はじめてのスピノザ 自由へのエチカ (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065215845

感想・レビュー・書評

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  • 中動態や責任の生成に、スピノザ哲学で横串を刺している感じ。組み合わせと活動能力を尺度としての善悪や、自由についての考え方が新鮮で興奮した。

  • 2021/1/4

    めーちゃくちゃ面白かった。スピノザはただただ難しいという印象で遠ざけていたけど、かなり身近な存在にしてくれる一冊。難しいところは國分先生自身が「自分も理解に苦労した」と目線を同じにして教えてくれる。

    スピノザの出自から思想、現代への落とし込みまで網羅。特に4章のAIに関する箇所は勉強になった。

    『エチカ』下巻ちまちま読もっかなー。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2595/K

  • 「100分で名著」で見ていると思うが、まったく記憶にない。そして、本書も3日ほど前に読み終わっていたのだが、これまた、ほぼ記憶に残っていない。そんなこともあろうかと、読みながら気になったところをツイートしているのでそこから拾ってみよう。引用文については最初からあきらめていて、軽く読み流して、著者の解説を読んでいる。「賢者とは楽しみを知る人、いろいろな物事を楽しめる人」うーん、どんな文脈でこのことばが出てきたのか。「優れた教育者は、生徒のエイドスに基づいて内容を押し付けるのではなく、生徒に自分のコナトゥスのあり方を理解させるような教育ができる人」うーん、これまた、エイドスとコナトゥスの意味が分からくなっているから、まったく何が言いたいか分からない。これを読んだときには理解していたはずだし、感動してツイートしたはずなのだけれど。「どんなものも光をあてないと見えない。しかし、ただ一つだけ光をあてなくても見えるものがある。それは光だ。光は光だけで自らを顕わすことができる。真理もまたそれと同じだ。」うーん、これは何となく理解できる。しかし、光もまた、何か照らすものがなければ見えないということがありそうな気がする。あぁ、とにかく、もう1回さらっとでも読み直さないと、何が書いてあったか、まったく思い出せない。もっとも、読みながら、これってふだんから自分が考えていることだな、というような感想をもっていたから、もうすでに身についているのかもしれない。もちろん、自分で勝手に考え出したことではなく、テレビで見たり、他の本で読んだりしているうちに自然に身についているということだけれど。

  • 國分さんの「スピノザ」の入門書ということで、なにも考えずに(?)、ポチった。(これは中動態的?)

    後書きとかをパラパラと眺めていると、NHKの「100分de名著」に短めの1章をつけ加えたものだった。「100分」は、比較的、最近、読んだばかりなので、しまったと思ったが、復習をかねて読んでみたら、印象的なエピソード以外は、ほとんど覚えていなかった。。。。。

    衝撃

    今回、読んで、もうちょっと頭に定着するといいな。

    今回、追加となった第5章は、デカルトとスピノザの類似性をのべたもの。しばしば、対比的に論じられる2人なのだけど、実は、デカルトのなかにスピノザ的な読みの可能性があるというのは、ちょっとスリリング。

    國分さんのこの2人の関係については、「スピノザの方法」が詳しいとのこと。こちらはまたハードル高そうな本だな〜。

  • 20/11/18。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科准教授

「2020年 『責任の生成 中動態と当事者研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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