- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062924283
作品紹介・あらすじ
学術文庫ではすでに、『中世ヨーロッパの城の生活』(2005年刊)、『中世ヨーロッパの都市の生活』(2006年刊)、『中世ヨーロッパの農村の生活』(2008年刊)、『大聖堂・製鉄・水車』(2012年刊)、『中世ヨーロッパの家族』(2013年)が刊行されて好評を博している、ギースの「中世ヨーロッパシリーズ」の6冊目。本作では、中世ヨーロッパの軍事を担った「騎士」の実像に光をあてる。
世界の歴史上、さまざまな兵士が世界の戦場で戦ってきたが、活動期間の長さといい、歴史、社会、文化に及ぼした影響の大きさといい、中世ヨーロッパの騎士の右に出るものはない。「騎士」と聞いて思い浮かぶのは、鎧を着けて馬にまたがり、「サー」と呼ばれる戦士の姿だろう。平時は城に住み、野外の騎馬試合と孤独な諸国遍歴に生涯を過ごす――こんな通俗的なイメージは、歴史上に実在した騎士とまったくかけ離れているわけではない。そして重要なことに、彼らは強い連帯意識を持つ階級の一員でもあった。
本書では、中世騎士の登場から、十字軍での活躍、吟遊詩人とアーサー王物語に代表される騎士道物語の誕生、テンプル騎士団などの宗教騎士団、遍歴の騎士から上級貴族にのしあがったイングランドのウィリアム・マーシャルや、ブルターニュの英雄ベルトラン・デュ・ゲクランの生涯、さらに、衰退を迎えた騎士階級が、小説『ドン・キホーテ』に最後の一撃を加えられ、近代社会の中に朽ちていくまでを描く。
感想・レビュー・書評
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ヨーロッパの騎士の歴史を、時代の違う3人の生涯を通して紹介する。盗賊化した騎士や傭兵化した騎士も入れて欲しかった。
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12世紀のウイリアム・マーシャル、14世紀のベルトラン・デュ・ゲクラン、15世紀のジョン・ファストルフ、後者二人は百年戦争で活躍した人々である。騎士について、成立から変遷まで書かれている。。私はアニメ、「薔薇王の葬列」を見て、百年戦争、薔薇戦争、同じような名前が続く、イギリス、フランスの国王の名前、を勉強しなければと思った。日本は臣下と結婚するので藤原氏の専横が起きるが、ヨーロッパは臣下の専横は起きないが、継承戦争が起きる。王族同士の結婚しかないので、身分が現代においてもはっきりしている。ロンドンでは、住む場所も、アクセントも違い、混じり合わないという。
シェークスピア、三銃士、ドン・キホーテ、シラノ・ド・ベルジュラック、理解するには騎士団、更に騎士について、知らねければならないし、アニメ、小説ゲームに好んで中世が出てくる理由を考えるに、ヨーロッパの人々の理想であり、さらには、それを重ね合わせて、日本の武士道を観ているのであろう。なにを良しとして、何が良くないのか、ヨーロッパ人、それを理想としながら、そのようには行動できず、自己矛盾で苦しむアメリカ人、を知る上で役に立つと思われる。
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GF1a
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ヨーロッパ中世の中心的人間像の一つ、騎士の栄枯盛衰を描く。実際の騎士の動向は、おもに十字軍遠征に関連付けながら記述されるが、プランタジネット朝の王家の内紛に深く関わったウィリアム・マーシャル、百年戦争においてフランス側で活躍したベルトラン・デュ・ゲクラン、その後半にイングランド側で活躍したジョン・ファストルフといった実在の騎士たちの伝記的記述と、兵種の主力の変化や軍役の変化、騎士に求められる美徳と現実との葛藤などが織り込まれており、中世ヨーロッパで活躍した騎士という存在の歴史がよく分かる構成になっている。
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騎士の成り立ちから宗教と結びつき十字軍に。
さらに吟遊詩人(トゥルバドゥール)の活動により騎士のイメージが拡がりをみせ、地位が向上していく過程を歴史上の人物で紹介。
そして軍組織の発展による衰退までが描かれている。 -
文章が下手。事実を伝えるにしても、もう少し書き方があるはず。