ゴーストの条件 クラウドを巡礼する想像力 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (10)
  • (13)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 170
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837385

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間の生の哲学を逆照射する「キャラクターの哲学」
    『終わりに』の章がとても希求的で、むしろこの文章を読んでこそ各論の意図に一連の繋がりが見てとれる。
    この世にあって見えず、触れることもできないゴーストたちの手を、私たちの想像力はとらえる。

  • 人は、本を、映画を、ゲームを、音楽を、ただ漫然と手にするわけではない。

    もしも今、読みかけの本、観たい映画、やりかけのゲーム、夢中になっている音楽があったら、それを一時中断して、ぜひこの本をとってほしい。

    手持ちのお金がなければ、講談社の公式サイトで「終わりに」という、あとがき部分の全文がPDFで読めるようになっているので、一読を。

    さまざまな人物の仕事、哲学、批評、アニメやゲーム作品、またインターネット上のサービスを分析し、解体しながら、「ゴースト」という概念をたしかにすることで、これから続いていくべき、「物語」が提示されている。

    それはつまり、これから自分がどうやって生きていこうかということの、直接的な答えではないにしろ、最良の光にはなるはずだ。

    何をさしおいて、まず読んでおくことをおすすめしたい。

    これから先、手にする本が、映画が、ゲームが、音楽が、さらに輝いていくことだろう。

全15件中 11 - 15件を表示

著者プロフィール

北海道大学公共政策大学院・法学部准教授。2006年東京大学法学部卒業,2012年同大学院法学政治学研究科修了(博士(法学))。専門は行政学。独立行政法人日本学術振興会特別研究員(PD),東京大学特任講師等を経て,2014年から現職。主要業績として,「規制空間の構造変容と官僚制の裁量行使戦略(一~六・完)」(『国家学会雑誌』第126巻第1-2~11-12号,2013年)。

「2016年 『公共政策学の将来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村上裕一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×