小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~ (講談社キャラクター文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065184752

作品紹介・あらすじ

アニメに登場していない妖怪たちが大暴れ。テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の豪華脚本陣が中心となっておくる、オリジナル小説集です。
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の脚本家チームがオリジナル短編を書き下ろした小説集です。大野木寛、金月龍之介、市川十億左衛門とプロデューサー・永富大地という豪華アニメ制作陣が集結しました。

感想・レビュー・書評

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  • タイプの違う話が色々あり、面白かった。
    「ねずみ男ハードボイルド」は題名通りのねずみ男の活躍が痛快で、アニメになった時の情景が目に浮かんでくるようだった。
    「怪物マチコミ」のメタ物語で不思議な気分にさせられたあと、「おんもらき・外伝」の結末に心が沈んでしまった(が現代の病理を写す考えさせられる話だった)。

  • 「怨ライン奇譚」最初は厨二っぽく、途中で鬼太郎が出てきたらコミカルになり、ほっとしたところへ人間の狂気。切り替えがいい。
    「ねずみ男ハードボイルド」半妖怪のねずみ男は、鬼太郎たちの前でバカやってないときは、こんな危ない橋を橋を渡っているんだなぁ、としみじみ。
    「怪物マチコミ」途中までは本当のことなのかも、と信じそうになる。どこまでが真実でどこからが虚構なのか分からなくなる。
    ラ・セーヌ外伝と陰摩羅鬼外伝はアニメと似てて違う。アニメよりも重い。

  • ※カテゴリの作者名はアンソロジーのため、原作者の名前で登録

    青verの出来が大変よかったので、こちらも期待して購入。
    青に比べて本編アニメの外伝、別視点話がある分、完全新作としての印象は薄い。
    ただオリジナルの話はそれで一本アニメ見せてくれと言う出来で唸った。
    ネズミ男でまさかああもハードボイルド話が読めるとは!
    古川さんのお声で是非アニメで見たかった!
    ミステリ仕立てにもなっている重厚な作りで大変興奮した。

    現実と虚構が入り乱れる怖さを肌で感じることができたのは、金月氏の話。
    初読時は本当に混乱して思わず検索をかけたほど。
    流石の構成。
    6期ならではのネタだったようにも思う。
    あの怖さ、不気味さ、現実が曖昧になる感覚は是非本編を読んで体感してほしい。

    本格的な作りの話もあれば、箸休め的なほっこりショートショートもあって、多種多様話が味わえるのはやはり面白い。
    6期ファンなら読むべし。

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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