- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062830423
感想・レビュー・書評
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大きな話題になったように、何度開いても飽きない絵本。
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丹念に描き込まれた、丁寧な作りの本。
廃屋になりかけていた家が賑わいを取り戻し、100年の年月を経てふたたび朽ち、そしてまた新たな命が吹き込まれていくまでを、同じフレームで追っていく。
1枚めくるごとに、「井戸がバージョンアップした」とか「屋根が立派になった」とか「部屋が増えた」とか「畑が立派になった」とか、時の流れに沿った移り変わりが描かれており、どこが違うのか比べてみるのも間違い探しみたいで楽しい。
長田弘訳の静謐な語りと合わせて、時代の変遷と人の営みをしみじみと感じさせる、静かで雄弁な絵本。 -
1900年、子どもたちが見つけた廃屋。修理され、人が住むようになり、ブドウの樹が植えられる。100年の間に、家族の誕生や別れを見守り続けた家も住む人に合わせ、手が加えられ変化していく。
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まず、絵の精緻さにうっとりする。
細かなところまでじいっと見つめてしまう。
ストーリーはバートンの『ちいさいおうち』を少し思い起こさせるような、家が語り手の百年の歴史。戦争の世紀だった20世紀だからこそ、楽しいことが描かれているページも、嵐の予兆に悲しくなる。そして徐々にさびれていき……という展開に溜息がでてくる。人の生死、戦争、出会いと別れが、淡々と描かれている。
ただ、暗いだけではなく最後のページにはほっとします。ゆっくり最後まで読んでほしい絵本。 -
絵が素晴らしくキレイ!
購入をしました。本のタイトル通り、ある一軒の家の百年間をつづった絵本です。 -
年を重ねる事によって、家が少しずつ変わっていく。それを見つけるのがとても楽しかった。絵はとても丁寧に描き込まれ、フランドル派の絵を見ているような感じもあって、じっくりと細部まで眼が離せない感じです。