ノクチルカ笑う (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779296

感想・レビュー・書評

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  • ああ、この二部構成。
    由良だ、由良シリーズだ。

    笑わない沖津と笑いたい真名井と、歪みと愛と寂しさの話。
    真綿で針を包むような、が正しい評価な気がする。

    溺れそうになるけど、死体が、光ってたら、恐ろしく、綺麗じゃない?

    あらすじが微妙にネタバレなのが気になる。もちろん、そのままの意味じゃないけど。だからこそ気になるけど。

    ところで、由良は笑ってる?
    ちゃんと笑えてる?
    うん、由良が笑ってるならこの話はこれでいい。

  • 挿絵さんが変わってたのと、
    由良の出番が少なかったのが少し残念だった
    つづくといいなあ

  • メディアワークス文庫で書いていた「プシュケの涙」の「由良三部作」の続編と言う事でかなり気になって購入。
    物語は流石柴村仁さんと言うほど思春期なダークな感情を表しながらもまた続きを読ませてほしくなるような物語の進め方は流石と言わんばかりです。
    今回の物語もすごく面白かったですが、
    「由良シリーズ」といいつつ由良彼方はほんのちょっとしか登場せず、由良三部作とはあんまり関連しない感じ。
    実は由良彼方が登場してるんですよ!ぐらいで良かったのにー。
    いつ由良が登場するのかドキドキしてたのに、全然登場しなかったのが残念。
    物語はすごく面白かった。
    真名井君も沖津君も悲しい過去を抱えているが物凄く詳しく描かれている訳ではない。
    とくに沖津君は人を貶める事を趣味としているにはお姉さんに原因があるのだろうかと思いつつ本当の所は想像に過ぎなくて……
    二人の話の続編があるなら読みたい。
    別に由良シリーズとして出さなくても読みたい。

  • 『プシュケの涙』は再刊だったが、こちらは書き下ろし。元々は『由良三部作』と呼ばれていたらしいが、帯には『由良シリーズ』とある。
    第一印象は青春ミステリだったが、今作は高校生の、言うなれば『無邪気な悪意』を描いている。『プシュケの涙』も『いい話』系とは言い切れない部分があったが、そこをより増幅させたように読める。尤もこの歳になって読むと、高校生の感じやすさ、それに伴う悪意というのは何だか可愛らしく見えてしまうのだがw

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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