宇宙兄弟(7) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2009年9月23日発売)
4.38
  • (403)
  • (271)
  • (93)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 3195
感想 : 110
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063728323

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おすすめ度:90点

    着陸まであと2日。
    食堂で偶然にも吾妻とその家族をみかけた。意を決し話しかけようとする六太。すると吾妻は、六太に力強く手を差し出してきて――。
    「打ち上げ、成功おめでとう」と、素直な気持ちを表現してくれた。吾妻と固い握手をし、その家族と話しをしたことで、彼の本当の気持ちがわかったような気がした六太だった。
    2026年3月8日――日々人が月面着陸する日の朝。
    南波父と母の寝室では、午前4時にセットされた目覚まし時計が、けたたましく鳴り響いていた。だが、この時間に目覚まし時計が鳴ったのは、南波家だけではなかった。日本中の人々が、日々人の月面着陸する瞬間を生放送で見るため、一斉に起きだしたのである。
    日々人は宇宙服を着こみ、月へ降り立つ直前、六太から送られてきた映像を思い出す。その内容は、『吾妻は日々人を妬んでおらず、日々人の月面着陸をとても楽しみにしている』――という良い知らせだった。
    心のつっかえがなくなり、身も心も軽くなった日々人は、一気に月に降り立ちジャンプ。
    そして叫んだ「イエーイ!」と。
    その軽やかな姿はまるでウサギのようで、日々人は月面で最も高く跳んだ男と呼ばれるようになったのだった。
    一方、六太は発表までは運を使いたくなかったにも関わらず、くじ引きで当たったり、半額シールを貼ってもらったり、さらには財布を落としても美人に拾ってもらえたりと幸運続き。意に背いて少しずつ運が消費されていくことに、たいそう焦りを感じていた。
    六太はJAXAからの電話を待っていた。
    そしてケンジもまた、家族と一緒に合格発表を待っていた。
    宇宙飛行士を目指すまで、ケンジは仕事にいつも物足りなさを感じていた。ケンジの仕事は光化学研究所の職員。毎朝目覚ましが鳴る前に起き上がり、いつも同じバスに乗って会社に向かう。いつも同じメニューの食堂、グレーの地味な作業服、どこか向上しようとしない同僚たち。
    ケンジはずっとモヤモヤを抱えていたのだ。
    『俺はあの場所を飛び出したい。だだっ広い施設の、ほんの一角から――俺のモヤモヤをぶっ飛ばせるほどの場所へ――!』
    そして、ケンジはJAXAから合格発表の電話を受けた。

  • 宇宙ってロマンだね。大きな世界を見るって、すてきなことだな。宇宙飛行士に憧れる気持ちがだんだんわかってきました。きれいな星空や宇宙から見た地球を見たい気分になりました。

  • -

  • 1〜7で一気読み。確かに面白い。夢あるし、今まで何者か分からなかったけど宇宙飛行士を少し身近に感じられる。
    兄弟ものはイイよ、ホント。

  • 日本人初の月面着陸の第一声が「イエ~~~~~イ」に笑ってしまった。
    重圧も「気にしな~い」な日々人のような性格の人って意外と軽々と夢をかなえてしまうのかもしれないないと思った。

  • 長かった兄・六太の宇宙飛行士選抜試験も残すは合格発表のみ。「二人で宇宙へ行く」という幼少時代の約束を、弟が先に果たす。日々人を乗せた、有人ロケット・アレス1……発射!さあ、月へ行こう。(裏表紙より)

    やっぱり宇宙はロマンの塊ですね!

  • 弟の月、着陸。
    それを見る兄の思い。

    「宇宙兄弟」という題名ですが、あくまで、兄の話だなぁと思います。

    これ実は、「ハウルの動く城」のソフィの立場だと思った。

  • ムーンジャンプ!
    アレクサンダーがいいこと言ってた。空は誰のものでもないが、人生は自分だけのものだって。

  • なんかすでに懐かしい。

  • 宇宙へ飛び立った日々人。
    日々人の月面着陸を前に、六太は吾妻飛行士と交流することに。
    吾妻は傍からは、自分より先に月へ行く日々人を妬んでいると思われていた。六太は吾妻と話すうちに、噂とは違う実直な人間性を感じ取る。
    六太達は、合格発表を待つのみだったが、ついに合格第一号が。

全110件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1978年生まれ、京都出身。第14回MANGA OPENに持ち込んだ「じじじい」で、わたせせいぞう賞を受賞。続く第15回MANGA OPENでは「劇団JETS」で大賞を受賞した。モーニング2006年3・4合併号よりスキージャンプを描いた『ハルジャン』を集中連載し、単行本・全1巻が発売中。さらに、その後モーニングにて70歳の俊足泥棒が主人公の『ジジジイ』をシリーズ連載。現在単行本第1巻が絶賛発売中である。『宇宙兄弟』は、自身初の週刊連載となる。

「2019年 『宇宙兄弟(36)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小山宙哉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×