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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062901550
感想・レビュー・書評
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まるで昔のドラマの中で、主役たちがサクセスストーリーや恋愛に現を抜かしている裏で静かに流れていたモブ達の物語のよう。
エンタメではよく仕事が主題にはなっていますが、それは極端に理想化された像であり言うなれば戯画的です。
しかしこの小説で描かれている仕事やその人間関係は、その味気なさ矮小さも含めて生々しく、それを小説中に見るのは返って違和感を感じるくらいです。
ただ、柴田元幸さんの解説のとおり、その平凡な日常からの絶妙なズレがあり、それがこの小説を純文学たらしめているような気がします。
会社員は必読です。 -
岩井克人は『会社はだれのものか』で会社という存在の不思議さを論じています。そして伊井直行は本書(表題作を含めた中編2本)で会社員の不思議さを描いています。
カフカやピンチョンなどによる「謎」めいた作品が好きであれば気にいるでしょう。柴田元幸の解説つきで、待望の文庫化です。 -
文学
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「那样不重要的一日」。普通的上班族的日常。以上。
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