- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065182345
作品紹介・あらすじ
『私が大好きな小説家を殺すまで』『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』の著者が問う、祈りと執着のミステリー
☆☆☆
俺の言う通りにしていればよかったのに
――なぜ消えた
☆☆☆
一世を風靡したカリスマ霊能力者・子規冴昼が失踪して三年。
ともに霊能力詐欺を働いた要に突然連絡が入る。
冴昼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというのだ。
容疑は““非能力者にしか動機がない””殺人。
「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」彼はそう笑った。
冴昼の麗しい笑顔に苛立ちを覚えつつ、要は調査に乗り出すが――。
感想・レビュー・書評
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霊能力詐欺師,冴昼と要。異世界転移した冴昼の殺人容疑を晴らす(前編)。超能力者の世界(前編)や死者の蘇る世界(後編)で,普通の推理は通用しない。超能力者を騙す巧妙な詐欺師のテクニックに思わず感服。
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かつて一世を風靡した霊能力者・子規冴昼が失踪してから3年。冴昼と共に霊能力詐欺を働いていた要に、冴昼から突然連絡が入った。彼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというが……。
現実世界とは違う法則が働く異世界が舞台のミステリー小説です。超能力者しかいない街で起こった”非能力者しか引き起こさない殺人事件”など、不思議な世界での事件の話。読みようによってはちょっとブロマンスっぽくもあるかも。
主人公たちは元の世界で霊能力者として活動していた、言ってしまえば詐欺師で、事件の解決の仕方も正統派ではなく自分たちの都合の良い結末に誘導して落とし込む手法が捻りがきいていて面白いです。決して正統派ではないけれど、こういうのも楽しい。
また、皆が手を触れずに物を動かす超能力を使える世界なら、実際の手が届かないところに収納がある、とかホットドリンクにマドラーが付いてこないとか、世界観の細かいディティールが作りこまれているのがとても好き。
出来ればまた別の世界での話が読んでみたいと思います。
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超常現象の存在する世界でのミステリはこんなのも。
『やさしい魔女の救いかた』 (井上悠宇/LINE文庫) -
異世界での事件を追う
2編+1
設定はそれなりに面白く事件解決もさらりと
やってのける二人だが、ちょっと文章が独特というか
なんか癖があり感じがいまいちでした
設定キャラはきらいじゃない
シリーズ化もありかも -
異世界転移ミステリー。設定は面白いのだが動機が浅く感じられる。多作の作家さんのようなので他にも読んでみたい。
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この作家さんの好きな傾向が何となくわかる気がする、し、私もその傾向が好きです。面白かった。ミステリとしてツッコミどころはあるけど、何より面白く楽しく読めたし、続きも欲しくなる。ぜひ、続編を!!
もっと長くなって良いから、濃厚にあれこれ書き込んでくれーとも思います。あっという間に終わってしまった印象でした。「楽園とは〜」でも思ったのですが、何かを失った(もしくは失いつつある)人を描くのがすごく巧みだなあと思う。この方の話をもっと読みたい。 -
どう読んでも最初の電話は非通知なのに
なぜかけられるんだ。
しかもその番号は警察なのではないのか。
他にも明らかに会話文がおかしいとこもあり、
校正とか校閲とかしてるのかな? -
異世界の設定が興味深かった。その世界では普通のこととしての常識や生活様式を考えるのは面白そう。
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当たり前のように超能力者がいる街や当たり前のように死者が蘇る街で起きた殺人事件を、きちんと解き明かした上で主人公たちに都合の良いように真相を捻じ曲げる、という捻りの効き過ぎたミステリー。正統派好みは渋い顔をしそうだけれど、逆に風変りな話をキャラを探している人ならば、作者と主人公の見事な手腕を楽しめるはず。惜しむらくは、短編2.5本の一冊といった分量で、ちょっと物足りないところ。シリーズものとしてもっと続いて欲しい。