浜村渚の計算ノート 9さつめ 恋人たちの必勝法 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 552
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065155387

作品紹介・あらすじ

名古屋のテレビ塔が爆破され、あのテロ組織がカジノの地下から犯行声明を出した。ルーレットゲームで、もし玉が黒い数字に止まったら更なる爆破が起きるという。「数学的に絶対に負けない」と豪語する敵・マーチンゲールを浜村渚はどう墜とすのか!? ほか「組み合わせ」や「レピュニット数」をテーマにした数学×キャラミス全4編。

感想・レビュー・書評

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  • いつもながらに、渚ちゃんが解説するとわかったような気にはなるけれど、やっぱり数学は難しい…
    理系の人はそもそも脳みその作りが違うんだなぁとこのシリーズを読むたびに思う…

  • 解説で喜多さんが書いていますが、レピュニット数は私も知りませんでした。メインテーマはマーチンゲール法。つまりはカジノです。数学的に見ればギャンブルは確率ですが、確率的に考えるとギャンブルは楽しめない感じもしますね。

  • 正確に書くと星3.8。
    確率とか、私が好きな数学が多く登場して楽しく読めた。
    数学の楽しさを教えてくれる作品。

  • クルピエ・マーチンゲールひどい!

  • ますます黒い三角定規のテロが広がりつつある中、カジノによって決まる勝負が始まった。昔の因縁の2人皆藤ちなみと鳴海紗理奈 恋のライバル同士が楢崎を巡るバトル?!が再び勃発したが、計算で導き出した答えと楢崎の優柔不断な性格を考えてしれっと勝利した渚ちゃんに拍手です。皆藤ちなみを逃してしまった武藤だが落ち込む事はない。また捕まえれば良いだけ。

  • 9さつめは男女の愛憎が絡む4作。レピュニット数という新たな数学知識が得られた。このシリーズ、奥が深い! 不等式の通分のやり方もすっかり忘れていたが、そこに事件を解くヒントがあったなんて……。「新宿恐竜大戦争」は、乗用型恐竜ロボット。『空想非化学大全』の記述を思い出してニンマリしながら読み進めた。PとC、懐かしい順列・組合せだ。特にCの計算方法を忘れているぞ。「恋人たちの赤と黒」は期待値。まんまとキューティーオイラーに逃げられて、この後の展開が一波乱ありそう。

  • 確率論やら期待値ってこんなにロマンがある話だったんだ…なんてことを思った。一つ目の話に出てきた数学マジックは小ネタに使えそうなくらい面白い話だった。今回で今出ている浜村渚の計算ノートシリーズは読破したけれど、お陰で苦手だったはずの数学の世界を広げてくれて気がする。もう少し数学自分で勉強していきたい。

  • 「1を並べよ、並べよ1を」
    どれを選んでも同じ答。
    冷静になり考えていくと種も仕掛けも分かるだろうが、所見で突然言われたら驚くだろう。
    危険が及ぶと言っているのに、それでも聞かないのであれば言質をとり撤退してもいいのでは。

    「私と彼氏の不等式」
    犯人はほぼ決まりだが。
    最後に見た場所から一切情報がないとなると、空白が多すぎて少し違和感が出てきそうだ。
    偶然が重ならなければ、誰も気付かない場所で犯罪者として名を残し消えていたかもしれない。

    「新宿恐竜大戦争」
    暴れだす古代の生き物。
    しっかりと管理していたうえでの出来事とはいえ、民間人が作るレベルを超えていないか。
    データベースに情報が載っているのであれば、家族構成なども確認出来たのではないだろうか。

    「恋人たちの赤と黒」
    カジノで勝つ方法とは。
    理論上では簡単に導き出される答えでも、実際にやり始めると沼に嵌っていくんだろうな。
    自分の意見をはっきりと持たず、都合のいいように生きていると段々決めれなくなるのかもな。

  • 今回登場するのは、レピュニット数、不等式、順列組み合わせ、マーチンゲール法です。レピュニット数(1111のようにすべての桁が1の自然数)とか、初めて知りました。

  • 面白かった

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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