敗走記(1)関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る (イブニングKC)

  • 講談社
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063524819

作品紹介・あらすじ

「島津の退き口」完全走破! 関ヶ原~大阪6日間約250キロの旅! 関ヶ原の合戦に敗れた西軍・島津義弘の敗走経路「島津の退き口」の内、大阪まで同じ時間、同じ道を追体験!
当時のドラマと今のドラマが交錯する歩くエッセイ漫画登場! この作品は・・・ヘタレ中年漫画家が歩きながらブツブツつぶやきヘタレて描く「ヘタレ漫画道」だったりもします。
人生振り返ると辛いとお思いの方々なら、共感できるかもしれません。

「島津の退き口」完全走破! 関ヶ原~大阪6日間約250キロの旅! 関ヶ原の合戦に敗れた西軍・島津義弘の敗走経路「島津の退き口」の内、大阪まで同じ時間、同じ道を追体験!当時のドラマと今のドラマが交錯する歩くエッセイ漫画登場! この作品は・・・ヘタレ中年漫画家が歩きながらブツブツつぶやきヘタレて描く「ヘタレ漫画道」だったりもします。

感想・レビュー・書評

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  • なんというか…共感が半端ない。それもこれも、作者の方が勉強と言う下積みをしっかりしてきたからでしょう。
    そして、ひじょーにずるい(いい意味で)演出がうまい!!!2読目で気づいて、泣きそうになったり。
    島津についても、エッセーとしても、良作です。

  • 敗走記読んでいたらこんな時間に…。中盤からグイグイ面白くなっていったなぁ。カラスヤサトシの芸風にも通じる、中年漫画家の悲哀が当時の敗走と重なっていくのが面白い。

  • 内容は帯に書かれた通り,「関ヶ原からの島津の敗走路をたどる」話。
    あまり有名でない作者(自分も本作で初めて知った)が吐露する悩みや鬱屈にかなり共感できる。ネガティブな表現は控えた方がいいのではと思うが,それゆえに本心でありリアルなのだと感じられる。道中で会う人々の言葉も光る。今後おそらく何度も読み返すであろう良作。

  • 「島津の退き口」の敗走経路を辿り、追体験するエッセイ漫画。
    著者の年齢を重ねて突きつけられる漫画の夢、現実、己の人生に対する鬱屈とした苦悩、葛藤が切実にまざまざと書かれていて閉塞感漂う不穏な空気の中に、道中で出逢った人、出来事と島津軍に想いを馳せたエピソードが重なり、絡み合って辿り着いた先に窺われる主人公の姿は吹っ切れたような爽快感があって読み終わった後、清々しい気持ちになれる作品でした。
    あと、所々に挿入される女性と美少年が可愛い。
    それと、島津軍怖えぇぇ…でも、すげー−

    この漫画読んで一番思うのは漫画家の「業」の深さ。人生のどのような経験でも漫画のネタにはなるが…それが面白くなければ作品には昇華されないという事。

  •  イブニング本誌立ち読みプラス前作「アルキヘンロズカン」が面白かったので購入。敗れ逃げることの辛さと苦しさ、逃げたあとにするべきことをしっかり伝えている良い作品でした。

     敗走の果てに。今作品の主人公シカイズは30代後半人生の分岐点をとうに通り過ぎもはや生き延びることに精一杯の男です。だからこそ、この作品のテーマである敗走がより際立って見えます。逃げることへの恐怖や逃げた後の他人の目が気になってしまうほどの後悔。そうした持てるであろう負け組マインドを作品に反映して描いてたいのが心にズシリときました。それでも、敗れ走り去る道中で出会った人や体験、思いは生き延びたあとに繋ぐことの大切さも描いていたのも良かった。

     自分は正直まだ敗走中の人生と思っていますが、この先いま感じていることが役に立てばいいなと虫の良いことを思えるぐらいには救われました。一応1巻表記になっているので次も敗走をテーマに描くのかな。十人十色といいますから人の数ほどある敗走をこれからも描いて欲しいです。

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