- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065148945
作品紹介・あらすじ
2019年7月5日刊行!「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー。
「しつこいけれど 絆の話です 好きなので」(東野圭吾)
ー彼は再生を願い、彼女は未来を信じたー
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
感想・レビュー・書評
-
『死んだ人のことなんか知らない。あたしは誰かのかわりに生まれてきたんじゃない。』
震災によって子ども二人を失った夫婦が
家族を再生させたいという願いのもと
もう一度子どもを作るため
不妊治療にあたるところから物語がスタートします。
自由が丘で喫茶店を経営する女性が殺され、
老舗旅館を営む女将が登場し、
殺害された女性の元夫も登場、
加賀恭一郎の従兄である松宮の出生が暴かれ。。
いきなり自白しだす者まで。
今回も情報量多めの大忙しです。
加賀恭一郎シリーズですが今回は主に松宮が登場します。
若かった松宮は38歳に。敏腕刑事になっていました。
今回の物語では『子宝』という巡りあいが軸になっています。
受精というものがいかに神秘的で奇跡的で素晴らしいのか。
しかし望まない妊娠をする人もいる、
切に望んでもそこに巡り会えない人もいる。
同じ女性としてとても感慨深くそして切なくなりました。
悲しくも望まない妊娠をしてしまった場合、産まない選択肢もあるんだと物語中で伝えてもいます。
産むことや素晴らしさだけに焦点を置かないのも東野圭吾さんの温かさを感じました。。
ある登場人物が高校生のころ望まない妊娠が発覚、それに気づき寄り添い病院に付いていく祖母、そして自分の為にも堕ろしなさい体を弄ぶその男と関わるなと一言。
辛い時には寄り添い、そして世の中の厳しさと正しい感覚を教えてくれる祖母。
悲しい堕胎ですが祖母の優しさと強さを感じました。
子どもにはこんな大人が必要だと思うのです。
改めて子どもという存在の大きさを認識させられます。
久しぶりに涙涙の作品でした。。。涙
毎度、東野圭吾さんには脱帽ですね。
ちなみに、日本は世界最大の不妊治療大国なんだとか。
6組に1組のカップルが不妊治療をしており
2019年の出生児の7%に当たる14.3人に1人が
生殖医療補助によって誕生しているのだそうです。
この本は性教育途中にある中学生や高校生にも是非読んで欲しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
加賀恭一郎シリーズ11作目。
ただし今回は主に、従弟の松宮修平が事件を担当します。
住宅街で喫茶店を営む女性が殺された。
評判はとても良く、恨みを買ったようには思えないのですが…
元夫や常連客の男性が捜査対象になりましたが、恋愛関係は否定。
51歳で独身の女性だったが、ジムやエステに通い始めていたという。
常連客の男性・汐見はかって震災で我が子を喪い、後に妻も亡くす悲運にあっていた。
現在は娘との二人暮らし。
元夫のほうには、一緒に暮らしている女性がいます。
一方、松宮修平には思わぬ連絡が来て、遺産相続の件で見知らぬ女性に会うこととなります。
その女性の父親が修平を息子だと書いているというのだ。
母に問いただすが、答えてもらえない修平は?
様々な人生の糸が絡み合い、思いもよらないつながりを見せていきます。
その時々、人は皆、一生懸命に生きている…
ひどい目にあったことも、間違えてしまったこともあるかもしれないけれど。
取り返しがつかないことばかりではない、のでしょう。
誤解から起きた悲劇は痛ましいばかりですが。
その後にまた、つながる糸もある。
かっては母のことで苦しみ、父を恨んでいた加賀恭一郎が事情を知った今はかなり乗り越え、さらに円熟した刑事になり、松宮にアドバイスする立場に。
若かった松宮も38歳だそうで、成長ぶりがうかがえます。
心温まる読後感でした。 -
【感想】
日経新聞の広告で見かけた、東野圭吾の新作。
その新聞広告には、東野圭吾の直筆で、「しつこいけれど、絆の話です。好きなので」と記載してあった。
文字通り本作は、この小説に出てくる色んな登場人物の、色んな「糸」で結ばれた絆の話だった。
そして、僕も、なんだかんだでこういった「家族の絆」に関する話は大好きなんだなと気づけた(笑)
読んでいて途中で気付いたが、まさかの加賀恭一郎シリーズ!!加賀恭一郎の大ファンなので、そりゃテンションが上がりましたよ!!!
