- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065136508
作品紹介・あらすじ
元警官、ヤクザ、ノビ師……
犯行動機に隠された「想い」とは?
巧妙に仕掛けられた伏線、トリック、ラストに驚嘆!
『教場』『傍聞き』の著者が紡ぐ最高のミステリ集!
その行為に「救い」はあるのか。心を揺さぶる六篇の極上ドラマ
不始末を犯したかつての弟分の落とし前をつけるため、兄貴分がとった行動は?
――「最期の晩餐」
元警察官が殺害現場で綿密な証拠隠滅を図る。親子の刑事は真相を見破れるのか。
――「ガラスの向こう側」
放火犯として刑事に疑われた知的障害のある少年。
夏休みの予定を時間割として書くことに容疑と関わりが?――「夏の終わりの時間割」
様々な境遇の人に真摯に向き合い一筋の光を与える長岡弘樹さんならではの真骨頂!
大盛堂書店 山本 亮さん
ほろ苦くも、優しく温かな読後感のある上質な作品集。
ジュンク堂書店吉祥寺店 河合駿介さん
ストーリーは理知的で緻密。そして人間の優しさが行間から溢れでている。
三省堂書店有楽町店 内田 剛さん
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
6つの短編集。空目虫が特によかった。
-
6つの短編小説なので非常に読みやすい。
読み返すぼど巧妙に仕掛けられた伏線。日常化した
ものを緻密なトリックに変える知識。まるで犯罪指南書のようだ。
人の優しさや悪事への迷いといった人間らしさが心に温かさをもたらした。
オチが綺麗に極っている。 -
短い話ながらも人の温かさが感じられるミステリ。
ミステリのネタと人情話がすごくきれい。 -
短めの作品集なのでサクサク読める。隙間時間にパッと読むには良い。でもやっぱりこの作者の醍醐味はシリーズ物にもなっている、主役が決まっているの短編集だったり長編。次作に期待。
-
今回もひねりの入った短編集。事件モノから日常の話まで色々な視点から見ることで、後から「ああ、そういうことか」というオチがやってくる。病気をトリックにする話など多少強引かなぁと言う話もあるのだが、ちょっとした視点の違いでこういう話に持って行けるのかと感心させられるのが短編の名手である作者の力なのだろう。
-
サクサク読み進められました。
-
この作家さんの作品は、何を読んでも、感心する短編が1つや2つあるのだけれど、今作は特に心を打たれる作品は1つもなく…
タイトルの「救済」の意味も分かるような、分からないような、微妙な内容だった。
感動作がないせいかな… -
番外編だろうか
いろんな登場人物があっと驚くどんでん返しを演じる短編集。介護士さんのお話がドラマティックに感じるのは、親をそこに送り込んだ自身がいるからかな。涙の訳を考えるととても切ない。これとても印象的だ。楽しかった。満足。 -
シリーズモノの長編が好き。
でも、読みやすいからサクサク。