ルート225 (シリウスKC)

  • 講談社
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本棚登録 : 642
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063731149

作品紹介・あらすじ

日常にちょっとだけ不満を持ち、将来の事もそこまで真剣に考えていない。どこにでもいる中学生エリ子とダイゴ。
そんな姉弟は突如として異世界に迷い込んだ。それも元の世界と微妙に違う世界に!果たして2人は両親の待つ元の世界に戻れるのだろうか!?昨日と今日の私が少しだけ違うように、ズレた日常の描写をお楽しみください。

姉のエリ子と弟のダイゴは、近所の公園から家に帰るハズが、いつの間にか、ちょっとだけズレた違う世界に来てしまう。いなくなっちゃった両親、違う世界にもいる自分の友達…この世界っていったいどこ?元の世界へ帰るための、2人の不思議な不思議な日々。

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしい、原作を捜していて見つけた作品

  • ダッシュの世界に迷い込むという超常現象関連が、
    原作でどういう文章で書かれているのかわからないが、
    日常生活が変わってしまった、パパとママがいない、なんだか微妙にずれている、
    といった感覚(ソフトSF)がとてもうまく処理されている。

    主人公の女の子、気弱なダイゴ、わりと優しくて頼れそうなマッチョ、など性格を端的にあらわした絵も素敵だ。
    (「みなみけ」の彼女にやや似ているけど)
    やはりこの作者の絵はかなり好き。

    「ぼくはおんなのこ」しか読んでいない。
    ちなみに「青い花」のDVDをちょこちょこ見ている。
    それだけでもわかるのだが、この作者はジェンダー関係の作品にこだわっているみたい。
    原作者の藤野千夜も、読んだことはないけど同様だろう。

  • とても好きな漫画! エリ子の不器用で不機嫌な感じがかなり可愛かった。志村貴子の描く表情が驚くほどマッチしていたと思う。浮遊感のある結末に納得。原作も読んでみたい。

  • SF…?!最後ハッピーエンドがよかったなあ!

  • 元の世界からずれてしまったからこそ見えるズレ。木訥なのだけれども秘めたるものがある画面。

  •  いつだったか、深夜映画で実写版のを見てやけに頭の中に残っていたので、古本屋で偶然見つけて購入。
     ちなみに原作である小説のほうは読んでおりません。

     ストーリーのほうは予め映画のほうでわかっていたから、結末はわかっていたものの、結構面白かったです。
     絵もカワイイし、個人的には好きな絵です。
     弟を迎えにいった帰りに異世界に迷い込んでしまう、なんていうストーリー。
     異世界っていっても、元の世界とよく似た世界。平行世界、というのでしょうか?
     なかったものがあって、あったものがなくなったり、自分がこんな世界に突然いってしまったら、なんだか耐え切れないんだろうな、と思いました。

     最後の方まで読んで、ある件で涙してしまいました。
     でも、「これでいいのか?」と思ってしまったり・・・・そこは原作を読んでからでないととやかく感想もいえませんが、この一冊しかないので興味あるかたは読んでみてはいかがでしょうか?
     なんだか少し、ぽかーんとした雰囲気になるかもしれませんが。

     後、関係ない余談なのですが、次からレビューの方式を少し変えようかと。
     どのような作品だったのか、っていうのをできる限り伝えたいと思っているので。読む本数は少ないですがねw

  • イミフ!
    わからな過ぎて友達とどうおもうよ?会議になった。
    自分なりの答えが見つかった人はそれなりに面白い漫画なんじゃないかなー。
    (おれは無かったけど)

  • 志村さんが好きなので読んでみたけど、うーん。結局どうなの。世の中ってのは理不尽にできていて、薄い氷の上に立ち続けるようなことが生きるということよ、と、言いたいのかな。志村さんの描くゆるゆるでたまに震える雰囲気や空気を読むのが好きだったので、なんか、なんとなく不完全燃焼。いじめっこへの復讐かっこよかった。

  • 元の世界には帰れず、なおかつ自立の願望も叶わないという
    恐ろしく理不尽、けれどゆるゆるな改変が行われている
    この苦笑い感がまさに志村貴子ワールド

  • 何か怖い話だった。
    自分が生きている世界がいかに確実でないか。
    それでも、人にはいかに適応能力があるか。
    でもきっと言いたいのはそういうことじゃないのだろうか??
    原作を読みたいと思った。

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。1997年、『ぼくは、おんなのこ』でデビュー。代表作『青い花』『放浪息子』はテレビアニメ化された。2015年、『淡島百景』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。その他、『こいいじ』『娘の家出』『敷居の住人』『どうにかなる日々』など、著書多数。また、アニメ『アルドノア・ゼロ』『バッテリー』のキャラクターデザイン、小説の装画など、マンガ以外にも活躍の場を広げている。2020年、『どうにかなる日々』のアニメが劇場公開予定。

「2023年 『おとなになっても(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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