- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065137574
作品紹介・あらすじ
篠田洋が本部長を命じられた首都圏特販部は、大量解雇を目的とした新設部署だった。各部署から集められた精鋭50名というのは名ばかりで、不況下の不動産業界で初年度60億という実現不可能な販売計画を副社長の横山は新設部署に押しつけてくる。しかも社内の他部署からは協力どころか、妨害すら受ける始末。社内で無能とされた部下たちとなんとか陣営を整えた篠田は、奇蹟の大逆転をめざし、大口の取引を取り付けるのだが!?
感想・レビュー・書評
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ストーリーの進み方はワクワクさせてくれる。一人一人がだんだん好きになっていく中、最後がすこしあっけなく感じた。ハッピーエンドを期待しすぎた自分が悪いかな…
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篠田の日記を覗き見ることから、
物語が始まる。なぜ日記が見れるのか?
という疑問は、最後の段階で明らかになる。
形式的には面白いが、日記にしては、
セリフがきちんと書いてあるので、こまめな男である。
日記を一生懸命書くタイプの男ではないような気がするが。
昔言葉えいえば、「窓際族」なんでしょうね。
不動産バブルの終焉で、空き家が多くできる。
値引きが 20%というが、もっと資産価値は下落した時期。
見切り発車が必要であるが、
集団左遷した人間 50人に 10億円の目標を立てさせ、
取り組ませる。
花沢が、実にじれったい男で、なんとも言えぬ 人間味がある。
この男が、この物語のキーマンですね。
滝川は、おしゃれで、わかづくりしているが、意外と女にはうぶである。
花沢の裏切りを黙認するというのが、重要なyくまわり。
どっちにしても、篠田の統率力とタフさが物語のカナメであるが、
残園な結末を迎える。
横山常務と上岡営業本部長のやり方が、せこいなぁ。
そんなやり方で、人品が劣るというものだよ。
物語として、すっきりさせてくれないのも、ありなんだ。 -
厳しい時代背景の中、ハッピーエンドを期待して読みました。
なんとも言えないラストでした。 -
最後が急いで終わってしまいました。日記と言うことを忘れて読んでいたら少しどんでん返しを喰らったかんかになり、笑ってしまいました。
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バブルが弾けて、不景気の真っただ中にいる不動産会社社員たちを描いた作品。
会社から積極的にクビだと言われるわけでもないが、窓際部署に追い込まれた50人がどう難局に立ち向かうかの奮闘が、部長の日記形式で描かれている。人事の思惑、関連会社との関係、横槍、内部での裏切りなどなど、様々な問題がほどよいスピード感で表現されていて、読みやすい。
それぞれの人物の立ち位置がよくわかり、喜怒哀楽を一緒に楽しみながら読むことができる。
福山雅治主演でドラマ化されたので、「銀行支店長」と関連性があるのかと思って読み始めたが、話は全くの別物。主人公が中間管理職という立場は共通しているが、それぞれ独立した物語として、それぞれの楽しみがある。 -
企業モノというだけで設定が好きです。ドラマ化を知らずに読了。
その後、ドラマ化を知ったけれど(ドラマは「銀行支店長」と「集団左遷」をミックスしたオリジナルと聞きました)観ていません。福山雅治さんとこの主人公のイメージが結びつかなくて・・
時代背景は20年くらい前の不況下なので、今の時代とは違う感じがするかもしれませんが、企業戦士は今も居ますので、仕事に命をかける会社員の気持ちがわかるかもしれません。今は「ブラック」で終わっちゃうかもしれませんが、昔は仕事に真摯に取り組み、命をかけて向き合っていた人も多かった事実。熱いんですよね。
熱く、駆け抜けるように読みました。
ただし、ハッピーエンドが好きな人は不快感しか残らないかもしれませんので、オススメしません。 -
テレビは面白かったが・・・
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会社も人もクソな時代でした。頑張ったのにな、報われなかったな。
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銀行支店長とこの本がドラマの原作って事で購入。銀行支店長はまだ読んでないが、この本に限って言えばドラマは全くの別物。原作は全くスカッとせず、ラストも悲惨。ドラマや映画は原作の方が圧倒的に面白いが、これは違う。原作がつまらないのではなく、ドラマの設定・脚本がよくできてる。
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「お、今ドラマやってる本だ~」と新刊コーナーから発見。『集団左遷』。社内の落ちこぼれ50人で発足された部署の物語。タイトルとあらすじは面白そうで期待したが、ハッキリ言ってイマイチ。まず、構成が好みじゃない。オチを始めに持ってきて展開するストーリーって好きじゃない。そして日記と現実とが交互にくる文章が、大変読みづらい。素材はいいのに調理法が間違っているような気分。ラストもアカン。肩透かし。そして新刊だ~と思っていたら、新装版というだけで、中身は1993年発行!どうりでソバージュとか、古いと思った。