救済 SAVE

著者 :
  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 254
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065136508

作品紹介・あらすじ

元警官、ヤクザ、ノビ師……
犯行動機に隠された「想い」とは?

巧妙に仕掛けられた伏線、トリック、ラストに驚嘆!

『教場』『傍聞き』の著者が紡ぐ最高のミステリ集!

その行為に「救い」はあるのか。心を揺さぶる六篇の極上ドラマ

不始末を犯したかつての弟分の落とし前をつけるため、兄貴分がとった行動は?
                       ――「最期の晩餐」
元警察官が殺害現場で綿密な証拠隠滅を図る。親子の刑事は真相を見破れるのか。
                       ――「ガラスの向こう側」
放火犯として刑事に疑われた知的障害のある少年。
夏休みの予定を時間割として書くことに容疑と関わりが?――「夏の終わりの時間割」

様々な境遇の人に真摯に向き合い一筋の光を与える長岡弘樹さんならではの真骨頂!
                  大盛堂書店 山本 亮さん
ほろ苦くも、優しく温かな読後感のある上質な作品集。
                  ジュンク堂書店吉祥寺店 河合駿介さん
ストーリーは理知的で緻密。そして人間の優しさが行間から溢れでている。
                  三省堂書店有楽町店 内田 剛さん

感想・レビュー・書評

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  • “誰かを救うため”という動機が鍵になる、六つの物語をおさめた短編集。

    うーん、いつもキレのある短編を安心して読ませてくれる長岡弘樹さんにしては、ちょっとごちゃごちゃした感じ。面白くなかったわけではないけれど、期待したほどではなかったということ。

    六篇の中では、冒頭に置かれた「三色の貌」と、ラストの「夏の終わりの時間割」が良かった。

    「ガラスの向こう側」では親子の刑事が登場するが、ふたりの関係は、ここでは余分な感じがしてしまった。親子の刑事が主人公になる連作ものの中の一篇なら、なんとも思わなかっただろうけど。

  • 6つの短編集。空目虫が特によかった。

  • 6つの短編小説なので非常に読みやすい。
    読み返すぼど巧妙に仕掛けられた伏線。日常化した
    ものを緻密なトリックに変える知識。まるで犯罪指南書のようだ。
    人の優しさや悪事への迷いといった人間らしさが心に温かさをもたらした。
    オチが綺麗に極っている。

  • 短い話ながらも人の温かさが感じられるミステリ。
    ミステリのネタと人情話がすごくきれい。

  • 短めの作品集なのでサクサク読める。隙間時間にパッと読むには良い。でもやっぱりこの作者の醍醐味はシリーズ物にもなっている、主役が決まっているの短編集だったり長編。次作に期待。

  • 今回もひねりの入った短編集。事件モノから日常の話まで色々な視点から見ることで、後から「ああ、そういうことか」というオチがやってくる。病気をトリックにする話など多少強引かなぁと言う話もあるのだが、ちょっとした視点の違いでこういう話に持って行けるのかと感心させられるのが短編の名手である作者の力なのだろう。

  • サクサク読み進められました。

  • この作家さんの作品は、何を読んでも、感心する短編が1つや2つあるのだけれど、今作は特に心を打たれる作品は1つもなく…
    タイトルの「救済」の意味も分かるような、分からないような、微妙な内容だった。
    感動作がないせいかな…

  • 番外編だろうか

     いろんな登場人物があっと驚くどんでん返しを演じる短編集。介護士さんのお話がドラマティックに感じるのは、親をそこに送り込んだ自身がいるからかな。涙の訳を考えるととても切ない。これとても印象的だ。楽しかった。満足。

  • シリーズモノの長編が好き。
    でも、読みやすいからサクサク。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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