ただ、今までのシリーズと違ってスピンオフ形式なので、加賀恭一郎の魅力が映えまくるシーンは少ないかも。。。
生きている人間は皆、それぞれ人に言えない色んな事情や秘密を抱えながら暮らしている。
絶対に言わなくてはいけないと思いながらも、タイミングが分からなかったり、その人の為を思ってつい隠し続けてしまう為、「誤解」が生じてしまうのは多々あることだ。
今回の殺人事件は、そうした「誤解」の1つ1つが悪い具合に重なってしまって生じた事件だというところが特に悲しい。
(ただ、あんなにも性格のイイ被害者が、誤解を解くことなく呆気なく殺害されてしまったというのは、些か現実的ではないような気もしたが・・・)
また、小説全体から溢れ出る各々のキャラクター同士の「絆」、愛情の深さに、読んでいて何度も涙が出ました。
加賀と松宮、松宮と両親、被害者や容疑者とその関係者たち、そして冒頭に出てくる行伸たち家族の、それぞれ絆。
物語の終盤で、登場人物の各々の秘密が伝えるべき人達に届けられていき、掛け違えたボタンの1つ1つがきちんと正確なポケットに収まっていく心地よさ。
もちろん殺害された被害者は戻らないにせよ、いいカタチでそれぞれの物語は終結できたのではなかろうか。
そう考えると、読んでいてとても優しい気持ちになれた。
個人的な話だが、もうすぐ子どもが生まれ親になるので、家族同士の絆は本当に大切にしようと思った。
生まれてくる子や愛する妻、そしてお互いの親や兄弟に対して、愛や感謝の言葉は、照れ臭いけどしっかりと伝えなくちゃいけないなと。
そんなことばかり考えているからか、こういう家族がベースのハートウォーミングな物語には、最近ノックアウトされちゃうことが多いね。
最後に・・・
やらしい話ですが、これは間違いなく映像化しそうな作品ですね。笑
絶対にヒットするよ
【あらすじ】
東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
【引用】
1.これから自分たちは何を生き甲斐にすればいいのだろう、と行伸は思った。
実際、それ以後の生活は、空虚で味気ないものとなった。
玲子は仕事をしなくなった。自宅に閉じこもり、子供たちの写真や、彼らが書き残した学校のノートなどを眺めて過ごした。
「なぁ玲子、やり直さないか?」
「何を?どうやって?」
「子育てだ。子供を作って、育てる」
「このままだと俺たち、だめになるよ。何とかして立ち直らなきゃいけない。ただ、そのためには生き甲斐が必要だ。俺たちにとってそれは子供しかない。そうは思わないか?」
2.「なぜだ?抗議しなきゃいかんだろ?」
「そんなことしたって意味ないでしょ」
「どうして?俺たちの子供が他人の子供にされたんだぞ」
「それはそうだけど、もし取り違えがなかったら、その子は生まれてなかった。いったでしょ、処分される予定の受精卵だったって。そういう意味で、その子が生まれたっていうのは奇跡だと思うの」
3.彼女の言葉を聞き、綿貫ははっとした。
それまでは、頭の中に霞がかかっていたような状態で、思考が今ひとつうまく働いていなかったが、突然何もかもがはっきりし、自分の立っている場所が見えたような気分だった。
自分は誰かの父親なのだ、という至極単純なことに気づいた。
「大丈夫、抜け駆けなんてしない。私が会う時には、必ず声をかけるから」
わかった、と綿貫は呟いた。それから改めて、約10年前までは妻だった女性の顔を見つめた。
「妙な気持ちだ。俺たちの間に子供がいるなんて」
「私は夢のような話だと思ってる」
「夢か。たしかにそうかもしれないな」
4.「他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうかって。親子関係に関わることなら尚更だ。警察に、そんな権利があるんだろうか。たとえ事件の真相を明かすためであろうとも」
「お前、いい刑事になったな」
予想外の言葉に当惑した。「皮肉かよ」
違う、と加賀は真顔で答えた。
「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取調室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出されるべき真実というものもある。その見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事だ」
