次のテクノロジーで世界はどう変わるのか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065175927

作品紹介・あらすじ

新世界はAI+5G+クラウドの3角形(トライアングル)で激変する
理学修士+38歳ベンチャー投資家にして元グーグル+京大特任准教授がわかりやすく描く
これから必須の「テクノロジー基礎教養」

米国での金融機関勤務、グーグルを経て、現在は起業家の支援と投資を行う著者は、「テクノロジー」と「投資(ビジネス)」の両面に精通している、日本でも稀有な人材と言えるでしょう。
その山本氏が、「近未来に主流となるテクノロジー」という視点から、専門家向けではなく、平易な言葉で書き下ろした1冊です。

これからの企業・世界はテクノロジーが主役の座を占めます。つまり、テクノロジーによって土台が築かれ、その上ですべての企業が活動するような状態が加速する、まったく新しい世界が出現します。

●近未来の企業・世界はどのような形となるのか
●テクノロジーの根本を理解するカギ「トライアングル」とは?
●FAANG+M(フェイスブック、アップル、アマゾン、ネットフリックス、グーグル、マイクロソフト)はなぜ強いのか?
●世界を変える、近未来の7つのメガトレンドとは?
●これから基幹となる、主流を占めるテクノロジーとは?

これらの大枠を2時間で知ることのできる、まさに近未来のテクノロジーを知るための格好の入門書です。

ちなみに筆者が言う7つのメガトレンドとは下記のとおりです。
企業や世界は、このような形に必ず変化していくと主張しています。

メガテクノロジーが引き起こす7つの大変化
データがすべての価値の源泉となる
あらゆる企業がサービス業になる
すべてのデバイスが「箱」になる
大企業の優位性が失われる
収益はどこから得てもOKで、業界の壁が消える
職種という概念がなくなる
従来の経済理論が進化した新理論が誕生する

あなたは、これらが持つ本当の意味を理解していますか?

感想・レビュー・書評

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  • 最新のテクノロジー事情について分かりやすくまとめた本。
    最初の第1章は著者のきらびやかな経歴がメインで、
    ここが著者の自慢に聞こえてしまう感は否めないが、
    そこを我慢して進むと、本題のテクノロジーの話になる。

    自分のようにテクノロジー初心者の自分には、学びになる箇所も多々あったが、
    プロからすると結構当たり前の内容かもしれない。
    もっと、著者なりの未来構想があればよりよかったと思うが、
    本という体裁からかその部分はやや保守的かもしれない。
    (ぶっとんだ著者オリジナルの意見・予見があるわけではない。)

    新書なので、すぐ読める。そこは良い点。
    こういったエントリー系の本を何冊か読めば、
    ある程度の基礎知識は身に付くと思う。

  • 10月1週目に参加した複数のセミナーで、繰り返しデジタル戦略の話が出ていたので今一度、デジタルの時代に乗り遅れないためにも、デジタルとの向き合い方を考えようと思って読んだ本。

    【なるほど!そうだよな!と思ったフレーズ】
    これからのビジネスパーソンはプログラミング、データ、英語、そしてファイナンスに関する知識を絶対に身に付けなければならない。なぜなら、この4つはテクノロジーのビジネスを理解するための必須ツールだからだ。目的は世界で起こっている変化を推察し、何ができて何ができないかという感覚を持つことだが、ツールを持たなければそれさえも理解できない。

  • ブクログ 次のテクノロジーで世界はどう変わるのか

    現代のテクノロジーを理解するための網羅的な解説と共に、テクノロジー時代において人々が持つべき姿勢(キャリア戦略にも近い)に関する筆者の持論が展開されており、「これからの時代を生きるための教科書」といった立て付けになっている。
    新しく得られた知識はあまりなかったのと、筆者がエンジニアではないので技術に関する解説は「入門編」といった感じだったが、かなり体系的にまとまっていたのと、共感できる論述が多かったため、ビジネスマンとしての今後の道標になると感じた。

