逃げるは恥だが役に立つ(11) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065192313

作品紹介・あらすじ

妊娠がわかってから、話し合いと入念な準備をして出産にのぞむはずのふたり。しかし、会社も家庭も、ふたりを取り巻く環境も周囲の人々も、予想外の問題も発生し、思うようにはいかないことだらけ。ぎくしゃくし始めたふたりの関係を救うものは!?

感想・レビュー・書評

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  • 〉私は結局ただ孤独が怖かっただけ
    〉だったら

    〉もう友達がいればよくない?
    〉性別関係なくみんな友達で
    〉助け合って生きていけばそれでいいんじゃない?


    完結。
    結婚を通して人と人との関わり合いの色々を語った漫画でした。
    ポリティカルにコレクトな作品好きですよ。
    世の中よもっと良くなれ。

    平匡さんにはシンパシー感じることしきり。
    なんでも話し合えるようにしておくの大切ですね。なかなか出来ない…、とか言ってないでやらないとです。

    愚痴の採点会は素晴らしいアイデア。
    感情を共有することでストレス値が下がる…なるほど…。

    〉好きな人に好かれたくてする優しさはただの下心
    〉眼中にない相手でもするのが一般常識としての優しさ

    あー、そうですよね。って陣痛の合間に悩み相談するみくりさん(笑)


    〉大沼田会 それはコミュニケーション道場
    〉皆さんご自由に本音を語っていただきそれに対して好きだ嫌いだわかるわからん
    〉ご自由にご発言ください

    〉いい悪いを決める場ではないんです
    〉いろんな意見やいろんな見方があることを確認し
    〉それぞれ嫌な思いをすることなく帰ってもらいたい

    参加してみたーい。
    奇譚なく意見を言い合う中でも人格攻撃になっちゃったらストップ入れられるのいいですね。

    沼田会にしても愚痴採点会にしても、もっと読みたかった。これだけで一話作ってほしかったくらい。

  • 出産が迫るみくりと、家庭に仕事に追われて余裕を無くす平匡。お互いに溜まったもやもやを吐き出す「愚痴の採点会」の発想が素晴らしかった。聞いた話のしんどさレベルを採点してすり合わせることで、感情を共有するのはなるほどと。これは夫婦間だけじゃなく、いろんなところで応用できそう。

    出産直前に雨山の相談を受けるみくりの「普段好きな人にしか優しくしてないから優しくされると 相手が自分を好きなんだって思うんじゃないですかね」という一言にはハッとさせられた。終盤の「親切は偽善ではなくマナー」って言葉もいい。

    百合と風見の関係性も上手くいってほしいなあ。百合と伊吹が、
    「私たち50過ぎても女子高生みたい…」
    「大人になって多少社交性がついたところで中身なんて変わらないよね」
    という会話があったけど、風見への対応が恋する女子高生すぎて微笑ましい。
    「あなたは大丈夫じゃない時も笑って大丈夫って言うでしょう だから心配です」
    すばり言ってくれる風見がやさしいよね。というか、なんでこんなに思い合ってて別れちゃったんだろうなって違和感…。出産や育休の問題から同性婚、週末里親の話など広がった話もあり、もっと時間をかけて描いてもよかったのかなと。

    あと、最終巻のMVPは沼田さんだよね!大沼田会も意見を言い合えるアイデアがよかった。意見を飲み込むのではなく、伝え合ってお互いのために生かす工夫って大切だなと感じられた。

  • え、完結!?って驚いた。もっと続くんだと思ってた。

    これなら正直別に続編出さなくてもよかったのでは?と思う。
    正直、平匡さんが完璧な王子様になりすぎててつまらない。前からそういうところはあったけど、でも欠点もあったしめんどくさい男だったのに、続編になってからは、もはや非の打ちどころがない完璧な夫になりすぎてて、いやいやいくらなんでもそんな…と。問題提起は現実的なのに解決するキャラクターがあまりに現実離れしすぎてて「はぁ?」って思えてしまう。