5.「色々と嫌な思いをさせてしまったけれど、萌奈のためにどうするのが一番いいのか、お父さんなりに考えた末のことなんだ。絶対に傷つけたくなかった。何としてでも萌奈には幸せになってほしいんだ。どうしてかっていうと・・・」
少し考えてから続けた。「萌奈のことが大好きだからだ」
「お父さんの話、長すぎ。難しいっていうか、くどい。受精卵とか、はっきりいってどうでもいい。それって、そんなに大事なこと?」
意表をつく言葉に、行伸は当惑した。まるで予期しない反応だった。
それより、と彼女は続けた。「最後に行ってくれた言葉だけでいい。とりあえず、今は」
「萌奈、それが聞きたかったから」
行伸は自分が発した言葉を振り返り、はっとした。娘が何を求めていたのか、ようやくわかった瞬間だった。
【読書メモ】
p11
地震発生から3日後、自宅の近くにある斎場で葬儀を行なった。これから自分たちは何を生き甲斐にすればいいのだろう、と行伸は思った。
実際、それ以後の生活は、空虚で味気ないものとなった。
玲子は仕事をしなくなった。自宅に閉じこもり、子供たちの写真や、彼らが書き残した学校のノートなどを眺めて過ごした。
「おなかなんてちっともすかないし、一人で御飯を食べてると、一体何のために食べてるんだろうと思っちゃうの」
p13
「なぁ玲子、やり直さないか?」
「何を?どうやって?」
「子育てだ。子供を作って、育てる」
「このままだと俺たち、だめになるよ。何とかして立ち直らなきゃいけない。ただ、そのためには生き甲斐が必要だ。俺たちにとってそれは子供しかない。そうは思わないか?」
p125
「うちはふつうじゃないよっ。あたしは生まれた時から身代わりだった。二人の子供が死んで、パパとママが自分たちの悲しみを紛らわせるために作った子供。そうでしょ?小さい時からずっといわれてきた。萌奈には、あの世に行ったお姉ちゃんやお兄ちゃん二人の分も合わせて生きて欲しい、幸せになってほしいって言われ続けてきた」
「そんなの知らないよ。もううんざりなんだ。はっきりいって、あたしにとっては関係のない人たちだもん」
「あたしはあたし。誰かの代わりに生まれてきたなんて思いたくない。死んだ人間の分まで生きろとかいわれたくないっ」
p196
綿貫は唇を何度か舐めると、探るような目を松宮に向けてきた。
「あのう、もしかして多由子は、弥生と私がよりを戻そうとしていると思って、それで殺したとか言ってるんですか?」
「そうなんですね?私のことを取り返されると思ったから、弥生のところへ直談判に行って、それで衝動的に殺してしまった。そういうことですね?」
綿貫は目を閉じた。なんてことだ、と小さく呟き、両手で頭を抱えた。
p268
「なぜだ?抗議しなきゃいかんだろ?」
「そんなことしたって意味ないでしょ」
「どうして?俺たちの子供が他人の子供にされたんだぞ」
「それはそうだけど、もし取り違えがなかったら、その子は生まれてなかった。いったでしょ、処分される予定の受精卵だったって。そういう意味で、その子が生まれたっていうのは奇跡だと思うの」
p271
彼女の言葉を聞き、綿貫ははっとした。それまでは、頭の中に霞がかかっていたような状態で、思考が今ひとつうまく働いていなかったが、突然何もかもがはっきりし、自分の立っている場所が見えたような気分だった。
自分は誰かの父親なのだ、という至極単純なことに気づいた。
「大丈夫、抜け駆けなんてしない。私が会う時には、必ず声をかけるから」
わかった、と綿貫は呟いた。それから改めて、約10年前までは妻だった女性の顔を見つめた。
「妙な気持ちだ。俺たちの間に子供がいるなんて」
「私は夢のような話だと思ってる」
「夢か。たしかにそうかもしれないな」
p274
刑事と話しているうちに、多由子は、綿貫を弥生に奪われると思って刺した、とだけ語っているのではと気づいた。刑事は受精卵の取り違えについては一切触れないからだ。
多由子は子供の存在を知らず、殺人の動機に子供は関わっていないのか。知っているが黙っているのか。どちらか分からず綿貫は迷った。
警察に話すべきだろうか?
