「島津の退き口」の敗走経路を辿り、追体験するエッセイ漫画。
著者の年齢を重ねて突きつけられる漫画の夢、現実、己の人生に対する鬱屈とした苦悩、葛藤が切実にまざまざと書かれていて閉塞感漂う不穏な空気の中に、道中で出逢った人、出来事と島津軍に想いを馳せたエピソードが重なり、絡み合って辿り着いた先に窺われる主人公の姿は吹っ切れたような爽快感があって読み終わった後、清々しい気持ちになれる作品でした。
あと、所々に挿入される女性と美少年が可愛い。
それと、島津軍怖えぇぇ…でも、すげー−
この漫画読んで一番思うのは漫画家の「業」の深さ。人生のどのような経験でも漫画のネタにはなるが…それが面白くなければ作品には昇華されないという事。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
しまたけひと
- 感想投稿日 : 2013年9月28日
- 読了日 : 2013年9月27日
- 本棚登録日 : 2013年9月27日
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