身代わりの空(下) 警視庁犯罪被害者支援課4 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062937245

作品紹介・あらすじ

富山空港での飛行機が墜ちた。死者二十人、負傷者多数。警視庁からの要請で総動員される犯罪被害者支援課のメンバーたち。その被害者の中に飯田基康という名で飛行機に乗った男は、毒殺事件で指名手配中の犯人・本井忠介だということが判明する。事故の被害者であり、殺人事件の容疑者でもある本井。村野は、その遺族の心のケアを担当するが……。フリージャーナリストの本井は、なぜ富山へと向かったのか。その答えを見つけるために、村野は単身、捜査を進めていく。さらにもう一人、事故で昏睡状態となっている被害者・黒沢正樹の家族とも連絡がとれない。村野は支援課だけでなく、失踪課の高城に応援を求める。毒殺事件の捜査を進める中、村野は事件の裏に15年前の殺人事件が絡んでいることに気づく。<支援課+失踪課+追跡捜査課>警視庁の総力を挙げて、複雑に絡み合う事件と人物を洗い出していく。誰が、何が悪なのか? 堂場瞬一作品史上、最高にして最も難解な事件、圧倒的結末!

感想・レビュー・書評

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  • 謎が謎を呼び、少しずつ色んな情報が明らかになるのに謎だらけ。
    でも、全部が繋がっていくところはさすがでした。
    シリーズ物だけど、丁寧な説明所々あるのでこの物語から読んでも楽しめます。

  • 事件は複雑に絡み合っていたけど、残された本井一家が前を向けた終わり方がとても良かった。
    失踪課の高城賢吾に捜査一課の一之瀬、追跡捜査係と他シリーズの人物も登場して関わりがあるなんと豪華な作品なんだ。まだ未読の追跡捜査係シリーズも楽しみだ。

  • (2023年11月3日から11月5日にかけて読破)
    富山空港近辺に墜落した旅客機事故で、死亡した指名手配犯の本井忠介に、嫌疑に疑いを持った村野秋生は、単独で事件を検証していくが、捜査中に本井の関係者に新たな死者が出る。連鎖する殺人と、15年前に起きた毒殺事件の記憶。なんと、村野ら犯罪被害者支援課に、追跡班の西川と、失踪課室長・高城賢吾までが協力していく。

  • ★★★★★ 心が動いた名著。何度も読み返したい
    ★★★★☆ 暇な時に読み返したい
    ★★★☆☆ 読み返しはないが面白かった
    ★★☆☆☆ 面白くなかった
    ★☆☆☆☆ 同上

  • ストーリーは少し難しいところもあったが、文章が絶妙にうまいのでスイスイ読み進められた。
    『身代わりの空』タイトルの意味が、あぁそういうことだったのか。と納得。
    堂場瞬一さんの作品はスポーツ小説もミステリーも何冊も読んだけど、文章はわかりやすく、展開が速くてやっぱり面白かった。

  • 複雑なストーリーだったが、読みやすかった。

  • 2022/12/07 146読了

  • '22年10月31日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ四作目。

    いやぁ、良かった!シリーズ一番の、力作でした!

    いきなりの航空機事故!からの、謎の事件に突入していく…引き込まれました。上下巻、イッキ読み、いや…イッキ聴き、でした!

    堂場さんの他のシリーズから、何人か登場してて…そちらも楽しみになりました。なんと!名前だけですが、チラッと「鳴沢了」まで!本シリーズが聴き終わったら、他のシリーズも聴いてみようと思います。

    とりあえず、シリーズ五作目へ!

  • はじめての堂場瞬一作品。
    なぜか新刊コーナーにあり、手に取ってみた本。

    事件の関係者がたくさん出てきて複雑!
    でも、最後はスピード感良く読むことができた。
    なにより、最後に本井忠介の思いが遺族に伝わってよかった。

    村野さんも好きな感じですが、高城さんが気になる。
    そちらのシリーズを読んでから、また支援課シリーズに帰ってこようかな。

  • 失踪課の高城さん、追跡調査の西川、沖田コンビが出てきて、話が退屈しなかった。堂場さんの他のシリーズ読んでいる読者としては嬉しいしワクワクする。

    最後は話のスピードが速く一気に読めた。
    本井家族との最後も良かったし、高城さんと飲みに行く終わりも良かった。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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