- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062771160
感想・レビュー・書評
-
主人公の頭の回転のはやさにびっくりした。
あのくらい俺も冷静に裏を読みながら生きてけたらなぁ。
初めて知ったけど、登場人物がカタカナだらけやと、誰が誰かわからんくなる。
部下はどいつがどいつかわからんくなりかけてた。
なんとかついていけたと思ってるけど。
「神の思惟」とか宇宙から地球を見た人が語るとこは、俺も思ったことやから、宇宙に行かずとも気付いた俺はやっぱすげえなあと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
改めて、丁寧に読み返したい。
-
過去に縛られることなく、時間に基づいて計画するのではなく、瞬間瞬間流れる今という現実を全力で生き抜け。
これがメインメッセージだと感じた。
癌になって悟った自己意識と他者。雑誌や芸能界、政界、息子を失った男・女の悲しみ。価値観。不倫、DV、派遣労働とスーパーリッチの格差。先進国と途上国の格差、新党を作るという政治家の構想などなど。
アメリカにとっては苦い小説かもしれない。 -
消化不良。小説ではなく、作者自身の哲学書のような作品。
ちょっと男性目線すぎる描写が鼻に付くが、かと言って毛嫌いするような種類の本でもないので、もう一度冷静にこの内容と向き合って読める心情の時に再読してみたい。 -
自分の頭で考えるということはどういうことか?
自分の言葉で語るということはどういうことか?
正義とは?愛とは?生きる意味とか?
過去とか未来に翻弄されず
必然と共に誇りを持って
今を生きる
そういやそういう映画を
さっきまで会ってたやつらと
中学生の頃に観に行ったっけ
この時期にこの本に出会えて良かったと思わせてくれる本
2011年中に読み終えたことにも満足 -
いろんなことが書きたかったのかなあ、という雑多な感じはあるものの、無理なく読ませるテクニックがすごいと思う。長いし、難しいこともたくさん書いてあるけど、特に経済にも政治にも強い興味のない私に、さして無理せず読めるのは、本当に驚き。結末に至るまで、満足して読めた。楽しいとか面白いとかではないけど、確かに興味深く、充実した読書時間だった。ま、読了に長く時間がかかったけど。12月30日読了。風邪が治らない。
-
読むのに時間がかかった。
フィロソフィだな。
ソフィーの世界的な。
しかし、心に刺さるものがある。
色々考えさせられる。
そのうちもう一度読む。 -
下巻、一気に読み終わりました。現代の国内外の社会情勢や政治についてデータも引きながら書いていて、個人的には「小説なの?」と感じながらも興味深く読みました。(このあたりは、違和感がある人もいると思います…)
格差や貧困などさまざまな問題を抱える社会の中で、個人がどう生きていくのか、その姿を作者が探し出そうとしているのが伝わってきます。「この胸に深々と突き刺さる矢」がいったい何なのか、それは物語の終盤で明らかになりますが、それを「抜く」ことが人々の生を豊かにすると作者は主張しているようです。
この結末については賛否両論あるでしょう。(私も??と感じる部分はありました。)ただ、私たちの生きている社会の矛盾に目を向け、その社会にどのように関わり、どのように生きていけばよいか、そういったことを考えさせる面白い小説だったと思います。