- Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062773515
感想・レビュー・書評
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京極作品にしては量的には少な目だし、蘊蓄とかがないから比較的読みやすいかもしれない今作
しかし内容は心に突き刺さるような話でした
登場人物たちは皆自己中心的で、ハタから見るとうわぁというような部分が多い人たちなのですが、少なからず自分と似たようなところもあるわけで…
ケンヤの言葉が自分に言われてるように思える部分もあって辛いけど、それでもやっぱり皆似たようなもんで…やっぱりそうこうしながらも生きていくんだろうなって
アサミの気持ちは最後までよくわからなかったけど、最初掴み所がない感じだったケンヤは最後にすごく近く感じました
読了後はいろんな想いが錯綜してなんとも言い表せない気持ちです -
京極夏彦の話題作、「死ねばいいのに」。タイトルが衝撃的だけれど、主人公?のケンヤの素朴な問いかによって登場人物たちが問い詰められていくのと合わせて、読者もえぐられていく、そんな作品。ヤクザ、陰湿的な嫌がらせをする女性、うだつの上がらない男性社員から警察、弁護士まで人間誰しも弱みがあり、素朴な問いかけに反論することができない。それを超えていたのが、、、。
ライトな小説ながら読ませる力は強力でさすが京極夏彦という感じ。 -
舞台化するというので観劇前に履修。
これをどうやって舞台にするのか、愉しみで仕方無い。
タイトルのニュアンス最高でした。
何はともあれ、ワタライケンヤが好き過ぎる。ふふ。 -
ケンヤは、確かに人殺しだ。でも普通だったし馬鹿だ。
死ねばいいのにといって本当に死んでしまったのが怖くなっただなんて。殺人犯にしてくれないと自分の言葉を言葉通りに実行して死んでしまった事実に対して、理解されてるのか嫌なのかしら。
アサミ以外の人間がまともに見える。ケンヤ以上に愚直なアサミが正直気持ち悪いと思ってしまった。
アサミは空っぽだったのかな。 -
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最後まで感情移入できなかった。
ただ、私の中の小説の世界を大きく広げてくれた作品だった。 -
来年の舞台化に向けて、予習のために読みました。
「京極さんのお話読むの久しぶり〜。ゆっくり読むぞー」と思いつつ、気づいたら読み終わってました。。。
読めば読むほど、つかみどころのない。
むしろ、つかみたくない気になる。
会話してるのに、会話しているのを読んでいるだけなのに、どんどん感情が迷子になりそうなお話。
わかったつもりでわかってない。
知ってるつもりで何も知らない。
ちょっとなんていうか、複雑な気持ちにされる読後感な一冊です。。。-
舞台鑑賞後日談。
結論から言うと舞台はとてもよかった。
読んできたキャラクターに肉がついた感じ。
ケンヤの言葉が刺さる…。
特殊な舞台装...舞台鑑賞後日談。
結論から言うと舞台はとてもよかった。
読んできたキャラクターに肉がついた感じ。
ケンヤの言葉が刺さる…。
特殊な舞台装置で、狭い空間をうまく使って場面を切り替えていく。照明も効果的で、切り替え感がちゃんと出ていた。舞台後、しばらくこの登場人物たちとアサミ、ケンヤの関係性の考えに囚われてしまう。そして、もう一度文字での登場人物たちの物語を噛み締めたいと思った。2024/02/08
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