親子という病 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879620

感想・レビュー・書評

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  • 日本において家族という存在はなんと尊いものとされてきたんだろう。知らず知らずのうちに環境や社会通念の中で親子の意義を定義づけられていることを痛感させられる1冊。生きづらいなーなんて思っている方に一度読んでいただきたいかな

  • 親は子どもを愛してやまないもの、子どもはその愛に応えたくてたまらないもの、家族愛は最高至福なのだという通念は幻想ではなかろうか・・と問いかける。そして家族という病はもはや解決不可能なものだとの香山先生の臨床での体験論を繰りひろげる。近年、理解不可能な親殺し・子殺しがあまりにも多い時代だ。
    香山先生は親子の問題はパターンはいろいろあるにもせよ「あらゆる親子はビューキである」との立ち位置から、苦しみに佇み出口なしの状況で煮詰まってしまうのではなく、親も子も内から外へ・家庭から社会へ・家族から他人への視点が大事だとするのだ。

  • 読みやすい。
    なかなかの名著です。
    「病」という表現が強烈なので
    びっくりするが、
    内容は、精神科医からみた実例がたくさん。
    説得力がある。

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著者プロフィール

たくましいリベラルとして、右傾化する政治状況から現代社会の病理まで、メスをふるう行動派知識人。1960年生まれ。精神科医。立教大学現代心理学部教授。『若者の法則』『ぷちナショナリズム症候群 若者たちのニッポン主義』『生きてるだけでいいんです。』『弱者はもう救われないのか』『「悩み」の正体』『リベラルじゃダメですか?』ほか、著書多数。

「2017年 『憲法の裏側 明日の日本は……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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