ときめきのへや (講談社の翻訳絵本)

  • 講談社
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本棚登録 : 155
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062830720

作品紹介・あらすじ

ねずみのピウス・ペローシは、ものを集めて歩きます。森へ行けば、ねじれた根っこ、おもしろいかたちの小枝や葉っぱ。海に行けば、貝がら、木ぎれ、キラキラひかるガラスのかけら。町では、かぎ、古い写真、だれにも届かなかった手紙……。
ピウスは、これらをだいじに持って帰り……、棚のなかに、だいじにしまっていました。ピウスはこのへやを、「ときめきのへや」とよんでいました。

感想・レビュー・書評

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  • ねずみのビウスは拾った物を家に持って帰り棚に飾る。部屋はたからものでいっぱいになる。そこは「ときめきのへや」。

    子どもの頃、私は道端でつるつるのきれいな石をみつけた。家に持ち帰って大切にした。あの小石はどこへいったのだろう。いらなくなったんじゃない。思い切って捨てた小石を大人になった今、大切な物だったのではないかと思うようになった。

    この絵本を読んでやっぱり大切な物を捨ててしまったんだとさみしさを認めることができた。それでも私には昨年秋拾ったどんぐりがある。これはときめきだ。私は大丈夫だと思った。たからものをさがさなくては!

  • 「ねずみのピウス・ペローシは、ものを集めて歩きます。森へ行けば、ねじれた根っこ、おもしろいかたちの小枝や葉っぱ。海に行けば、貝がら、木ぎれ、キラキラひかるガラスのかけら。町では、かぎ、古い写真、だれにも届かなかった手紙……。
    ピウスは、これらをだいじに持って帰り……、棚のなかに、だいじにしまっていました。ピウスはこのへやを、「ときめきのへや」とよんでいました。」

  • ピウスが石を捨ててしまってからの感情がリアルでした。大事なものを失った時の何にも興味が持てなくなるところ、楽しかった日々を思い返し、虚無感で何もしたくなくなるところ。そして、また石を拾った時の絵がとても好きです。他の人にとっては何でもないものでもピウスにとってはかけがえのないもので、大事に抱えてる姿に良かったねぇ、もう離さないようにね、と言いたくなりました。落ち込んでいて気分が乗らない時も歩き出すことさえ出来れば思いがけず良いことはやってくるもんなんですよね。図書館で偶然手に取りましたが大好きな本になりました。

  • 「ときめきのへや」には、ねずみのピウスがこれまでに集めたものが全部飾ってある。この宝物を見せてもらおうと、色々な動物がやってくる。ところが、一つだけ誰もが首をかしげるものがあった。その灰色の小石は一番初めに見つけ、飾ったものだったが、みんなに言われて捨ててしまう。それから、何もする気にならず、宝物をすべてみんなにあげてしまう。捨てた石とそっくりの石を拾い、部屋に飾る。(32ページ)
    ※自分にとって大切な物は自分が決めることだよね。

  • 絵本ですが、主人公に共感できるのは大人かなと思います。
    自分の大切なものを思い出して愛しくなるような、優しい物語でした。

  • 4、5分

    他人から押しつけられた価値観で
    自分の価値観を捨ててしまうのはどうなのか

    分かりやすくはないけど、気づける子は
    考えてるだろうと思える本

  • 6分

  • 30年度 2-1
    6分

  • ほかの誰かからみたらがらくたに見えたって、その人にとってはときめく宝物なんだ。小さな子供にも伝わりそうな話。

  • 簡単に捨ててはいけないよな。物には物語が詰まっているのだから。情緒豊か。

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著者プロフィール

1966年、イタリアのミラノ生まれ。1995年にアメリカに移住し、ニューヨークを拠点にイラストレーター、絵本作家として活躍している。『ときめきのへや』とWhy Mole Shoutedにて、アメリカのParents Choice Awardを受賞。2011年、センダック・フェローシップに選ばれ、モーリス・センダックの指導を受ける。日本での翻訳作品は『アマンディーナ』(訳・福本友美子 光村教育図書)アメリカ・ニューヨーク在住。

「2013年 『ときめきのへや』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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