まんが現代史-アメリカが戦争をやめない理由 (講談社現代新書)

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  • 講談社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880251

作品紹介・あらすじ

ベルリンの壁、キューバ危機、ベトナム戦争から9.11、オバマの登場まで。学校では教えてくれない激動の世界史。

感想・レビュー・書評

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  • マンガ現代史・・・現代史・・・かぁ。
    そんなぼやーっとした言葉じゃなく
    アメリカ911を中心とした本だったから
    そう書いたらいいのになと思いました。

    しかもよんだら続編って・・・。

    立ち読みしたときはイラスト多くて読みやすいかなとおもったけど
    よんでくとやっぱり文字は多いし、
    でもキャラクターしゃべりだし(「〜だにゃ」とか)
    簡単なのか、難しいのか・・・。

    でもこんな内容だし、簡単にはかけないですよね。
    とりあえずブッシュがかなりめちゃくちゃっていうのは
    わかりました。
    ほんとすごい人が大統領になって、すごい戦争をはじめちゃったんですね・・。

  • 非常にわかりやすい

  • ・アメリカは軍需産業に経済を支えられている州が多く戦争しないと不景気になる構造
    ・冷戦が長く続き長期にわたり武器を持ち続けないといけなかったことが原因
    ・一国主義、大義がなくてもアメリカの敵の敵に武器や金を大量に流す→武器を得た勢力はその後大義ないアメリカのやり方に反発することになりアメリカにもらった武器でアメリカに対抗する→アメリカはテロと戦うと言ってさらに対抗する、、同じパターンを繰り返している。大統領の任期4年ごと、8年ごとでしか政策を考えられていないため
    ・基本的に戦争は侵略した側が勝つことはほとんどない。目的達成されることもほとんどない。反米感情等が一般市民に根付いたら一般市民がゲリラになる、そうすると泥沼化長期化避けられず難しい
    ・日本はアメリカの成功体験。戦争で勝ってアメリカ主導で国を再建→経済復興して立派なアメリカの子分に成長。同じパターンにしたいがうまくいかない
    ・ブッシュ無能、オバマは良心
    ・戦争で降伏させてもその後の復興は難しい。施設や農地が壊され地雷だらけの土地が残された中での復興は困難。不満がたまりまた争いになる。長期でみた教育をつづけるしかない。
    ・国民が戦争に賛成するようなメディア戦略(テレビ映像のヤラセ・演出など)がなされている。最先端の武器でも命中率意外と低い=一般市民への被害避けられない

    ★現代史に疎く難しい部分もあったが、アメリカがなぜ戦争し続けるのかの構造が特に興味深かった。ウクライナ情勢のこともあり防衛費増額もある程度はやむを得ないかとも考えていたが改めて戦争はよくないと考えられたので今のタイミングで読めて良かった。ロシアや中国に対する不安が大きくなり各国が保守に向かいつつあることが怖く感じる。

    メモ
    2000年前にパレスチナに住んでいたユダヤ人が迫害され離散(比較的自由なアメリカへ多く亡命、金融業等で地位高め民主にも共和にも政権へ大きな影響力をもつ、ユダヤロビー)、その後アラブ人が住むようになる。ユダヤ人は迫害されてきた歴史もあり(イエスを処刑したのはユダヤ人ということもありキリスト教側から迫害、特にドイツ)迫害されない自分たちの国を建国したいとして国連も承認、イスラエル建国(当時は国際的な被害者の立場)。しかしずっと住んできたアラブ人はそれに反発。アラブ人=イスラム教徒勢とユダヤ人(アメリカ支援)の構図。
    またいつか迫害されるかわからない自分の国を守るそのためには大きな犠牲も厭わない(アメリカ供与の武器もたくさんある)イスラエルと自分たちの住んでいた地域を追われ自治区も実効支配されてしまって取り返したいパレスチナ。今はイスラエルの方が軍事力が圧倒的に上で自治区も勝手に支配するのでイスラエルは加害者側になってきてる(でもアメリカは擁護しつづけてるしものすごい金と兵器を供与しまくり)。
    今はパレスチナは分裂していて一枚岩になれていない。ガザ地区を実効支配するハマス(パレスチナ解放派)とヨルダン川西岸を支配するファタハ(和平派)。
    アメリカはユダヤロビーで民主も共和もイスラエル寄り。共和のほうが強硬派。特に福音派と呼ばれるキリスト教原理主義派はイエスキリストの再来までエルサレムを守りたい意志がつよい=イスラエル派。
    エルサレムはキリスト教ユダヤ教イスラム教の聖地でありどの国にも属さないという国際ルールにしてたのにトランプがアメリカ大使館を置いたり。(=イスラエルのものとみなしてるということ)
    イギリスの三枚舌外交で混乱強まった経緯

