- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062936316
作品紹介・あらすじ
報酬1000万の全身整形手術、
ただし元の姿には戻れない
人生に絶望していた「僕」は生まれ変われるはず、だった……。
「黒猫シリーズ」の著者が挑む、傑作孤島ミステリー!
人生に絶望していた「僕」は、新しい「自分」を手に入れるために、治験モニタ人材バンクのサイトにあった異様な募集に応募し、O島に向かった。瀬戸内海に浮かぶO島は、近年まで〈鬼〉が出ると噂され、周囲の住民も近づくことのない孤島だったが、東京から姿を消した若き天才美容外科医のM博士が購入し、研究棟を建てて究極の「美」を追究していた。そこには、二人の美しい女と博士の婚約者・レイコがいた。「僕」の手術が成功したのも束の間、M博士の部屋から首のない死体が見つかる。博士を殺した〈鬼〉を自らの手で捕まえるべく、レイコは研究棟を〈密室〉にしていく。なぜM博士は殺されたのか、究極の「美」とはなんなのか。そして〈鬼〉とはいったい何者なのか。
感想・レビュー・書評
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設定が突飛すぎて、ミステリとしてはあまり楽しめなかった。
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何て言うかエグ味の強いお話。救いもないし。
M博士と黒猫の美についての議論を聞いてみたい気がするな。 -
森作品の中で何度も「美」については語られているけれど、今作は割とストレートに外見の美について。
閉ざされた孤島の研究所で美の高みを目指し整形を繰り返すM博士とその被験者達。そこで起こる殺人事件の物語。
美しく造られた外見の描写が様々で、人工的だと分かっているが故に余計に想像力を掻き立てられる。
真相は自分が何となく予想していた結末から更にもう一捻りされていて、真実が分かった瞬間に良い意味で背筋がゾクリとした。
心底怖い話なのだけれど、でも惹かれてしまうのはそこにあるのが『完全な美』だから…? -
「COVERED M博士の島」という単行本の方で既読だったのを途中で気付いたけど、不思議なほどほぼ真相を覚えていなくて結構楽しめた。ラストの畳みかけるような大どんでん返しのどんでん返しは見もの。
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天才美容外科医と美女達が密室で繰り広げるサスペンス
人生をやり直すため、天才美容外科医M博士がいる孤島を訪れた僕。待ち受けていたのは美女たちとの共同生活だったが、術後に博士の首なし死体が見つかり事態は一変する。緊迫のホワイダニット・ミステリー。