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著者 :
  • 講談社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062821247

感想・レビュー・書評

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  • 広告クリエイターだけあって、短い言葉で胸に突き刺さる言葉が多い!!

    日にちを空けてまた読み返したくなる本でした!!

  • CMを手掛けたり、フリーペーパーを出したりする方、箭内道彦氏の語録。タイトルは、「やないごろく」と読める。考えたなぁ・・・。

    今回は、ここから言葉を5つ、シェアしたいと思います。

    1つ目。
    「水島ヒロ:コンプレックスって?
     オダギリジョー:君が一緒に生きて行く友達
     堀北真希:僕が僕である強さ」

    「ほろよい」というアルコール飲料のCMから、だそう。
    コンプレックスに対しては、その存在を悔やんだり、憎んだりするよりも、受け入れたり、逆手にとって利用したりした方が、面白いと思うんです。

    例えば、吉本隆明の『真贋』(2011/10/26紹介)の中では、その道の大家は、コンプレックスというものを挽回しようと努力して、逆にその分野で人よりも高い能力を見につける、というくだりがあります。


    2つ目。
    「プレゼンはプレゼント。」

    スピーチについての勉強会に行った時(2011/10/17)、私が講師の方から同じことを言われました。スピーチ、もっといえば「話す」と言う行為が何を意味するのか、私は考え、自分の中の認識が変わりました。「プレゼント」。これを胸にしないと始まらないと思うんです。私は本を手に取る時、メッセージを人に投げかける時、「これをどうやったら楽しくシェアできるか」と考えています。


    3つ目。
    「不純な動機という、最高の純粋」

    昨日、スピーチ朝活と言うものに参加しました。恐らく、就活の面接対策と言うことなのでしょう。私自身、そこまで面接と言うものを知らないので、純粋に、ひとりの人間として話を聞いていました。そこで思ったことがまさにこの言葉だったのです。無理をしてかしこまった、指南本に書かれているようなことを言うよりも、素の、その人自身がその時、その場所で何を思い、どういう行動をしたのか、を話してくれた方がずっといい。面接というものが、「相手の人となりを知る」という目的であるならば、私は「素のあなた」を出してくれた方が、よほどその人のいい所が見つけやすい、「ああ、この人と働きたいな」と思うのです。


    4つ目。
    「「ナカミ」より「ツカミ」」

    「この企画は、将来的にはこうなっていってほしい」。ビジョンですね。これが自然と生まれてくる場合はワクワクにつながりますが、自然と出ない場合は・・・。「別に、やってみればいいじゃん」というのが箭内さんの考え方。私も、朝活などの企画の相談を受ける時に、「とりあえず、やってみればいいじゃん」と思って話を聞いています。ボランティアだろうが、自己満足だろうが、「これをやりたい」と思った時のその人の思いって大切にしたいんですよね。それこそ、これから宝石になる原石のように。実際にやってみることで現実が見えたり、視野が広がったりするので。

    人間、知識も価値観も後付けで何とかなるけど、「やる気」だけは、"その瞬間"にしか生まれないと思うのです。それをよくもわかっていないご高説で先延ばしにしたり、御破算にするのは、もったいないのです。


    5つ目。
    「矛盾上等」

    この言葉が言いたいことは、「昨日と今日の考え方が違っていいじゃない」というもの。

    考えと言うものは突然のインスピレーションという言葉があるように、変化に富むものだと思っています。(よくある"気付き"とかもそうですよね)
    色々な価値観を吸収して、徐々に変わっていくこともあれば、「ああ、そういうことか! 私は間違っていた!」ということもあるでしょう。(人は"転向だ"とか言ってバカにしますけど)

    でも、考えが一貫してないとマズい、とまでは言いませんが、混乱するものってあると思うんです。例えば、政治家に代表されるリーダーの考え方・方向性とか。「朝令暮改」という言葉もあります。

    柔軟な社会にしたいのならば、
    ・上に立つものは、言葉を発するにも、また、その言葉を改めるにも、細心の注意と責任の重さの自覚をもつということ。

    ・それ以外の人は、考えの変化、その柔軟さに対して寛容さを持つこと。

    なのかな、と思いました。

  • 第1回「出会いを楽しむ読書会」にて、はるちゃんが紹介してくれた本です!

  • 何回も読みたくなる。

  • 著者であるヤナイさんの語録(ゴロク)。
    箭内さんはクリエイターだそうですが、私はほとんど知らない。
    タイトルに目が止まり読んでみた。
    オシャレでカッコいいおじさん。
    言葉って思いがこもるとパワフルなんだと実感。
    全ページ語っている!まさに語録。

  • クリエイターの、切れ味の鋭い言葉を楽しむための本。

  • 大学に入って
    流れるような情報でしかなかった「広告」を
    はたと認識し出してから
    ずーーっと大好きな箭内さん。

    世の中の人が皆
    箭内さんみたいな考え方が出来たら
    “仕事”ってもっともっとhappyなモノになる気がする。


    とりあえず覚え書き。

    569/017
    一番危険なのは、一所懸命っていう概念なんですよ。
    「一つの所に命を懸ける。」
    素晴らしいことだと思うんですけど、
    一所懸命やったってことを言い訳にしちゃうんですよね。
    一所懸命やったっていう自分の経験を正当化する記憶装置てのが、
    一番客観性を奪う装置なんですよ。

    569/052
    水嶋ヒロ:コンプレックスって?
    オダギリジョー:君が一緒に生きてく友達。
    堀北真希:「僕が僕である強さ」

    569/159
    みんな何かの天才なんだ。
    すべての人に「天才」は必ず二つ以上ある。
    たとえば笑顔の天才と、料理の天才とが組み合わさって、
    素敵なラーメン屋さんができちゃう訳じゃないですか。
    人は複数の才能を必ず持っている。
    その掛け合わせで、その人にしかできない人生が展開していく。
    何でもいいんですよ。
    謝る天才でもいいし、人をほめる天才でもいい。
    誰にも解けない方程式を解ける人だけが
    天才じゃないってことを伝えたい。
    二つあるから、誰とも違う、みんな違う天才。

  • 12/188

  • ときめき、ひらめき、やるき、になる569がたくさんあって
    勝手に箭内さんとおしゃべりしている気持ちになれました(笑)

  • 若い人達に読んでほしい語録集。端的な言葉だけどきめ細かく深く心に入っていきます。

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著者プロフィール

(やない・みちひこ)
クリエイティブディレクター。
1964年生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
博報堂を経て、2003年「風とロック」を設立。
数々の話題の広告キャンペーンを手がける。
主な仕事に、タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」、FUJIFILM「PHOTO IS」、資生堂「uno」お笑い芸人52人CM、東京メトロ「TOKYO HEART」など。
現在、業種やジャンルを超えて活躍中。
若者の熱狂的な支持を集めるフリーペーパー「月刊 風とロック」発行人。
NHK「トップランナー」MC、TOKYO FM ラジオ「風とロック」パーソナリティでもある。
著書に、『風とロック 箭内道彦と21世紀広告』(晶文社刊)、『風とCM』(誠文堂新光社刊)、『クリエイティブ合気道』(アスキー刊)、『サラリーマン合気道』(幻冬舎刊)、『871569』(講談社刊)などがある。

「2012年 『8715692』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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