モモちゃんとアカネちゃん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771481

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃に好きだった

    モモちゃんシリーズ。

    懐かしくて読んでみた!

  • トラウマ児童文学。幻想と現実の混ざり具合と子どもと大人の世界の混ざり具合が秀逸過ぎてトラウマ。幼少期の「自分じゃどうにもできない…」感をひしひしと思い出させる。

  • パパとママの離婚についても触れています。
    その表現にとても切なくなりました。

  • 小学生になったモモちゃんと
    妹のアカネちゃんのお話。

    パパとママ、ネコのプーがいて、
    そこに靴下の双子の兄弟タッタちゃんと
    タアタちゃんが加わって
    いつも皆が仲良く暮らしています・・・。

    ・・・だったならモモちゃんも
    アカネちゃんもどんなに幸せだっただろう。

    いつのまにか、パパはママにとって
    靴だけになってしまう。
    疲れきったママのところには死に神が
    やってくるようになってきてしまう。

    そしてパパとママは
    さようならをすることを決めて、
    パパを置いてママとモモちゃん達は、
    お引っ越しをする。
    新しい場所で再スタートを
    きることとなるのだが、
    新しいおうちでいないはずのパパの姿を
    アカネちゃんがよちよち歩いて探し回ったり、
    忙しいおしごとママに気を使うモモちゃんの様子が
    切ない。

    お話の中で、おいしいもののすきなくまさんや
    タッタちゃんとタアタちゃんが
    どんなに頑張ってモモちゃんとアカネちゃんを
    可愛がって、楽しいことをたくさんしてくれても、
    少し悲しく、厳しい現実がところどころに
    見え隠れしている。

    ラクラク山のウサギさんが
    もっと増えてくれたらいいのに。

  • 絵本のような、子供向けの語り口調なのに、内容はとてもシュールというか。不気味さが漂っている気がする。

  • メルヘンの誰が、リアルの誰なのかな?と考えながら読んでいました。ああ、リアリスト(T_T)

    「靴が帰ってくる」の表現が秀逸だなぁと思っていたら、作者様にも思い出深いエピソードとの事で、納得。

    実話が元になっている事に驚いています。私も実話を形を変えて表現したら、どんなものが生まれるんだろうと少しやってみたくなった。

    本シリーズを読んでいると、子供と生活してみたくなります(>_<)

    いないいないばあも、同じ作者様だったのか。お世話になりました( ´ ▽ ` )ノ

  • 靴だけ帰ってくるパパ。無邪気だけど現実もわかっている子供たち。昔読んだときとはちがう視点で読めました。なんてったって、わたしの妹もアカネちゃんなので、感情移入せずにはいられません

  • 「ちいさいモモちゃん」の続編。
    アカネちゃんが生まれ、お姉ちゃんと一緒に成長していく。

    そしてなんといっても、ママとパパの離婚。
    児童文学のネタとしては仰天するけど、子どもにもじゅうぶん理解できるように書いてある。
    ママが相談した森のおばあさんの言葉は、大人になった今読んでもグッとくる。

    私のいちばんのお気に入りは、タッタちゃんとタアタちゃん。
    めっちゃかわいいー♡
    最後、ママがあげちゃった時はアカネちゃんと同じくらい悲しかった。。ママのバカ~
    タッタちゃんとタアタちゃんの消息が気になる。続編に載ってないかな~。

  • もう子どもではないからか、この作品みたいに現実的な展開が出てきてからがものすごく面白かったです。
    なんか…とくにお父さんのクツだけが帰ってきて、という描写がものすごく胸が締め付けられました。

  • すごく良かったです。子供向けと思って読むと、裏切られます。
    大人にお勧めの一冊です。

    • panda1955さん
      私も『モモちゃんシリーズ』大好きです。
      私も『モモちゃんシリーズ』大好きです。
      2012/02/25
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著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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