- Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063879926
作品紹介・あらすじ
漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。
今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。
フォスの初陣、冬眠、新たな宝石。 宝石のカラダを持つ28人と、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)との果て無き戦いが続いていた。主人公・フォスは月人との戦いの最中に両足を失ってしまったが、新たに取り付けた足によって驚異的な脚力を身につけた。その力を活かすべく、アメシストとともに初の実戦に挑む。その後、宝石たちは冬眠を迎えるが、フォスだけは眠らずに、冬のみに活動する宝石と行動を共にする。
感想・レビュー・書評
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アンタークチサイトは南極石という石らしい。
3巻は悲しい巻だったな。
みんなが先生を大好きなのはなぜだろー。
ところで、アンタークさん、ルチルの日記読んだのか。
あと冬眠ファッションに甘んじているボルツがじわじわくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脚を、腕を、どれだけ頑丈なもので接ぎ直したとしても、
元々が脆いままでは強くはなれない。
もしも体のすべてを接ぎかえたとしたら
強くなれるのかもしれないけれど、それはもう、自分ではない。
心だって、同じことだ。
強いとは何か。美しいとは何か。 -
痛みも感じない、修復も可能、再生も可能であるにも関わらず、少しでも欠けてしまうとその分の記憶がなくなってしまうアンタ―クチサイトの「先生のこと忘れたらどうしてくれる!」と言う怒りが痛い…
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宝石の国第三巻。軽やかな重苦しさ。
彼女達が死そのもの様な恐ろしい事に直面する巻。
失うという事がゾッとする様に悲しいと思いました。
財産をなくしたら、また働けばよい。名誉を失ったら、挽回すればよい。しかし、勇気を失えば、生まれてきた価値がない by ゲーテ -
フォスがどんどんツラい目にあってくよー。欠片が足りなくて覚えてられないフォスも忘れられた子も悲しい。かわいいイケメン女子~~復活して~~~~。フォスもなんとかレベルアップならんのか。悲しいのだ。でもレベルアップしたらなんつーかチープになっちゃうかな。だって力がないのは苦しいの。みんな夏の頃のような間抜けで平和な笑顔が見たいよう。
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冬が来た。日は翳り、宝石たちは眠る。
安眠を守るのは冬季限定活動のアンタークと役立たずのフォスです。月人の襲撃。躰が砕け、血ではなく、煌めく鉱石の欠片飛び散る凄惨、でも華麗なバトル。変わらず眼福ですね。
手足が異形化し、戦闘能力が上がったフォス。しかし代償は大きかった。アンタークは砕かれて攫われ、シンシャの記憶を失い、何よりあの能天気な明るさがなくなってしまった。
皆に愛される役立たずのままでは駄目?
どうして能力がない劣等感に苛まれてしまうのだろう…。 -
表紙がますます、タイトルの本質、フォスの成長を表すように、キラキラになっていき、いよいよ、目に痛くなってきた
新刊を読んで、作品の世界観に惹きこまれ、読了後に沈めすぎた体を全力で引っこ抜く際に毎度、思うんだが、市川先生の絵柄はくせがある。ストーリーが武骨な頑丈さを感じさせる分、力加減を間違えたら粉々にしてしまいそうな脆い絵柄に感じる。しかし、この絵柄でなければ、『宝石の国』は面白く感じないだろうし、自己満足や贖罪めいた貪欲に強さを欲し、急成長していくフォスの個性に感情移入もしないだろう
新しい友が出来るから強くなるのか、新しい友も失うから強くなるのか
得る事と喪う事、どちらが揺るがない強さを弱虫に齎すんだろう
また、強さを得た分、何かを削り落としてしまうのなら、それは強さと言えるのか
そんな事を考えたくなる内容であるのも、私がこの漫画の感想を書くのが楽しい理由
巻末の本編の緊迫感から解放してくれる、オマケ漫画も笑えてしまう点も、ポイントが高い