図書館の魔女 第二巻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933667

感想・レビュー・書評

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  • 第二巻を読み終えて、いまだに困っている。

    たしかに第一巻よりは物語性が出てきたように思う。
    アクションもあった。
    しかし……なんとも大人しいというか、静かなファンタジーだ。

    キリヒトの正体については、なんとなく予想がついていたし、そうでなくては物語にならないだろう。
    図書館の魔女たるマツリカの異能にも、あまり驚きが無い。

    ああ、そうか。
    ファンタジーのわりに、ドキドキもワクワクも感じられないのだ。
    政治闘争みたいな話が多いし。
    登場人物のほとんどが冷静で感情を表に出さない。
    だから本来は主要登場人物になり得ないはずの家政婦役のイラムの感情丸出し発言に、最も惹き込まれて好感が持ててしまう。彼女が登場するとホッとする。
     
    そして、あいかわらず難読語句のオンパレード。
    蒲柳の質。
    一入。
    無聊を託つ。
    借問。
    掉尾。
    これらが登場人物のセリフや思考であるなら、まだ意味は分かる。世界観のためだろうと。
    しかし、地の文でこれが出る。なぜ。誰のため。
    無聊を託つ、なんて「退屈」でいいじゃん!
    次のページでは「退屈した~」と、使ってるんだからさ!
     
    ……さあ、第三巻。買うべきか。もう、なげてしまおうか。
    困ったな……。

    • 松子さん
      どんちゃん、こんばんは(^^)
      続きを読むかどうするかを1巻から悩んでいる様子が、なんとも微笑ましくて、にこにこしながら感想読んでます。(←...
      どんちゃん、こんばんは(^^)
      続きを読むかどうするかを1巻から悩んでいる様子が、なんとも微笑ましくて、にこにこしながら感想読んでます。(←ごめんなさい!)

      どんちゃんが続きを読むのかどうか、もし読んだらそこに感動はあるのか…がとってま気になっているので決めたらぜひ教えて下さい!笑!
      2022/03/05
    • 土瓶さん
      まっちゃん、こんばんは~。
      買うべきか。買わざるべきか……。
      今、図書館や古本屋に遠くて行けないんですよ ><
      お金も時間も有限ですし...
      まっちゃん、こんばんは~。
      買うべきか。買わざるべきか……。
      今、図書館や古本屋に遠くて行けないんですよ ><
      お金も時間も有限ですしね。
      あ~、どうしよ。
      と、と、とりあえず、他の本読んでから考えよっと♪
      2022/03/06
    • 松子さん
      図書館も古本屋さんも遠いんですか??
      どんちゃん、いまどこにいるんですか⁉︎
      日本?
      買うしかないとなると…悩みますねぇ…
      うん!他の本読ん...
      図書館も古本屋さんも遠いんですか??
      どんちゃん、いまどこにいるんですか⁉︎
      日本?
      買うしかないとなると…悩みますねぇ…
      うん!他の本読んで考えましょ(^^)
      2022/03/06
  • 文庫版2/4巻。

    キリヒトとマツリカ。抗えない運命を互いに憂う。

    伏線回収がいくつか有った。ハルカゼやキリンの立場や家系についての話や、政治における図書館の役割。先代のタイキについては、まだまだ謎が多いが、図書館の威厳そのもののような存在。
    キリヒトの常人離れした身体能力。その理由を知っていた者。なかなか粋な伏線回収がある。

    以下、ネタバレ有り。(備忘録)

    キリヒトが図書館に置かれた本当の理由。
    個人的には、ここまでキリヒトの主観で描きながら、暗殺者としての正体を伏せ続けた構成には違和感を感じる。敢えて伏せていたにせよ、急にイメージを上書きされた感が否めない。ここまでのキリヒトの主観と辻褄が合わないのでちょっと白けた…かな。

