夜廻り猫(1) (ワイドKC)

著者 :
  • 講談社
4.31
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本棚登録 : 562
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063378597

作品紹介・あらすじ

ある夜、Twitterから生まれた8コマ漫画「夜廻り猫」。涙の匂いをたどって心に寄り添うためにやってくる夜廻り猫こと遠藤平蔵。傷つき涙する者を励ますために毎夜、現れる。そんな平蔵と共に夜廻りをする子猫と陰から見守る片目の猫・ニイ、飼い主を振り回すワガママな猫・モネなど個性豊かなキャラクターが勢ぞろい!! KADOKAWAから発売された「夜廻り猫」1巻と同じ内容を収録。

感想・レビュー・書評

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  •  8コマ漫画で、NHKでアニメ化。やはり、タイトルのせいか深夜アニメらしい、見ていなかった。

     頭に猫缶を乗せ半纏を着た灰色のオス猫。夜毎「泣く子はいねがー」となまはげの掛け声(?)で、歩きまわる(秋田県出身らしい)。そして、「涙の匂い」を嗅ぎ付けると、その人間の前に現れ、話を聞いたりアドバイスをしたり。ただし、何もしないこともある。

     エピソードは玉石混交。特にはじめの方の話は評価が難しい。しかし、「玉」のエピソードは「珠玉」と言ってもいい。心にジワッと染みてくる。

     猫好きじゃない方にも読んでほしい。

  • 猫の日が近いと騒いでたら同僚が貸してくれた本。
    マンガだと高を括ってたけど、かなりボリューミーな上に、一体なんでこんなに泣けるの…。
    人情(猫情??)ハンパないストーリーにじわっと涙が滲みます。

    野良猫の遠藤平蔵。
    夜な夜な心で涙している人間に寄り添い話を聞いては、皆の心の傷を癒して回る。

    人は皆、いろんな事情で涙をこらえて生きてるんだなぁと思うと同時に野良猫社会の厳しさも垣間見える。
    野良猫の命は2,3年。
    猫同士「来年も新年会できるといいな」「また一緒に桜が見れるといいな」と言いながら孤独に暮らす。
    平蔵は何故にいつ死ぬかも分からぬ野良猫なのに、人の哀しみをもらいに行くんだろ。

    ねこたちの会話にホンワカしたと思ったら、次のお話では心が痛む…。
    つい自分の人生を振り返ってしまうような重みのあるストーリーも多く、1人きりの時に読むのをオススメします。
    泣いちゃうから。
    片目のこねこの「じゅーろ(重郎)」がめちゃくちゃ愛らしく癒されます。

  • 何度も泣きそうになる。
    温かい話だけじゃない、心を締め付けられるような話もあり。
    続きが読みたいけど耐えられるかな。
    ハッピーエンドだけじゃないけど、夜廻り猫に寄り添ってもらえるだけで力になることもある。

  • どうして版元が変更になったんだろう?
    エンターブレイン(KADOKAWA)版では、197ページに心憎いカラーのコマが入っていたのですが、、、
    それと初版のカバー裏面にオマケ印刷。。。

    “ほん”の直ぐ近く
    http://nyankomaru.tumblr.com/post/159025701062/%E5%A4%9C%E5%BB%BB%E3%82%8A%E7%8C%AB-%EF%BC%91-%E4%BB%8A%E5%AE%B5%E3%82%82%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%8B%E3%81%A7%E6%B6%99%E3%81%AE%E5%8C%82%E3%81%84-%E6%B7%B1%E8%B0%B7%E3%81%8B%E3%81%BB%E3%82%8B%E8%91%97-216p-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC4p-%E6%9C%AC%E6%96%87p197%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC

    講談社
    http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063378597
    http://www.moae.jp/comic/yomawarineco

  • 今一番夢中になっているマンガ。
    何故こんなにも琴線に触れるんだろう。

  • 「泣く子はいねが~。今日も泣いてる子はいねが~」心で泣いてるものの元へ今夜も行く猫・遠藤平蔵。とてもあったかくなる4コマ漫画。画風はラフなんだけど表紙や扉絵を見てるととても上手い作家さんだと思う。早く次巻が読みたくなった。

  • 遠藤平蔵も はげまされる人も
    一生懸命ですが 特別な魔法が
    起こるわけではありません。
    つらくても 進むのは その人の力
    でも 励ましてくれるのが
    こんなにも力強いことなんですね。
    誰が見てなくても
    平蔵が見ててくれてる
    そう思うだけで こんなにも嬉しい

  • 8コマの中に琴線に触れるものがきゅっと詰まってる。絵がうまい。

  • 悲しみに暮れる人間を夜な夜な探し、そっと寄り添う夜回り猫、遠藤平蔵の物語。1話1ページ8コマの短い内容に泣ける要素をぶち込んでくる作者の技量に感服。号泣ではないが、じんわり涙が出てきます。涙活のおともにぜひ。

  • まず、2巻の方から読んで、凄く感動したので、1巻を捜して、なかなか見つからなかったけど、娘が買ってきてくれて、即、読破。
    泣けて、泣けて、しょうがなかった。
    人も猫も皆、一生懸命生きていかなくてはならないなあと、つくづく思う。
    くじけそうな時の、平蔵の一言が身にしみる。
    3巻も絶対、読むぞ!

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著者プロフィール

福島県生まれ。代表作に「ハガネの女」(集英社)「エデンの東北」(竹書房)など。2015年より発表している「夜廻り猫」が2017年手塚治虫文化賞短編賞を受賞。

「2022年 『夜廻り猫2023 卓上週めくりカレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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