それはだめだ、と即座に判断した。大ごとになって仮に報道でもされようものなら、少女の人生が壊れてしまうかもしれない。顔も知らない娘の人生が・・・
p284
「だから思うんだ、他人の秘密を暴くことが常に正義なんだろうかって。親子関係に関わることなら尚更だ。警察に、そんな権利があるんだろうか。たとえ事件の真相を明かすためであろうとも」
「お前、いい刑事になったな」
予想外の言葉に当惑した。「皮肉かよ」
違う、と加賀は真顔で答えた。
「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取調室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出されるべき真実というものもある。その見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事だ」
p330
そういえば、と克子が続けた。「この糸は離さないっていってたな」
「糸?」
「たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。その糸がどんなに長くても希望を持てるって。だから死ぬまで、その糸は離さない」
p335
「ママが死んだ後、どうするのが萌奈のためになるのか、ずっと考えてきた。悩んだ末、やっぱり本当のことを教えるべきだと思った。それで準備を進めていたら、思いがけない事件が起きてしまったんだ」
萌奈の生物学上の母親が殺されたことで、真実を話すべきかどうか迷いが生じてしまったのだ、と行伸は告白した。
「色々と嫌な思いをさせてしまったけれど、萌奈のためにどうするのが一番いいのか、お父さんなりに考えた末のことなんだ。絶対に傷つけたくなかった。何としてでも萌奈には幸せになってほしいんだ。どうしてかっていうと・・・」
少し考えてから続けた。「萌奈のことが大好きだからだ」
p336
「お父さんの話、長すぎ。難しいっていうか、くどい。受精卵とか、はっきりいってどうでもいい。それって、そんなに大事なこと?」
意表をつく言葉に、行伸は当惑した。まるで予期しない反応だった。
それより、と彼女は続けた。「最後に行ってくれた言葉だけでいい。とりあえず、今は」
「萌奈、それが聞きたかったから」
行伸は自分が発した言葉を振り返り、はっとした。娘が何を求めていたのか、ようやくわかった瞬間だった。 -
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2019/11/22
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やまさん♪こんにちは!
こちらこそ、いつもありがとうございます。
東野圭吾さんはもう、国民的人気作家さんですよね♪やまさん♪こんにちは!
こちらこそ、いつもありがとうございます。
東野圭吾さんはもう、国民的人気作家さんですよね♪2019/11/22
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東野さんで唯一追いかけている加賀恭一郎シリーズ。とはいえ、今作の主役は従弟の松宮だった。脇役とは言え加賀の鋭さは相変わらず。でも引くところは引くし、松宮に刑事として良いアドバイスを送っている。
そして今作は松宮自身の重大な問題とも向き合うことになるのだが、そこにも加賀は良い距離感で見守っている。
事件はおしゃれな喫茶店の女性店主が刺殺されたもの。被害者は誰に聞いても『良い人』という印象で、殺されるようなトラブルはなし。金銭目的でもない。
しかし最近、被害者は十年以上前に離婚した元夫に連絡を取っていた。そして加賀は松宮に、ある常連客を調べるように指示する。
事件としては中盤過ぎに一応の解決を見せる。一応というのは、ここからが東野さんの真骨頂で、その奥にある様々なドラマを掘り起こしていく。
よくぞこんな上手いこと繋がったドラマを作ったな、という感じ。
ただ、個人的には登場人物たちにあまり共感出来なかった。
~ここからちょっとネタバレ~
地震で二人の子供を一瞬にして失った夫婦が立ち直るためにやったことが間違いとは言わない。しかしその後はどうもモヤモヤしてしまった。勿論夫婦だけのせいではないのだが。
被害者の『良い人』振りも、『良い人』というよりは『自信に満ち溢れている人』のように見えてしまった。
逆に犯人は自己肯定感が低くて、こんなささやかな言葉が希望になるほど辛い人生を送ってきたのかと切なくなった。
事件の動機はこんなこと?というあっけないものかも知れないが、その根底にあるのは実に苦しいものだった。
~ちょっとネタバレ終わり~
また松宮の問題の方だが、松宮の母親が頑なに話すのを拒むほど不穏な話ではなかったような。しかしこれは松宮が話を聞かされるという受け身ではなく、本当に向き合いたいのか或いは知りたいのかという松宮自身の選択に母親が託したのだと思いたい。
改めて様々な人同士の関係というものを見せられた。親子、夫婦、恋人、兄弟。
最近よく聞く多様性、ここにもあった。
大人たちが、警察の松宮も含めて、一人の少女を大事に考えていたことは救い。だけどなんだかモヤモヤしたものも残る。あの人やあの人はどうなるのだろう。 -
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こんばんは、先ほどは、沢山のいいねを頂きありがとうございました。「希望の糸」読んでみたいと思っています。数年前に読んだ「カッコウの卵はだれの...こんばんは、先ほどは、沢山のいいねを頂きありがとうございました。「希望の糸」読んでみたいと思っています。数年前に読んだ「カッコウの卵はだれのもの」あれは夢中になりました!今は、「ツナグ・・・想い人・・・」を読んでいます。再読です。また、コメントさせて頂いてもいいですか?
\(^_^)/2021/04/12
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さすがの東野圭吾先生。
音楽で表現するなら実にキャッチー!
数ページで引き込まれるこのエンターテイメント性!
抜群のストーリー テラー。
面白いんですよ。ほんと、東野先生の作品は何を読んでも面白い!