    マツリカの抱くキリヒトへの感情は、哀愁にも似た未だ説明出来ないものになった。彼女は混乱している。

    更に大きく物語が動き始めた二巻。
    続いて三巻へ。

  • マツリカは、まるで安楽椅子探偵のように、馬方二人の些細な会話からコリブリ(元議員)の暗殺計画を見抜き、まんまと敵を出し抜く。川遊びに興じていたマツリカを襲った巨人は、キリヒトが一人で撃退し、実はキリヒトが殺人剣を身につけた凄腕の護衛者だったことが発覚。キリヒト=切人=つるぎもて切る者は、一子相伝の殺人技能者。護衛者として畏怖されることに哀しさ、寂しさを感じるキリヒトに、マツリカの心が共鳴していく。

    マツリカに対してヒヨコが感じた違和感、すなわち「ふつうの人の持っている感情の豊かさがかけているように見え」、「人の命を救うという重大事ですらが、まるで複雑な知的遊戯のようになされている」危うさ。キリヒトとの交流を通じてマツリカが人間らしさ、人の心の温かさを取り戻していく、というのが、本作のテーマなのかな(もしかして、二人の間に恋愛関係が芽生えたりして)。それとも、安楽椅子探偵の推理が冴え渡る?

    段々と面白くなってきた。

  • この第2巻目からはスピード感をもって引き込まれていった。それとともに前巻では感じられなかった図書館の魔女であるマツリカ、さらに側近であるハルカゼ、キリンら司書たち、そしてマツリカの通訳であるキリヒトの人物像や感情の動きを確信し始めた。もし第1巻のスローで起伏のない展開に戸惑いを持っていたなら、是非第2巻までは手にして欲しい。この小説が思わぬ見つけものであり良作のファンタジーと思う事間違いない。マツリカは文中で述べている「人は何を選ぶのではなく、
    幾通りの選択から何を選ばないのか?そこに人となりが顕れる。」

  • 前回気になるところで終わったから、すごく楽しみにしてた!
    相変わらず言葉が難しい。
    ファンタジーなんだけど、ゴリゴリの政治問題みたいな感じで、すごい難しいんだけど面白い。

    マツリカが襲われた辺りから一気に面白くなった。
    キリヒトの役割。伏線はチラチラ出てたんだろうけど、全然気づいてなかった(笑)
    マツリカとキリヒトは今後どうなっていくんだろうな。
    個人的にはもっと仲良くなってほしい。

    次巻どう展開していくんだろう。
    気になる!

  • キリヒトと買い食いを楽しむマツリカだが、後半キリヒトの正体に衝撃を覚える。なんとなくICOのイメージを抱くキリヒト。このさきキリヒトの生い立ちが描かれるのだろうか。

  • ファンタジーというよりもガチガチに政治や歴史が作り込まれた戦記もの×ミステリーって感じがする。文章が何やら固い。しかもトリックが言語学という。忘れてたけどこれはメフィスト賞なんだった。綺麗で素直なファンタジーを求めてちゃダメね。
    著者が言語学専攻だから「仮定に応える帰結の一文には条件法か、あるいは迂言未来形、ないし接続法の未完了系過去、活用の範列が欠けていれば迂言完了形も用いる。」なんて一文、普通はファンタジーには出てこないよ!SF読んでる時みたいになんとなく言いたいことだけ頭に入れてサラサラ〜と流し読み。

    でもキャラは立ってるし世界も面白いし、キリヒトやハルカゼの立ち位置も定まってきたし、3巻は「敵」と戦うべくいよいよ図書館が活躍するのかな。

  • 図書館の魔女 第二部
    秘密で井戸の探検、どこにつながるやら?
    わくわく
    市井の人々の行き交い、露店での買い食い
    わくわく
    何気ないシーンでも魔女は異を嗅ぎ取り策略を読み解く
    通訳としてもお供するキリヒトの働きぶりも心地よく
    川遊びまではほのぼのとしてたのに

    続きが気になる

  • 一気に物語がススンダ

  • 暗殺の件からめちゃくちゃ面白くなってきた。

著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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