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- Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062837385
感想・レビュー・書評
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人間の生の哲学を逆照射する「キャラクターの哲学」
『終わりに』の章がとても希求的で、むしろこの文章を読んでこそ各論の意図に一連の繋がりが見てとれる。
この世にあって見えず、触れることもできないゴーストたちの手を、私たちの想像力はとらえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人は、本を、映画を、ゲームを、音楽を、ただ漫然と手にするわけではない。
もしも今、読みかけの本、観たい映画、やりかけのゲーム、夢中になっている音楽があったら、それを一時中断して、ぜひこの本をとってほしい。
手持ちのお金がなければ、講談社の公式サイトで「終わりに」という、あとがき部分の全文がPDFで読めるようになっているので、一読を。
さまざまな人物の仕事、哲学、批評、アニメやゲーム作品、またインターネット上のサービスを分析し、解体しながら、「ゴースト」という概念をたしかにすることで、これから続いていくべき、「物語」が提示されている。
それはつまり、これから自分がどうやって生きていこうかということの、直接的な答えではないにしろ、最良の光にはなるはずだ。
何をさしおいて、まず読んでおくことをおすすめしたい。
これから先、手にする本が、映画が、ゲームが、音楽が、さらに輝いていくことだろう。