とりあえず間違いが無い(*^▽^*)
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
今回は二転三転してこないのだけど、やっぱり面白いなぁ。。。
あっという間に読めてしまう。
もう、子供の話はダメですね。
涙腺がダダ漏れ(ToT)
今ちょうど娘が2ヶ月ほど離れて暮らしているけど、もし娘の顔を見たらまた人魚の時のように号泣だったと思う(ToT)
何ヶ所か、耐えきれずに涙が流れ出てしまった。。。
あー、本当に東野作品はガッツリ引き込まれる!!毎回こんな作品が書けるなんて本当に素晴らしい!!! -
カフェの女店主殺人事件、取り調べの過程で見えてきた二人の男性
元夫綿貫とカフェの常連汐見。愛憎のもつれか怨恨か?
しかし、捜査が進むにつれ、事件は思わぬ方向へと進む
汐見の一人娘萌奈の出生の秘密と松宮刑事の出生の秘密を絡ませ
最後まで読者をぐいぐい引っぱっていく
親子の絆や血縁の意味を読者に突きつけ、考えさせる
さすが東野圭吾、うまいなあ、お見事です
加賀恭一郎シリーズでは、加賀刑事の後ろから付いて回っているイメージだった松宮脩平が38歳になり、一回り大きい刑事に成長した姿を見ることができた
「事件の真相を明かすためとはいえ、他人の秘密を暴くことが常に正義なのか?警察にそんな権利があるのだろうか。こんなふうに迷う俺は、刑事失格かな」と悩み、反問する松宮
「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取り調べ室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出される真実というものがある。その見極めに頭を悩ませるのがいい刑事にだ。場合によっては、真実は闇のままということもあり得ると加賀刑事
「おまえ、いい刑事になったな」と加賀刑事に言わせた松宮刑事の成長ぶり、刑事である前に人間 であろうとする松宮脩平の誠実さを感じた
TVの「新参者」の放映以来、いつも阿部寛と溝端淳平をイメージして読んでいたが、松宮刑事、38歳ともなれば、私の中で、別の俳優をキャスティングしなければ・・・ -
殺人事件という捜査の糸を軸に、何本もの家族、親子の糸を絡ませていくミステリ。
久々に心が温かさで包まれる東野作品を堪能した。
それぞれの糸のもつれがどう関係し、いつ絡まりがほどけ、一本の糸になるのか…ゆっくりとその過程を味わう時間。
時に早くもつれをほどいて欲しくもあれば、そのままにしておきたいほど心が苦しくなる時もあった。
何本もの細いものがよりあわさって紡がれ出来上がる一本の糸。たとえ、そこに必ずあって当たり前のものがよりあわさっていなくとも愛情というたしかなものさえあれば切れることはない。
それを改めて確認させてもらったことに心が凪ぎ、それぞれの糸、絆、想いに涙した。-
わ〜い(^-^)/
もう読んだのね!
私の図書館なんてまだ入ってもないよ。
これはシリーズものではないよね?
久々に感動できて...わ〜い(^-^)/
もう読んだのね!
私の図書館なんてまだ入ってもないよ。
これはシリーズものではないよね?
久々に感動できて面白そう。
でも、購入まで踏み切る勇気とお金がない(笑)2019/08/14 -
けいたん♪おはよ♡
うん、今回は図書館気合い入れたから早く読めたよ。
東野作品は毎回図書館入荷が早いみたい。
私、久々の東野作品。加賀...けいたん♪おはよ♡
うん、今回は図書館気合い入れたから早く読めたよ。
東野作品は毎回図書館入荷が早いみたい。
私、久々の東野作品。加賀シリーズのスピンオフって感じかな♪
装丁もシンプルで綺麗だった♪
読後のタイトルがまた沁みるよ〜。
早く読めますように♡2019/08/14
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加賀が日本橋署から捜査一課に復帰して3年が経過した頃、自由が丘で喫茶店主が殺害される事件が起きる。松宮刑事は捜査を進める中で、ある人物が被害者に深く関わっていたのでは無いかと疑いを深める。一方で、金沢市の旅館女将から突然の連絡を受けた松宮。それは死別したはずの父親に関する相談だった…
前作「祈りの幕が下りる時」では加賀の生い立ちが深く関わる物語であったが、今回は加賀の従兄弟であり捜査一課刑事の松宮が主役。彼が追う殺人事件と自身の出自に関わるストーリーが絡み合う。
加賀は捜査一課に戻って松宮の上司となり良き相談相手となる。今回は脇に徹する加賀だが、聞き込みに際し相手の何気ない言葉から違和感を感じとり、供述に導く名刑事ぶりは健在。加賀が松宮に放った下記台詞が印象的。
