ヴァラエティ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065171844

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず奥田さんの作品は面白すぎ。

    最後の短編は地元の岐阜弁や長良や千手堂などの地名も出てきてうれしい。

  • 短編集。やっぱ読みやすい。
    筆者自身も自分が書いた短編小説の五本の指に入ると言った「夏のアルバム」は読後感がなんともやるせなくなった。
    「ドライブ・イン・サマー」もなんだかんだ世にも奇妙な物語っぽくて面白かった。
    なぜか夏の話が印象に残りやすいのか、、、?

  • Iターン って本を思い出した。(短編集だから当たり前なんだけど)あっちより軽くてクリーンな感じ。軽快。誰かを恨むとかってまではいかなくて、とにかく進むべーって気分になる。

  • まとまらなかった短編集。
    対談やショートショートまで収録されていて、
    まさにバラエティに富んだ一冊。
    山田太一との対談テーマ
    「総ての人が<人生の主役>になれるわけではない」を実感する作品も。
    個人的には「ドライブ・イン・サマー」がおもしろかった。
    これ、『罪の轍』書いた人なんだよなぁ……と思いながら読んでた。

  • 奥田英朗の様々な短編を集めた一冊。
    著者があとがきで書いているように、単発で書いた短編をいろいろなところから集めているのでまさに「ヴァラエティ 」である。
    著者の短編は日常のなんでもないこと、普通なら記憶の端にしか留まらない然もない事をとりあげ、描写する。読者は「私にもそんなことがあったなあ」「このような気持ちになったなあ」と共感するのである。
    繊細な心の動きを登場人物の行動で著したり、その裏側を感じさせたりする、表現の達人である。

  • 短編と対談を集めたもの。

    『おれは社長だ!』『毎度おおきに』はシリーズ化しそうだったのにならなかったらしい。
    面白いし、キャラも出来上がってるのにもったいないなぁ。

    『セブンティーン』は親としては悩ましいー!
    心配だよ。こういう話は親子でしにくいし。
    でもきちんとしないと、女の子は深刻な問題に発展もしやすいからな…

    『夏のアルバム』泣いた。気を付けてたのに、些細な会話から母親のことを思い出させてしまった。悪気はなかったから言った本人も一緒に泣いたんだね。

  • とても読みやすくて、安心して読める短編集でした。
    「おれは社長だ!」をシリーズ化したものを読んでみたかったです。

  • 短編集です。
    ・おれは社長だ!  ・毎度おおきに
    ・ドライブ・イン・サマー
    ・住み込み可
    ・セブンティーン
    ・夏のアルバム

    確かにどれも微妙な空気感が漂い読んでて楽しかった。
    ただ、もう少しパンチが欲しいな。という作品もあり。
    今度は長編も読んでみたいです。

  • もともこもありませんが、
    そもそも短編があまり好きではないので、
    得意ではありませんでした。

    目線が秀逸で、ある一部を切り取って短編には
    なっているのですが、どうしても心のどこかで、
    もっとこってりと!と言いたくなります。

  • 奥田英朗短編集。伊良部シリーズや我が家シリーズのような、一貫したテーマ性はなく、まさにヴァラエティに富んだ一冊になってる。
    それぞれ読みやすく、何てことない話も面白く引き連れられるのはさすがです。
    読後感も想像を掻き立てられる終わりかたで、個人的には好きです。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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