裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

著者 :
  • 講談社
4.21
  • (603)
  • (417)
  • (254)
  • (29)
  • (7)
本棚登録 : 3123
感想 : 579
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062820646

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山口さんってすごい人だ!思った以上に、すごい人。すごいというのは、努力、強さ。たくさん涙を流すんだけど、ちゃんと立ち上がって進んでいく。読んでいると、自分がちっぽけで、なんでもっとがんばれないんだ、やれることまだあるだろう!と奮い立たせられるような本でした。バングラデシュってこういう国なんだな。貧しさや混乱は先進国によって巻き起こされているんだろうなと思うと心が痛む。おかしいと思うことを、そのままにしない行動をできる力をもらった。心がすごく動かされたから、次は私の行動を変える。何ができるか考えてみよう。まずは表面的な情報を疑うこと、自分で調べる、できれば足を運ぶこと。信念をもとに決断すること。がんばるぞ!

  • 負けない根性が本当にすごい。
    新しい一歩に踏み出すことも、裏切られても歩み続けることも尊敬する。マネしないといけないなあ。

  • 生き方に尊敬できる。
    創業者のストーリーをブランド力にし、買いたくなるコト/モノを生み出すことって素晴らしい

  • 転んでも転んでも、思いっきり泣いて、立ち上がるその姿に勇気をもらいました!

    「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」

    本書でこの言葉に出会えたことが1番の贈り物です。

  •  大分以前に、よく聞いているpodcastの番組に山口絵理子さんがゲストとして登場されて、その話に大変興味を持ちました。本書は、その山口さんの自伝的エッセイです。
     20歳台半ばにして、物凄い振幅の激しい人生を歩んできていますね。小学校でのイジメ、中学のときの非行、高校での柔道、そして大学を経て、いきなりバングラディシュを訪れての大学院生活と起業。
     いつもリミット一杯まで進み切っては、また別の振り子に乗り換えて・・・。どんなことがあっても夢に向かって体当たりし続ける山口さんの悪戦苦闘ぶりが怒涛の如く押し寄せてくる一冊です。

  • 君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ。

    他人にどう思われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になっても、自分が信じた道を歩く。それがバングラディッシュのみんなが教えてくれた事に対する私の答えだ。 


    好きな文章の抜粋

    大学で教える理論、国際機関での実際に行われていること、現実の矛盾、乖離に気づき一歩ずつ歩みを進めてきた。

    実際にバングラディシュに行って大学院にまで通って知った現実。
    日常的に賄賂がある現実。賄賂は日常茶飯事。
    援助が一部の政治家のポケットに入り、求める人たちにはほとんど届いていない現実を知った。日々繰り返されるストライキも、一部の人たちの利権争いのために行われ、テロの事件では、罪のない人々を自分の利権のためにテロに参加させ、私は被害者を生む政治家を心から憎んだ。
    あの支援のお金はどこに行ったのかと疑問に思った。

    同時に、貧しさは生活の至るところで人間を傷つける武器として現れた。そのたびにどんなに変えたくても変えられない現実があるんだと思った。車にはねられても一言も言えずに立ち去る少年も、クラスメートの女性も、洪水の中泳いで薬を買いに行く子供もみんな生きるために生きていた。そこに生まれなければ発揮できていたはずのたくさんの可能性がある。しかし、正義や努力が日の目を見ない腐った社会でも、自分の生きる道をなんとか切り開き、力強く、生きていた。

    私は何かの力になりたいと思ってこの国にきたが、私には持っていない強さをこの国の人たちはみんな持っていた。

    ただただ生きるために生きている、バングラディッシュの指導を毎日見ていたら、自分に問いかけているような気がした。
    君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだって。他人と比べて1番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、泣いたり笑ったり。その幸運の星の下に生まれておいて、周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、いろんな制約条件を自分自身の中だけで作り出し、自分の心の声から無意識に耳を背け、時間とともに流れていく。
    他人にどう思われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になっても、自分が信じた道を歩く。それがバングラディッシュのみんなが教えてくれた事に対する私の答えだ。
    自分自身が本気でやりたいこと、それが途上国でかわいいバックを作ることだった。

    人の気持ちに甘えていた。
    商品で勝負できるものを自分は作っていなかった。バック業界に飛び込み、畑違いじゃないの?と言われながらも修行もした。
    ガッツがやっぱりすごいと思った。





  • 圧倒的な推進力、巻き込み力、行動力。
    『なぜやりたいことを、やらないの?』と強く問いかけられ、背中を蹴り出される作品。

    「ギラギラし続けていたら、なんとかなるのではないか」と思わせてくれる一冊。

  • 私が25歳の頃とは全く異なる生き方をしていて興味深かった。
    私の25歳は結婚し第一子を授かり、憧れていたお母さんになることだけを考えていた。
    一方、山口さんは世界を見ることから始まり自分自身の体で感じることや、現場主義を貫きつつも経営者であることにもがき苦しんでいた。

    たった1人でバングラディシュに飛び込んでいく25歳。
    アジア最貧国をこの目で見たいというおもいがあったとしてもなかなかできないこと。素晴らしい。

    そして、山口さんエピローグに書かれていたことば。

    他人にどう言われようが、
    どう見られ評価されようが
    たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く

    私もいま同じ気持ちになっている。
    生き方は千差万別で、山口さんがビジネスの世界で成功者に見えていたとしても、わたしが母親というステージに「完」という文字をだすところまできていたとしても、
    なにが正解で、なにが幸せかは人それぞれ。

    なにをやってきたかじゃないんだな。
    なにを考えて生きてきたのか
    考えたことにどう向き合ってきたのか
    自分自身の思いのあることにどんなふうに向き合ってきたのか。
    なのかもしれない。

  • とても衝撃をうけた。
    20代前半の女性が、なんでこんなことできるんだろうと、その思考と行動のはやさにも驚いた。
    山口さんの最近のインタビューで、「行動力があるといわれるが、そうではない、その過程はいつも必死の思考の過程だ」という趣旨のことを話されていたのが記憶に残っている。
    考えたくないことにもきちんと向き合い、考えることが、行動力につながるのかなと解釈した。
    そして、わたしもわたしの人生で成し遂げたいことを見つけてみたい。がむしゃらに何かに向かってみたいと感じた。

  • 「マザーハウス」創業者のお話。本の中で自身が鬱病であったことも明かしているが、とにかく感受性とエネルギー、行動力が半端ない。人によってはすごすぎてついていけないかも。ただ、同じような事業の興し方は難しくても、根底にある気持ちやマインドセットが自分の考えに近く、共感する点がたくさんあった。1号店出店のお話もあたたかみに溢れていて、初めてここまで自分の考えに合う人の本に会ったと思った。ソーシャルビジネスに興味がある人はたぶん必読。

全579件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

やまぐち・えりこ1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、当時アジア最貧国バングラデシュに渡り日本人初の大学院生になる。「必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動」という考えで23歳で起業を決意。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、株式会社マザーハウスを設立。バングラデシュ、ネパール、インドネシアの自社工場・工房でジュート(麻)やレザーのバッグ、ストール、ジュエリーなどのデザイン・生産を行っている。2016年現在、日本、台湾、香港などで28店舗を展開している。Young Global Leaders(YGL) 2008選出。ハーバード・ビジネス・スクールクラブ・オブ・ジャパン アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2012受賞。毎日放送「情熱大陸」などに出演。著書に『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』『裸でも生きる2 Keep walking 私は歩き続ける』『自分思考』(いずれも講談社+α文庫)。

「2016年 『輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口絵理子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×