大学論──いかに教え、いかに学ぶか (講談社現代新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880435

感想・レビュー・書評

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  • 資料ID:C0031171
    配架場所: 本館2F新書書架

  • 大塚英志の本は昔よく読んでいた。最近はぽつぽつと気になるものだけ読んでる。
    今は神戸の大学で漫画を教えているらしい。
    彼がこれまで考えてきたことややってきたことを
    試行錯誤しながら若い学生に教え、
    学生は知識を学び頭を動かし手を動かし作品を作り上げる中で
    それぞれが自分のスパンでぐんぐんと成長していく。
    「合作」を作る作業の中で、自分の位置をシビアに感じながら
    自分の役割を探り懸命にまっとうする姿は感動モノだ。
    勉強ってこういうことだと思うし、
    教えるってこういうことだと思う。

  • マンガ、つくば/ちぎ

  • エッセイ風で読みやすい。ただちょっと期待していた「大学論」とは違った。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00167941

  • 魍魎戦記MADARA、多重人格探偵サイコ、黒鷺死体宅配便の原作者である大塚氏のエッセイ。「大学論」というタイトルと高等教育関係書籍と同じ書棚に分類されていることについて疑問を感じる。

    盲目的、オタク的に「MADARA」にはまっていた自分としては、こういったエッセイよりも続きを作ってほしいと強く望む。しかし、スラムダンクの続編よりも可能性は低いと思われる。

    何が大学として正しいのかを追求していくのではなく(排除の論理)、マンガやアニメを大学の一分野とおくことの論理の枠組みを、他の伝統的学問との差異を明確に見出して、新たに作り上げていく(構築の論理)ことができれば問題はないと思う。

    大学の歴史を見ても現在では伝統的な学問として捉えられているものが、なんとかして学問の城壁に侵入してきたことを考えると、歴史的にも必然なのではないかと思う。

  • 請求記号・377.15/Ot 資料ID・310005522

  • 内容は、期待していたのとは違い、大学一般の話ではなく、漫画など芸術的な面が中心だった。
    ただ、授業のあり方などは参考になるかも…

  • (Amazon内容説明より)
    大学というのは思いの外、可能性に満ちている場所ではないか
    大学全入時代のいま、世間から関心が集まるのは「就職に有利かどうか」一辺倒。学び・教えが軽視されてしまった。でも、大学ならではの「学びの本質」があるのではないだろうか。まんが原作、小説、批評など他ジャンルで活躍する人気筆者が、みずからの体験と実践を紹介しながら、大学の役割を考え直す。

  • 著書が教鞭をふるった神戸芸術工科大学まんが表現学科創立期のエピソードと、自身の大学時代に出会った民俗学の恩師とのエピソード、この二つを主軸に交えながら大学教育の在り方を問うエッセイである。

    生きるための「方法」(それは小手先の技術や知識ではない)を生徒に教えることに情熱を注ぐ著者と必死に食らいつこうとする学生の熱量を目の当たりにすれば、学生の学力不足を嘆く先生方の「教える工夫」衰退こそ問題にすべきではないかと思わせる。

    「AO入試批判」批判の章の著者の視点はまさに慧眼であり、生徒の能力をいかに引き出すかという問いは、教育に携わる者全て(それは教育機関関係者にとどまらず、例えば仕事場の後輩指導に携わる者も含まれるだろう)がいつも心に問い続けなければならないだろう。

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか・えいじ):大塚英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

「2023年 『「14歳」少女の構造』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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