- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062807319
作品紹介・あらすじ
天皇はいつ生まれ、どんな役割で、いかに統治したのか。三輪山のふもと、ヤマトに生まれた王を中核として展開される古代国家統一への道。その正統性の根拠は何なのか。また東アジア情勢が与えた影響とは?神意を知る存在としての宗教的機能を中心に、天皇号・大和政権の成立過程と支配の構造を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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東大の教授が著者だけあって、井上光貞氏の見解などを中心に研究史をまとめられている。
新解釈やあるべき方向性の提起はないのでものたりなく思う人もいるだろう。全体的に散漫としていて読みづらいし。
たびたび引き合いに出されている同出版社の「日本の歴史」シリーズの第二巻・第三巻(寺沢薫『王権誕生』、熊谷公男『大王から天皇へ』)を先に読んでおくとよい。
それにしても東大系の先生も、近ごろはすっかり邪馬台国畿内説に日和ってしまってつまらないな。
畿内説支持を表明するなら、もっとはっきり恩師や先輩方を非難したほうが面白い。 -
本書では日本の国作り、神話のころから6世紀の飛鳥時代あたりまでの歴史について解説されています。今後、このシリーズを読んでいくかどうかはわかりませんが、機会があれば続きを読んでみたいです。
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現代の学界が考え得る最も蓋然性の高い古代世界のビジョンを提供してくれます。
普段いわゆるトンデモ史家の本ばかり読んでいる者には、清涼剤のようでした。