少年曲馬団(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.38
  • (1)
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771917

作品紹介・あらすじ

入院していた父は家へ戻り、壮絶な最期を迎える。惟朔は、父親の常軌を逸した支配から、突然放たれたのだ。相変わらず学校には行かず、なっちゃんという看護婦さんや、片山さんという同級生に心を寄せて、秘密の時間を持つ。宙ぶらりんの心を抱えて迷走する少年が追いやられた場所は、あまりに惨かった-。性の目覚めは、すぐそこだ。惟朔少年の、ヰタ・セクスアリス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これはシリーズもので、青年期の惟朔の物語のあとで、この少年期が刊行されます。
    このませた子供の物語と青年期の間を繋ぐ物語が、読了後気になってきます。

  • 少年が大人になる成長譚。

    純粋な少年の視点だからこそ見える、社会の歪みや、人の心のいびつさが心に訴えかけてきます。

    美しい風景描写が、成長過程の少年の世界観をよく演出していました。

    あっぱれです。。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

花村萬月の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×