    以下、特に印象的だった部分の要約をいくつか記載する。

    ・これからのビジネスパーソンはプログラミング・データ、英語、ファイナンスに関する知識を身につけないといけない。新しいバズワードがやってきた時、うろたえず、ここまではできる、ここからはできないという判断ができる事が、テクノロジーに関する最重要リテラシー
    ・10年後、20年後の動きを予測しながら動かないと「使われる側」になってしまう
    ・マルチタグ人間になる努力。交差点に立つ意識。「何をやっているかわからない人が強い」
    ・信頼されている人に勝手に情報が集まってくる。「この人に伝えれば何か新しいものが生まれるかもしれない」と思われる事が重要になる
    ・筆者自身もGoogle時代、知らないことをひたすら調べ、エンジニアに聞く日々を過ごした
    ・間違えるリスクよりも、利便性の高さを優先すべき。だから日本は停滞し、中国が躍進した
    ・どこからでもお金を稼げる企業が強い。データを持っていればハードウェアは安価になるため、単にハードを売るだけの家電メーカーは危うい
    ・5Gによりソフトで稼ぐ流れはますます加速する
    ・クラウドコンピューティングにより、多くの便利な事が手元でできるようになった。またハードの価値が下がっていき、SaaSの流れがどんどん加速して行く。

  • テクノロジーに関して日本は世界をリードする存在であるという言説は、残念ながらもはや幻想に近い。バブル時代のお金が溢れていた時期はともかく、日本初のテクノロジーがいきなり世界の最先端に立つケースはない。

  • 単なるテクノロジーの解説にとどまらず、タイトル通り、それによって未来がどう変わるかに着眼している点が読みやすさなら繋がっている。日本企業、もっと頑張ろうよ、というのが読後感。

  • 文系だけど、ちょっと勉強しようと思った。

  • グーグル元社員が、テクノロジーとアプリケーションについて書く。AI、ブロックチェーンといったテクノロジーは、ハードの性能アップとクラウドによって、末端の端末機能によらず、汎用化されるため、より花開くものとなる。5Gなどネットワークやハードの話は些細なものになりうる。AIでは特に、グーグルが強く、家電などハードとソフトの連携ではアマゾンが先んじている。日本企業も真似をうまくしてよりよくしていくという従来の強みを発揮すべきではあるが、今はFANG+MやBAHTには、叶う要素はない。

  • 大変勉強になる本であることは間違いない。けれど、例えば4Gと5Gは何が違うの? といった問いに、機能面だけでなく仕組みを本書で理解するのは難しいだろう。いや理解できていないだけか。しかし、著者の経歴(一部上場企業のオーナー一族で留学や国際機関等でのインターンを繰り返し、グーグルへ)はすごいな。

  • 【考えるは無限大】
    凄まじい勢いで成長しているのがテクノロジーの世界です。
    他の分野でこのように成長著しい分野はありません。

    統計的なものは劇的変わるでしょう。
    データもサンプルから判断するのではなく、母数はすべてになります。
    つまり、現実(すべての事象)を見て様々な切り口でデータを並べるだけになります。

    存在する空間すべてをデータに変えてしまうのです。

    プライバシーはないと考えるのが正しいかもしれません。
    すべてをさらけ出し本当に望むものをレコメンドしてもらう。これがいいのでしょう。


    人はデジタルという無限に広がる宇宙空間を創り上げました。データとして無限大に入れ込むことができます。
    人々は日々、膨大なデータをつくっています。毎日、ベッドに寝てじっとしているわけではないのです。

    人と話をする。ネットで検索をする。朝ご飯を食べる。テレビを見る。通勤する。仕事をする。メールを作成する。コーヒーを飲む。おやつを食べる。本を読む。動画を見る。料理をつくる。ジムで体を鍛える。スマホを見るなどすべてをデータとして蓄積するのです。

    すごいものが見えてくるでしょう。


    物語のデータを膨大に集めれば、AIである程度、ストーリーを作ることも可能になるでしょう。
    アニメなどはヒットするとよくスピンオフ作品がつくられますが、はじめからすべての人物の物語が用意されていて、今回は〇〇君を主人公にした物語を公開するというようなこともできるでしょう。自動的に派生作品がどんどんつくられていく感じです。

    どこまで広がるのでしょうか?
    どこまでも広がるのでしょう。

  • ★絶対に身に付けなければならない4つの知識
    プログラミング
    データ
    英語
    ファイナンス(金融財政)

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著者プロフィール

京都大学経営管理大学院客員教授

「2023年 『アフターChatGPT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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