ヴェールドマン仮説

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 963
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065164945

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんが推理作家で、おばあちゃんが法医学者、
父さんが検事で母さんが弁護士、お兄ちゃんが刑事で
お姉ちゃんがニュースキャスター、弟が探偵役者で妹はVR探偵。
名探偵一家のサポートに徹するぼくだけれど、
ある日強烈な「首吊り死体」を発見し、連続殺人事件を追うことに。
被疑者は怪人・ヴェールドマン。
布(ヴェール)に異様な執着を示す犯罪スタイルからそう呼ばれている――。

感想・レビュー・書評

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  • 推理作家に法医学者に検事と弁護士。刑事や探偵役者やニュースキャスター、更にVR空間における探偵と曲者揃いの吹奏野家。その中では何者でもない家事手伝いの次男、真雲が首吊り事件を発端に「ヴェールドマン」が起こしたと思われる事件を追う。家族間の言葉の応酬と真雲の行き当たりばったりな仮説の立て方が安定の西尾節。事件の謎はまあまあ綺麗な位置にまとまるけどそれまでの寄り道から思うとあっさり終わり過ぎ、な印象。家族が皆で寄ってたかって事件に関わるかと思ってたのでそれも消化不良かな。シリーズ化するのかな。

  • 続きが気になってあっという間に読み終わった。
    文章も読みやすくてコミカルな部分もあって楽しかった。
    せっかくの名探偵一家なので、もう少しその設定を活かして家族も活躍してくれたらよかったなって思った。個々のキャラクターは魅力的そうだっただけに少し残念。

  • 設定は面白い。
    言葉遊びのような文章も面白い。
    しかし展開が最後にドドドと押し寄せた感があり、そこがあまり惹かれなかった理由なのか…?

  • 意外にしっかりしたミステリだったな

    戯言シリーズも最初はそうだったから、この後続くなら気になる。って、この終わり方じゃ、2作目出るっしょ。

    会話のやりとりや文章は面白いんだけど、ストーリーは微妙

  • 布を使った殺害方法にこだわると思われる連続殺人。共通点を探っていく真雲くんの仮説は、別事件と嘘にミスリードされそうになったけれど…。えっ!あの人がヴェールドマン? 
    ストーリーに挟まれる「幕間」Ⅰ〜Ⅹに語られるヴェールドマンの歪みが悲しいですね。

  • それぞれの視点から見解を出して一人で謎を解いていかないのは面白かったしどのキャラも魅力的だったが描写されることがほぼなかったキャラに関しては登場を増やすなどしてほしかった。

  • 検事、弁護士、刑事などのエリート一家の中で、家事手伝いの主人公が、死体に布を被せる連続殺人鬼ヴェールドマンの謎に迫る多重解決もののような話。家族たちがそれぞれの知見を活かして、グループラインみたいなもので事件に挑むのは割とコミカルで面白い。
    西尾さんの本に共通しているが、謎の提示は面白いのに解決に向けてのプロットが拍子抜けな感じは否めないので、なんか尻窄みな印象。

  • 素直に面白かった。

  • 西尾維新の100冊目の小説
    全員が推理に関係する職に就いている一家の中で唯一無職の僕が主人公。

  • もう言うまでもなく面白い。話が面白いのはそうなんだけど、文章が面白い。もう流石です。一生ついていきます。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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