「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。本人たちによって引き出されるべき真実というものもある。その見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事」
前作にも増して、謎解きよりも人間ドラマにウェイトを置いたストーリーとなっている。根底にあるテーマは“家族の絆”
様々な立場の人物が登場するが、感情移入する人物も読者によって十人十色だろう。汐見の立場で読んだ私は、最後に救いがあって良かった。
不妊治療、○○ミス、○○愛、○絶など、色んな要素を放り込み過ぎて複雑なプロットではあるが、ラストにタイトルが意味深に効いてくる構成はさすがに上手い。
さて、《加賀恭一郎シリーズ》もほぼ読み尽くした。私が選ぶ本シリーズベスト3は「悪意」「新参者」「祈りの幕が下りる時」かな。
あとは図書館55人待ちの「あなたが誰かを殺した」を気長に待つのみ。。。
週刊文春ミステリーベスト10 9位
《加賀恭一郎シリーズ》
1.卒業
2.眠りの森
3.どちらかが彼女を殺した
4.悪意
5.私が彼を殺した
6.嘘をもうひとつだけ
7.赤い指
8.新参者
9.麒麟の翼
10.祈りの幕が下りる時
11.希望の糸
12.あなたが誰かを殺した -
いやぁ、良かった!いや、良かったっていう言葉では足りないくらい。ホント良すぎた!
こちらは加賀シリーズのスピンオフ作品。私はシリーズものはきちんと順序立てて読まないと気が済まず、しかも、こちらのシリーズはめっきり読んでなかったこともあり、避けてきましたが、これは読んで大正解でした。
スピンオフ作品とあって、加賀さんはあくまでも脇役に徹していますしね。
これまで東野圭吾といえば、私の中で『容疑者Xの献身』を超える作品はなかったような気がしますが、これはそれを超えたかも。
さて、この作品の何がいいって、まず登場人物。みんなすごくいい人たち。それぞれ傷を背負てっているにもかかわらず、魅力的な人たちばかり。本当にそういった苦難を乗り越えてきた人たちだから自然と応援したくなります。
そして構成ですね。あれ?あの人はどこに行っちゃったの??なんて思っていると、そこからどんどん世界が広がっていってしっかり回収してくれますから、ホント迷路に迷い込んで、いつの間にか出口が見えてきてスッキリする感じに似ているような気がします。そして、その出口は素晴らしいほどの青空。
さあ、まずはある夫婦の物語。小学生の子どもたちだけで奥さんの田舎に行かせましたが、そこで地震に巻き込まれてしまいます。その地震によって命を奪われた子どもたち。生きがいを失った夫婦はもう一人子どもを作るという望みを抱くことで生きがいを見出します。
続いてある高級旅館の女将。父親が末期癌に侵され、弁護士から呼び出しを受け、父親の遺言状を見せられると、そこには見ず知らずの名前が書かれていて・・・。
そんな矢先に殺人事件が起き、被害者の女性は誰からも好かれている女性で、加害者は思いがけない人物だった。
簡単に言えば、これらが物語のメインとなるわけですが、これだけでも一つ一つの物語になりそうなものなのに、これらを345頁にひとまとめにしてしまうんだから凄い。
極上のミステリを堪能しながら人間ドラマも味わい、さらには深い感動まで味わえるんだから言うことありません!そして、自分だったらどういう答えを導き出すか。そんな局面に立たされることも。
—きっと巡り合える。—
こんな素晴らしい言葉だったのにと悲しくて仕方ありません。 -
2019年初版。いつもながら著者の作品は引き込ませてくれます。犯人は早い段階で判明はします。しかし、登場人物たちが辛い経験をしています。読んでいて涙します。そんなに辛い思いをさせなくてもと思います。他の方の感想にもあったように思いますが、著者は縁というものに重きを置いているなあと感じます。著者の作品は映像化されているものが、たくさんありますが本作もされないかなあと期待します。もちろん加賀恭一郎役は阿部寛さん。なんだか、この作品の加賀恭一郎の様子は阿部寛さんを意識しているように思うのですが。面白い作品でした。
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キョーさん、コメントありがとうございます。おっしゃる通りです。全くの同感です。著者の作品は好きですが、加賀恭一郎シリーズが私的には1番です。キョーさん、コメントありがとうございます。おっしゃる通りです。全くの同感です。著者の作品は好きですが、加賀恭一郎シリーズが私的には1番です。2023/06/04
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私も著者を深く好きになったのが
このシリーズでした!
