定吉七番の復活 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930918

作品紹介・あらすじ

コードネーム”定吉七番”――大阪商工会議所秘密会所に所属し、唯一「殺しの許可証」を持つ丁稚。遡ること四半世紀、スイスアルプスのクレバスに消えたはずの定吉が、関西経済圏破壊を目論む悪の結社”NATTO”封殺のため、今蘇る。本家007も恐れをなす(はず?)、爆笑和製スパイアクション!

感想・レビュー・書評

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  • これは...まず「本の実在」を信じてもらうのが難しい(^ ^;

    主人公が「殺人許可証を持つ船場の丁稚」で、
    大阪商工会議所の非合法エージェントとして、
    関西人を絶滅させようとする謎の秘密結社「NATTO」や、
    その下部組織の殺人集団「KIOSK」と闘う...
    という荒唐無稽なシリーズで(^ ^;
    あ、もちろん「007」のパロディで(^ ^;

    しかも作者が、直木賞候補になったり
    吉川英治文学新人賞を受賞したりしている
    「カタギの作家」でもあるし...(^ ^;

    インターネットなんてものがなかった時代には、
    「こういう面白い本がある」と友達に言っても
    誰も信じてくれなかったという(^ ^;

    実はこの「定吉七番」はシリーズもので、
    1980年代に五冊の本が出ていた。
    で、何とこの度、四半世紀振りに最新作が!!

    ...と言うのが、この一冊(^ ^;
    まぁ、何から何まで型破りと言うか(^ ^;

    でも、実際に読んでみて、25年の時を超えて
    「本当に」復活した定吉七番に出会えて、
    私ゃ嬉しゅうございましたことよ(^ ^

    詳しくは振れないが、事情により舞台は現代。
    シリーズの前作までとは違い、ネットも携帯も有れば、
    敵との関係も大きく変化していたりする。

    その中で、独り80年代を引きずったまま
    カルチャーショックを受けながら暮らす定吉。
    旧作を知っている人にはたまらない、
    あの当時のキャラも何人も出てくる(^o^

    え〜、とにかく頭を空っぽにして、
    あははそんなまさかあほなとか言いながら
    ヘラヘラ読むのが正しい一冊(^ ^

    なお、旧作を読んでおくと一層楽しめるのは
    言うまでもありません...が、
    角川版も講談社版も絶版になっていて...
    と思ったら、Kindle版が手に入るのか(^ ^;
    よぅこんなマイナーな本を電子化したな...(^ ^;

    とにかく、最高のエンタテインメントです!!(^o^
    ...すっげ下らないけど(^ ^;

  • コードネーム“定吉七番(セブン)”――大阪商工会議所秘密会所(OSK)に所属し、唯一「殺しの許可証(ライセンス)」を持つ丁稚。遡ること四半世紀、スイスアルプスのクレバスに消えたはずの定吉が、関西経済圏破壊を目論む悪の結社“NATTO(ナットー)”封殺のために、今蘇る。本家007も恐れをなす(はず?)、爆笑和製スパイアクション!

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著者プロフィール

東郷隆/横浜市生まれ。国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、その博学卓識ぶりはつとに有名。1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

「2022年 『妖変未来記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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