  • ふむ

  • ・キューバ危機以降南米に社会主義化の波が… アメリカに資源を搾取されていた
    ・ベトナム戦争による財政悪化を受けてブレトンウッズ体制へ
    ・ソ連はアフガンでの失敗がたたって崩壊の道へ
    ・イランはシーア派。イラクもシーア派が多かったが、フセインはスンニ派 → イラン・イラク戦争へ

  • 古本屋へ

  • 相手を思いやることが一番大事なのかもしれない。

    何が幸せかは人によって異なるだろうが、
    健康で平和がある世界で、家族や友人と過ごし、
    やりたいことや夢を見て生きていけるのがよい世界なのではないだろうか。

    ただ人の欲は留まることを知らず、憎しみはすべてを破壊しようとする。
    得た利益は手放したくはない、もっと欲しい。

    そこから一歩離れて、
    人ためにやれることがあれば、
    世界は大きく変わっていけたのかもしれない。

    暴力と憎しみが溢れた近代史を少し理解できたような気がしました。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○アメリカは「日本上陸作成を行えば、100万人以上が死んだだろう。
     原爆を使って35万人が死んだが、本土上陸作戦なしで戦争が終結したのだ。
     つまり差し引き65万人の命が助かったのだ」ニャんて、
     兵隊が戦死するのも、非武装の一般市民を殺戮するのもゴチャ混ぜにして
     堂々と正当化しているニョだ。(P.25)
    ○今じゃアメリカの軍事予算は年間約6500億ドル、世界の軍事費の半分。
     一家族4人で8600ドルの税金が、毎年、軍と軍需産業に流れる・・・。
     教育や医療などに活かすべき税金が軍事に消えるんだ。
     もう、軍需産業がすっかりアメリカ経済の構造の一部になっちゃってて、
     アメリカ経済を支えている。
     適当に軍拡競争をしたり、戦争したりしないと、アメリカ中が不景気になり、
     失業者があふれちゃう。 
     景気刺激のために、どの大統領も例外なく戦争をやるわけだよな。(P.53)
    ○働けば働くほど稼ぎが増える個人農場では、みんな見違えるほど働くようにニャった。
     全農地の3%に満たない個人農場で、
     ニャンと全農作物の4分の1を生産してしまったニョだ。(P.105)
    ○ワシらが間違っていたのだろうか?
     いや、人間の知性とモラルが共産主義のレベルに達していないのだ・・・。(P.110)

  • 歴史に新しいも古いもないね。
    アメリカ大統領が交代する今、世界の紛争、戦争の歴史って再確認できた。
    やだよね、おとなのけんかって…

  • 現在の国際情勢を冷戦まで遡って、批判的な目線で分かりやすく解説している。
    なぜテロが起こっているのか過去の歴史から紐解くことができる。
    ブッシュは本当に災いを世界中にバラまいたとんでもない奴だ。罰せられるべきではないか?
    日本の憲法九条改正もこれで断固拒否しなければならないことがハッキリした。なぜなら軍事費は国民一人ひとりの負担なんだから。軍事費ではなく教育費に使われるべきだ

  • 歴史が非常によくわかった。
    日本にいると戦争のない平和な社会にどっぷりつかっているが世界を見ると結局世界は昔からなにも変わっていないなというか人間ってひとりひとりは違っても集団になったときにはなんでこうなるんだろうかと。
    もはや生き残るためには善悪ではなくいかに情勢を読んで手を打つかだなぁと。
    他にかけるすべてのことを世界の人口の増加問題や環境問題に注がないとほんとに先が見えていて。

    キーワード、特記:
    軍産複合体、パウエル・ドクトリン、社会主義政府の転覆、独裁政権の庇護、中南米諸国軍事介入
    「軍隊を負かすことはできても、国民を負かすことはできない」(カール・クラウゼヴィッツ)

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