読んでいたら申し訳ないですが、
著者の、加賀シリーズ以外だと、
無幻花と、意外なとこ...私も著者を深く好きになったのが
このシリーズでした!
読んでいたら申し訳ないですが、
著者の、加賀シリーズ以外だと、
無幻花と、意外なところで魔球が、
ストーリー重視の作品で良かったです!
気が向いたら読んでみてください^_^2023/06/04 -
2023/06/04
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家族って、いろんな形がある。
糸が、絡まりながらも少しずつほどけていって、最後は繋がれてよかった。 -
お〜流石の東野作品だわ面白いよなぁ!とワクワクハラハラの中盤までの展開でしたが、中盤に真犯人が自供してなるほどここから深層と真相があれこれと暴かれてお得意の縺れた糸の解きほぐしで唸らせて貰えるのだろう と思いながら読み進めた♪
ところが今風要素を盛り込み過ぎて文字通りの尻すぼみの感が否めない読後感でした。ザンネン
作者が拘ったと言う縁や絆の繋がりはきちんと張られていますが、現代的な要素を意識し過ぎたのか旧い私には腑に落ちない閉め方な作品でした。
序盤の、脈絡が無さそうな出来事が集約されて行く流れはこれこれ!東野作品だわ!と感じながら始まったし、中盤までは納得の展開でしたけど普通な終点を迎えてしまいましたよ。皆さんの評価が高いのでかなり期待したのですが...... -
汐見行伸には二人の子供がいた、しかし、地震により亡くなってしまう。悲しみを抜け出し、汐見夫婦は体外受精をしてもう一人子供を授かり、大切に育てていた。ある時、喫茶店を営む女性が殺された。汐見はその店の常連客の一人であった。加賀の従兄弟である松宮が事件に向き合う。
家族の物語。汐見夫婦の家族だけでなく、刑事の松宮にとっても家族を考える物語でした。まさしく装丁のように絡まる糸であって、でも確かに繋がれていました、繋がれていて読んで安心してそして希望が持てました。同棲相手の方はかわいそうでしたが、誰もが幸せになって欲しい内容でした。東野さんならではで読みやすいんだけれど、先が気になるんだけれど、最近は、読んでゆくほど、勢いが弱くなっていると正直感じる。同性愛を出してくるのも無理やり感。 -
「祈りの幕が下りる時」では孤独死した加賀の母親の謎を描いていたけれど、今回は松宮の出生(父親)の秘密にまつわる話。
子供との死別、不妊治療、手に入れられなかったもの、手に入れたもの。本当の親子とは?
家族とは?
加賀シリーズは推理小説というよりも、人間ドラマのほうが面白いと思う。
なので、もっとそれぞれの心情を丁寧に知りたかったなぁ。
『巡り会い』…。
そうね、あの状況では そう捉えても仕方ないのでは。
「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かのかわりに生まれてきたんじゃない。」
萌奈ちゃんが お父さんに信頼を寄せられない気持ち も、胸が痛かったなぁ。お父さんもっとしっかりしてよ!って。
どうでもいい情報✍︎
ガリレオシリーズより 加賀シリーズのほうが好き
でも、東野作品の中では「夢幻花」が好き
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自由が丘の喫茶店店主が殺された事件で、鑑取り担当となった松宮。
人間関係を洗う捜査の過程で、さまざまな夫婦や家族と向き合っていく。
今回のメインは従弟の松宮脩平で、加賀恭一郎シリーズのスピンオフ的な作品。
短い出番でも、ささやかな引っかかりをおろそかにせず、真相にちかづいていく恭一郎のすごさはたのしめた。
いろいろ乗り越えたうえでの、恭一郎と脩平の、精神的なつながりもよかった。
テーマは、家族と絆。
だんだんと明かされる、それぞれのかかえる問題には、考えさせられた。 -
地震で子供を亡くした夫婦が求めた親子関係、突然実の父親のことを知らされた刑事。喫茶店の女性経営者の殺人事件をキーにそれぞれの親子、夫婦、男女の絆が描かれる。
冒頭の話から、別々に話が進むが、少しづつ明かされていく中で、関係性が浮かび上がっていくのは、さすがと思った。
地震で子供を亡くした父が、その後にできた娘に対してどう接したらいいかわからない感じは、特殊な関係がなくても、発生しそうだし、その解決も温まるものだった。
ちょっと殺人に至るところは、ちょっと弱い感じがしたが、それぞれの思いに応え合っている感じが良かった。
加賀恭一郎さん出てくるけど、シリーズの位置付けなのかな?というのは、ちょっとわからなかったですが、これ契機にシリーズ読んでみようかと思ってはいます。 -
新参者の大ファンとしては、久々の登場に狂喜乱舞でした。
このサイトを見つけたのが昨日だったので、
遅いレビューになりましたが、読んだのは2020年1月でした。
まず、登場人物がとても魅力的。
弥生さん、お友達になりたい。
松宮修平のお母さま、克子さん、潔くてかっこいい。
加賀恭一郎シリーズ10作をふまえて読むと、
加賀さんのお父様の生きざまも蘇ってくる気がします。
思いがけない事がきっかけで、静かに暮らしている人々が
疑心暗鬼になって事件が起こってしまうのが切ない。
それでも、最後のシーンには目頭が熱くなる、
そんな優しい作品でした。 -
大好きな加賀恭一郎シリーズ。
今回は加賀さんじゃなく部下であり従弟の松宮さんがメイン。
テーマは家族。私は愛かな?と。
血の繋がりや戸籍が全てでは無い。
じゃぁ、家族って子供って夫婦って...と考えさせられます。
東野圭吾さんの作品の中でも加賀恭一郎シリーズは沢山人が死ぬ訳ではなく1人無くなった背景をとことん掘り下げて調べるところは相変わらず大好きです!