    百合ちゃんもよくわからなかったのよね。。
    風見さんより百合ちゃんのがよっぽど根性悪いんじゃないかとすら思えた。本当に風見さんを好きなの?百合ちゃんは。

    平匡さんの会社関係の人たちの人間模様は中々面白かったです。なんだろう、わかり合うことはできないけど理解する事はできるっていう、対話をするというコミュニケーションを第三者を交えてするっていうアプローチの仕方はうまいなと思ったので。それをしたからって別にすぐに上司のセクハラは無くならないし、卑屈が治るわけじゃないけど、それでもコミュニケーションで解決の道を探るしかないのではないかという、そういう道標としては良かったと思いました。

    ただ、平匡さんに成り代わって雨山ちゃんの相談に乗るとかも引いたんだよね…。あれ、私が雨山ちゃんだったらすんごい嫌だ。あそこに関してはみくりさんの傲慢さ?無神経さ?は、どうなのと思った。そりゃ自分の旦那が女にアプローチされてるのは愉快じゃないけど。

    なんか全体通して、みくり平匡夫婦の傲慢さが気になって終わってしまったなーと思いました。

  • 完結。
    出産へ向かう夫婦の関係と男性の育休取得。
    パートナーとの関係。里親。
    別れた彼彼女の関係。
    職場の上下関係。ハラスメント
    婚活に…相手を求めてあせる女性。

    様々な関係や事柄が盛りだくさんでした。
    展開を先急ぎすぎて、みくりと平匡さんふたりのことが少なく、他のことにインパクトがあったようにおもえるのは、二人の現状が自分にとって身近な話題ではないからなのかな。

    ゆりちゃんと風見くんのその後が気になる。

    沼田さんいい役してるな~。

    登場した人たちのその後の日常が幸せでありますように。

  • 9巻まででいったん完結し、テレビドラマにもなったベストセラー・コミックの、2年半後を舞台とする続編の第2巻(この巻で完結)。テーマは、妊娠・出産。

  • 沼田会(人格を否定しない意見発表飲み会)はやりたい。
    すぐに解決するわけではないだろうが、みくりと平匡がお互いの考えを伝えあい、折衷案を探ったように、対話によってよりよく生きる(解決しなくとも)というのが大事なんだろう。

  • 連載中にドラマが始まり、そちらにもハマってしまったせいか原作も途中からガッキーと星野源で脳内再生されるようになってしまいました。
    10巻11巻は評価低い意見が見られますが「ドラマ人気を受けて作られた続編という名のお祭り」みたいな感覚で読んだので、そんなに気にはならなかったです。

  • 終わって寂しすぎる
    子供産むに関わる描写が上手すぎて感動
    頷きの嵐
    仕事をなめてるわけでは全然ないし、そして育児は大変ですだよ
    自分が二人いたらどっちも全力でやりたいけどそうもいかないのが悔しい

    ゆりちゃんもぜひ幸せにだよー
    沼田さん出てきてうれしい

  • みくり出産編の出だしで夫婦関係に大事件が、みたいなフリがあったような気がしたけどそれほど大きなものはなかった……いやまああったらこの作品らしくないけども(^^;

  • これで本当の完結。いったんキレイに終わった漫画の続きが出るというのはなかなかに珍しい。以外でいうと「ベルばら」? 9巻でちゃんと完結していただけに、長いエピローグというか蛇足感は免れないけど、内容的には9巻までで描き切れなかった部分を描いていて商業的に無理やり書かされている感じではないかな。
    極めて現代的な夫婦間にとどまらない人との関係の有り様を描いた傑作だったと思う。作者の頭の良さと人の良さが判る作品。

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著者プロフィール

8月9日、しし座生まれ。B型。兵庫県出身。1989年、第8回なかよし新人まんが賞入選の『お月様にお願い』で「なかよしデラックス」(1989年秋の号)よりデビュー。代表作は、『逃げるは恥だが役に立つ』『回転銀河』『後宮』など。

「2021年 『Travel journal』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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