めやたらと多い。しかも祖父や父親の代からの陰謀なので、ややこしいことこの上ない。ページ数が足りないのか、無駄な展開を放り込みすぎたのか、作品全体のバランスやボリュームに偏りがあるように思う。

    面白くないわけではないけれど、ゴダードはじめじめした重さがないとやっぱりつまらない。最近軽めの路線だし、もうどっしりした歴史ミステリは読めないのかなあ。

  • 最後に勢いよく、たくさんのことが詰め込まれていて、やっぱりなんだかんだ言って、みんなロシア皇女の生き残り伝説自体の魅力が強くあるからこそなんだな。と感じた。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ロバート・ゴダードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×