※本の概要※
東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語。
「死んだ人のことなんか知らない。
あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。 -
加賀恭一郎シリーズ。
草薙の出生の秘密と絡めながら事件の真相が明らかになっていく。それは直接絡み合うことはないけれど、草薙の中では無関係ではない。
それにしても、行伸とその娘の萌奈ちゃん。仲直りできて良かった。ドキドキして読んでいました。 -
久しぶりの東野さん。やっぱりいいですね。
殺人事件と、松宮刑事との血の繋がりの内容が絡み合うように記されてる。
プロローグだけでもグッと引き寄せられ、この話からどう続いていくのだろうかと思ったら。
いろんな所で絡み合いながらも、希望の糸は繋がって表れてくるのですね。
萌奈ちゃんもいい子で良かった。 -
何のシリーズかと思ったら加賀恭一郎だった、ただ今回の主役は従兄弟の松宮修平で彼の出生に纏わる物語となっている、ただ犯人はちゃっかり加賀が逮捕している。今回は人工妊娠受精における取り違えとレズビアンの悲劇が仕掛けとなっているが、やや突飛すぎてそれはないだろうと思ってしまった、しかし読ませる力は素晴らしく、とうとう朝方まで一気に読んでしまった。今回は加賀の身辺の変化には触れられていないが身を固めたとばかり思っていたのでちょっとがっかりした、このシリーズも長くなりすぎてとうとうスマートフォンが登場してきた。
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流石の東野作品。どこにも悪人はいないのだが、腕の良くない医者、どうしても子供が欲しい夫婦、巡り合いを大事にする喫茶店オーナー、同性同士のカップル、隠し子を死後認知したい男、等が入り乱れて、悲劇が起きる。
ひとそれぞれ、大事にしている言葉があり、熱く語るのだが、意外に正確には伝わらない。今回は、『巡り合い』がそれ。もう少し言葉を足していたなら、まったく違った展開になっていたのだろう。殺人は起こらず、親子は対面し、娘は立ち直っただろう。
現実は、無限にある途の一つに過ぎないのだなと思った。 -
殺人事件が起きたので、あれ?そういうミステリーなの?と違和感を持ちながら読みすすめていったら、やっぱりメインは違うところでした〜。複雑に、というか驚きの理由で絡み合う登場人物たち。よくこんなこと思いつきますね、ってそりゃあ作家さんですもんね。
終わりが温かなのが良かった。 -
『たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。その糸がどんなに長くても希望を持てるって。だから死ぬまで、その糸は離さない。』
家族の形はいろいろ。
でも、1人で生まれてきた人なんていない。
希望の糸が紡がれて、今の私がいる。
この世にいる限り、皆誰かにとっての希望なんだと気付かされた。
たとえ本人に気付かれていなくても、自分以外の誰か幸せを、心から願えるって、本当に幸せなことだよね。
読み終えた後、バラバラだと思えていた点と点が繋がり、本書のタイトル『希望の糸』の意味が分かった。
東野圭吾さんの作品、もっと読んでみたい。 -
東野圭吾さんの本は82冊目。
加賀恭一郎シリーズだと知らずに読み始めました(笑)
「祈りの幕が下りるとき」では加賀の過去が描かれ、本作では松宮の過去が…
ガリレオシリーズも好きですが、加賀恭一郎シリーズはやっぱり良いです!
楽しみながら読了!