ともにがんばりましょう (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936033

感想・レビュー・書評

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  • 新聞社の労組話。所々での軽妙な遣り取りにクスっとしながらも、著者の体験に裏打ちされた迫真に迫った経営層との団体交渉場面は手に汗握る。
    寺内が男前過ぎる感があるが、主人公が憧れるロールモデルとしてはこのぐらいの設定で良かったのかもしれない。
    このテーマなら恋愛要素はいらないかな、と思いつつも映像化がもし視野に入っていればやむなしか...。

  • 自分は本を読むのは好きだが、得意ではないです。
    この本は読むのに時間がかかったため、本の世界に引き込まれはしなかったです。

  • 元新聞社の著者だからこそ描ける
    関西の地方紙を舞台にした労働組合小説‼

    臨場感、抜群、手に汗握る、団交(笑)
    強面の労担、北斗の剣を異名にもつ参謀など前に、社員の代表として、秋年末交渉に臨む広宣部長

    20年後にこの会社あると思うか?

    経営者と社員はいずれも船員、浮くも沈むも自分たち次第、明日を向いて、『ともにがんばりましょう』♪

  • 組合の執行委員について知りたくて読んだ本。組合員の事を考え代表して上層部と意見を言い合う立場。組合員の気持ちだけでなく、会社の事情にも精通していなければ、大胆な提案もできないし、押さえ込まれてしまう。『ともにがんばりましょう』良い言葉だ。組合はともにがんばるためにある。

  • 地方新聞社、入社六年目の武井涼。極度のあがり症で一切の交渉事に向かないが、委員長に口説かれ労働組合の執行委員を務めることに。折しも会社からの深夜労働手当引き下げ案が大きな波紋を呼んでいた。組合対経営陣。緊迫の団体交渉を克明に綴り、働くことへの熱い思いを描き出す傑作エンターテインメント!

    塩田作品三作目。ユーモアたっぷりの筆致にやられました。

  • おそらくこの作家の代表作であろう『罪の声』は未読ですが、それより前の作品『拳に聞け!』が私の「どストライク」でした。さらに前に戻って『女神のタクト』もかなり好き。

    で、これに進んだら、私が労組のない職場に勤めているからなのかあまり興味を持てず、中盤は本作の「山下スイミングスクール」状態に。組合と経営側のやりとりがなかなか頭に入ってきません。

    しかし、無理に教育宣伝部長にされた主人公が、新聞記者になった頃の初心を思い出してスピーチするシーンはいい。敵は倒すためにあるんやない、歩み寄るためやという言葉にもジーン。

  • ぼちぼちでしたね。
    よみやすかったですが、 題材的少し惹きつける
    ところが難しかったような。なかなか入り込みにくかったですね。残念ながら少し流し読みしてしまいました。
    もう一冊読んでみようかなと思います。

著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

「2022年 『朱色の化身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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