笛吹川 見届け人秋月伊織事件帖 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933308

作品紹介・あらすじ

老母の暮らす郷里に帰った、出入り医師の下男・新次郎が、小仏峠で追い剥ぎに遭い、だるま屋に戻って来た。雪隠から忽然と消えた、料理屋の主の神隠し騒ぎを見届けている伊織は、出所不明の景徳鎮が、二つの事件を繋ぐ鍵だと察知する。氾濫した笛吹川に別たれた、不遇の兄弟。哀しき邂逅を描く文庫書下ろし第七弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第七弾。

    今回は第一話「笛吹川」、第二話「飛鶴」の二話構成となっております。
    どちらも、哀しい背景がありながらも、最後は優しい気持ちになれる人情噺です。
    そして、伊織様が秋月家に戻らなければいけない件ですが、縁談まで持ち出されて、これ以上お茶を濁し続けるのは難しい模様です。どうする、お藤さん・・。

  • 3.5

  • 2017.4.6.

  • 先日 「橋回り同心・平四郎控え」を読んだばかりであるが、藤原緋沙子氏の人情味溢れた時代小説、大好きである。
    「笛吹川」「飛鶴」の2話が、描かれているが、「飛鶴」の方が好きである。
    年を取ったせいか、人を傷つけずに、裁きの結果が、良い方へ向かう場面を遭遇することに、ホットする自分がいる。
    刃傷沙汰で、傷つけられたり、罠に嵌まったり、貶められたりしても、立ち向かって行く姿を描いていることに、読むほうも心温まる。

  • 第七弾
    久しぶりに読む、登場人物の概要は把握できているが詳細は?
    中編二話のパターンは読みやすく、今後伊織の縁談とお藤との仲がどう変化していくのか

  • 2016年3月講談社文庫刊。文庫書下ろし。シリーズ7作め。連作中編2話。前作から、ほぼ3年ぶり。伊織の婿養子の話が出るものの、それですぐに物事が動かないのが、このシリーズ。いつものノリで安定した面白さです。

  • 約3年ぶりの7作目。第1作が05年なので、11年で7作。6作目が3年前なので、しばらく思い出すのに時間が掛かる。藤原さんの話は好きだなあ・・・

  • 老母の暮らす郷里に帰った、出入り医師の下男・新次郎が、小仏峠で追い剥ぎに遭い、だるま屋に戻って来た。雪隠から忽然と消えた、料理屋の主の神隠し騒ぎを見届けている伊織は、出所不明の景徳鎮が、二つの事件を繋ぐ鍵だと察知する。氾濫した笛吹川に別たれた、不遇の兄弟。哀しき邂逅を描く文庫書下ろし第七弾。

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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