神の島のこどもたち

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065142554

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  • 「神に守られた島」から。
    哀しみと優しさ。

  • 「すいかまぁ うがみ しょうらん」
    奄美大島のともだちに 教えてもらった
    「おはようございます」です。
    なんと 優雅な響きを持つ 挨拶言葉だろう
    と 思いました。
    その時の ゆったりした気持ちが蘇ってきました。

    それと、もうずいぶん前ですが
    沖縄本島の伊江島の群島に渡った時に
    その土地の人から
    「あの戦争中に 島の人が出征していく時には
     島のみんなが カチャーシーを 船着き場で
     踊ったのさー
     そう、言葉には出さなかったけれど
     死ぬんじゃないよー
     生きて帰ってきなさいよー
     こんな戦争(いくさ)は本当に駄目だよー」
    という お話をしてくださった
    おばぁの聲が 蘇ってきました。 
      

  • 『神に守られた島』から7年経ったえらぶ島。
    子供たちも高校生となり、それぞれが自分の進路について悩んでいる。

    恥ずかしながら、戦後アメリカ軍政下にあった事を本書から知る。
    同じ日本なのにまだまだ知らない事が沢山。

    風景描写がとても素敵で、いつか訪れてみたい。

  • 高校生に薦めたい。同じ青春を、はだしで駆けた人たちがいたことを改めて知ることができると思う。

  • 神に守られた島から7年後、高校生になったユキ、カミたちも政治の駆け引きの中で翻弄されていく。沖永良部の島の人たちの置かれた状況を今やっと知ったわけだが、それでも島の自然の中で、しかたないとあきらめないために強くなっていく彼らがまぶしい。

  • 百合や島育ち 吾ちゃむ島育ち 選でぃ選ばらぬ 者によなゆり 〜 島唄が行間から聞こえてきそうな「神に守られた島」の続編。
    終戦から7年、選べる自由を求めて本土への復帰運動に尽力するカミたちであったが島の人々が寄り添うものはシェイクスピアの劇ではなく鳩間節を唄い踊る那覇芝居であった。
    大河西郷どんでは愛加那を通して奄美の悲哀が描かれたがその先にも後にも時代に翻弄され続けた島の歴史は知らぬでは済まぬ我が国での出来事。家族や友の死を胸に前へと歩き出すカミとマチジョー、ふたりの行く手はどこの国でも変わらない三線の音が響くそんな世界であることを願う。

  • このシリーズ、あまり入り込めないなぁ。

  • 読んだあとで気付いたが、小学生の時の塾の問題でこの一部分が使われていた気が。復帰を望むあまりに周囲が洗脳的な運動を始めてしまうことに日本人の性質を感じる。また、それに疑問を呈するカミは強いと思う。

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著者プロフィール

徳島県に生まれ高知県で育つ。高校在学中に坊っちゃん文学賞を受賞。筑波大学で民俗学を学ぶ。創作、昔話を再話し語る。昔話集に『女の子の昔話 日本につたわるとっておきのおはなし』『ちゃあちゃんのむかしばなし』(産経児童出版文化賞JR賞)、絵本に「女の子の昔話えほん」シリーズ、『つるかめつるかめ』など。小説に『きみはいい子』(坪田譲治文学賞)『わたしをみつけて』『世界の果てのこどもたち』『神の島のこどもたち』などがある。

「2023年 『世界の女の子の昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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