聖裔の花嫁 すれ違う恋は政変前夜に (講談社X文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062869126

作品紹介・あらすじ

裕福な貿易商の娘メラルは、父が横領罪で捕えられたことを契機に、法律家の長イスメトのもとで侍女をしていた。しかし突然、聖裔であるルトフィーの屋敷の侍女に任ぜられる。聖裔とは、エルトゥールル帝国の奉じるディン教において預言者の子孫にあたる聖人で、貴族以上の特権を与えられた存在だ。だが言われた先を訪ねると、そこは古びた民家。そして聖裔だというその男は、容姿こそ美しいもののどこか偏屈で冷たかった。

感想・レビュー・書評

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  • 貿易商の父が横領罪で投獄されたが、彼の無実を信じる娘メラル。侍女として働き父の保釈金を稼いでいた彼女に、主人からとある依頼を受ける。それは預言者の血を引くといわれる聖裔(サイイド)で侍女として働いて欲しいというものだった。快く引き受け依頼先の屋敷へ向かった彼女が出会ったのは、その高貴な身分とは不相応の身なりをした変わった青年で──。エルトゥールル帝国シリーズ第7弾。
    一応単独でも読了できる作品ですが、通読すると登場人物のつながりが分かり、より楽しめるシリーズ。わたしの場合、シリーズ第1弾『囚われの歌姫』のみ約1年半前に読了したっきりなので、ラフィークの物語はどうだったか殆ど覚えていない。初対面の主人公に酷いことをしたことぐらいしか記憶にない(笑)今回の主人公メラルはめちゃくちゃ鈍い性格と位置付けられているが、ルトフィーの態度分かりづらいとは思う。読者向けに彼の心境描いているから、随分前から気遣ってくれること分かるけれどさ。少女小説の王道の展開で安心して読め楽しく読了でき良かった。とりあえず出版順に追っかけてみようかな。

  • 裕福な貿易商の娘メラルは、父が横領罪で捕えられたことを契機に、法律家の長イスメトのもとで侍女をしていた。しかし突然、聖裔であるルトフィーの屋敷の侍女に任ぜられる。聖裔とは、エルトゥールル帝国の奉じるディン教において預言者の子孫にあたる聖人で、貴族以上の特権を与えられた存在だ。だが言われた先を訪ねると、そこは古びれた民家。そして聖裔だというその男は、容姿こそ美しいもののどこか偏屈で冷たかった。

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著者プロフィール

神奈川県在住。立教大学文学部卒。2012年講談社「ホワイトハート新人賞」を受賞しデビュー。主に中華世界やオスマン世界を舞台にした女性向けファンタジー小説を講談社X文庫ホワイトハートにて発表する。デビュー作を含めた「エルトゥールル帝国シリーズ」が人気を博し、そのうちの『囚われの歌姫』『運命の皇帝』のほか、短編『流離の花嫁』がコミカライズされている。

「2022年 『後宮の屍姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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