- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930703
作品紹介・あらすじ
アインシュタイン、幣原喜重郎、柳家金語楼。彼らの危難に天才言語学者が挑む!
世界大戦による好景気、デモクラシーの勃興、関東大震災、モダンな都市文化の隆盛……大変貌を遂げる帝都を学者探偵が縦横無尽に駆けめぐる。
『翳りゆく夏』の著者が描く傑作歴史ミステリー
面白いことに、「銭形平次」や「人形佐七」など江戸時代を舞台にした捕物帖は一つのジャンルとして定着しています。ところが、江戸時代以前を舞台としたミステリーは、かなり少ない。
おそらく、ミステリーは江戸後期のように、文化が成熟し、社会が安定している時代背景と、なじみがいいのでしょう。
そう言った意味でも、大正はデモクラシーとモダン文化が開花した、ミステリーにふさわしい時代だったと思うのです。――「文庫版あとがき」より
大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。(講談社文庫)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
歴史に絡めた話で面白い。でも短編だったか〜。
-
大正時代の日本が舞台のミステリ。
早稲田大学教授が、時代の著名人から依頼された謎を解く連作短編。
珍しい時代設定なので、若干読み弛みする。展開に巻き込まれると気にはならないが、導入部がもう一つ馴染まなかった。
謎解きは有り触れておらず魅力的だが、ややご都合主義は感じる。
「ジャズと落語とワン公と」が、元表題作だけあって秀逸。
3- -
趣のある内容でした。
-
大正11年に来日したアインシュタイン博士が肌身離さず大切にしていたバイオリンが盗まれた! 騒ぎにならないように取り戻してほしいという博士の依頼に、招聘元の改造社が白羽の矢を立てたのは早稲田大学の等々力(とどろき)教授。博士とも意気投合した天才言語学者の推理が冴える。『ジャズと落語とワン公と』を改題。