出版と権力 講談社と野間家の一一〇年

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 119
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (674ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065129388

作品紹介・あらすじ

日本の出版。その草創期にも転換期にも、彼らが関わってきた……。
「おもしろくてためになる!」「これを読めば大学に行かなくても偉くなれる!」
臆面もなく立身出世を説き、一代にして「雑誌王」に成り上がった初代清治。勃興する帝国日本の大衆の心を鷲づかみにした印刷物は、やがて軍部との抜き差しならぬ関係のなかで変貌していく……。そして敗戦後、総合出版社への転換をなしとげ、国民教育(ナショナル・エデュケイション)と出版による世界平和の夢を追いつづけた四代省一。未公開資料を駆使し、近代出版百五十年を彩る多彩な人物群像のなかに野間家の人びとを位置づけた大河ノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • 講談社と野間家の110年 『出版と権力』著者・魚住昭氏が語る、都合の悪い史実残した出版社の責務 - 文化通信デジタル (会員限定)
    https://www.bunkanews.jp/article/230572/

    『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年』(魚住 昭)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000313469

  • 面白かった。読むのが大変だったけど、読み応えがあった。

    しかし、戦後の話はあっさり終わり過ぎではないだろうか? 四代目野間省一が戦時中の経営責任を取って一時会社を離れた所迄は細かく野間家の歴史と講談社について書かれていた。
    だが戻って来た後は野間家の歴史はあまり語られず駆け足で一気に現代へ、という印象で物足りなかった。省一が戻って来た後の会社の立て直しが気になったのに。

  • 野間清治がいかなる経緯で出版事業を興したのか、よくわかった。
    惜しむらくは、講談社の戦後。戦前に比べて、ボリュームが薄い。

  • たいへんな力作!
    講談社50年史では活かせなかった資料を提供した講談社にも、それをまとめあげた著者魚住氏にも、ひたすら脱帽!

  • ふむ

  • 野中広務の評伝をかつて読んで良かったので、これも読んでみようと思った。
    戦争時の対応が一番興味深かった。

  • 野間家の講談社、博文館、東京堂、などなど。戦前からの雑誌文化がよくわかる本。講談社に眠っていた社史に載らなかった速記録から色々な挿話が挟まれる。戦争協力、少年部などなど。
    とても面白い。
    新潮社の「斎藤十一」本、「2016年の文藝春秋」と、3冊合わせて読むとオモロいかも。ついでに、中川さんの「二重らせん」(旺文社について)を読むと日本の出版史がよくわかる。
    鈴木庫三少佐の弾圧、紙配給。
    日本は雑誌と書籍流通が合体したので、書籍が安く読めた。ということがわかった。大量に売れる雑誌流通に書籍が乗ったとのこと。
    あた、野間省一氏がアフリカやアジアに地道な援助を、したことも知った。
    とにかく良い本でした

  • 2021年2月26日読了

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著者プロフィール

魚住 昭(うおずみ・あきら)
1951年熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、共同通信社入社。司法記者として、主に東京地検特捜部、リクルート事件の取材にあたる。在職中、大本営参謀・瀬島龍三を描いた『沈黙のファイル』(共同通信社社会部編、共同通信社、のち新潮文庫)を著す。1996年退職後、フリージャーナリストとして活躍。2004年、『野中広務 差別と権力』(講談社)により講談社ノンフィクション賞受賞。2014年より城山三郎賞選考委員。その他の著書に『特捜検察』(岩波書店)、『特捜検察の闇』(文藝春秋)、『渡邉恒雄 メディアと権力』(講談社)、『国家とメディア 事件の真相に迫る』(筑摩書房)、『官僚とメディア』(角川書店)などがある。

「2021年 『出版と権力 講談社と野間家の一一〇年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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