虚構推理(14) (講談社コミックス月刊マガジン)

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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065217894

作品紹介・あらすじ

『絶園のテンペスト』城平京 原作! 怪異達の知恵の神になった少女と、怪異にさえ恐れられる男が、怪異に挑む[恋愛×伝奇×ミステリ]!!  “怪異”の知恵の神になった少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異”にさえ恐れられる男だった!?  2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!?

【こちらの3シリーズを収録!】
とある殺人事件の真相を探るために必要なのは、完食困難な激辛担々麺を20分以内に食べきることだった――! 琴子と六花がタッグを組む「見たのは何か」完結まで収録!

妖怪の悩みに九郎が文字どおり体を張る短編「的を得ないで的を射よう」、第1回ラストに衝撃展開が待ち受ける新章「岩永琴子の逆襲と敗北」も収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 過去に琴子と六花がタッグを組んで謎解きをした話『見たのは何か』決着!通行人に見せつけるようにナイフを突き刺していた犯人と、それを目撃したにもかかわらず、通報せずに歩き去った男・駒木の謎。

    まともではない人外の二人が、まともなはずの人間の矛盾を解きほぐしていく。天啓に委ねたはずが、どうしようもない人間性によって見逃されていたというのも皮肉。平凡な者が特別になろうとした狂気を、特別な者が圧倒的な知と力でねじ伏せて秩序を守る。六花の底知れぬ迫力。事件に向き合いつつも、お互いの腹を探り合う緊張感が伝わってきてよかった。

    短編『的を得ないで的を射よう』は、弓矢を拾った猿の妖怪たちの話。拾った弓矢はどちらの物かはっきりさせるため、腕比べをすることに。的は九郎の頭にのせたリンゴ!大岡裁きになると思ったら賭ケグルイだったみたいな話で面白かった。

    そして、六花との対決が待ち受ける新章『岩永琴子の逆襲と敗北』。山に現れるキリンの亡霊が人を襲った。人のうわさで力をつけた鋼人七瀬のこともあり、動き出した九郎たち。しかし、その事件の当事者として思わぬ人物の存在があった。鋼人七瀬は見た目やエピソードの強烈さがあったけど、今度の相手はまさかのキリン(麒麟ではない)。動物の亡霊を相手にどう立ち回っていくのか。何より「敗北」というキーワードが気になるところ。ここから長編になるのかな?次巻からの盛り上がりに期待。

  • ひとまずここまでを通読。タイトルは何となく聞いたことあったけど、作者も原作も未知。最初のエピソード”鋼人七瀬”で、タイトルの意味はそれなりに理解できたんだけど、以降、あんまり関係なくなってませんかね?普通の推理物語になっている気がしなくもなく。まあ、面白いから別に良いんですが。

  • 「この世には啓示や思し召しがありそのサインがそこら中にあり、自分はそれを見分けられ正しく解釈ができると、間違った理屈を信じたに過ぎない」耳が痛いセリフ。迷うとき、つらいときには啓示を探してしまう。

  • なかなかに文字文字しかった。立夏さんとの掛け合いは面白かったが、肝心のミステリーが巻を通して微妙に感じた。ただ、引きの敗北というタイトルについては惹かれるので、次巻が楽しみだ。

  • 13巻から続いて描かれた琴子と六花の過去エピソードは苛烈な印象こそ少ないものの、目に見えない部分で二人の戦いが行われており、それが後々の対立構造に繋がっていったのだろうと思わせるには充分なエピソードだった
    この話があるからこそ、この14巻終盤から始まる新たなエピソードにてどのような波乱が巻き起こるのかと続きが気になってしまう

    「見たのは何か」
    殺人行為を見せる目的が謎なら、目撃を通報しなかった行為も謎な事件の顛末
    仮説に仮説をぶつけ合わせ思索を深め真実を覆す虚構を編み上げるのは本作のお得意とする所だけど、この話においては事件解決の場面において虚構は機能していない。犯人のまともではない動機にただただ圧倒されるばかり
    なら、虚構はどの場面にて使われたかと言えば、作中で言及されているように六花を測る為だったんだろうなぁ。自分の行動、推理、犯人の動機。それらを前にして六花がどう動くかを測っていた
    面白いのは一方で六花も琴子を測っていたのでは無いかという疑惑
    果たして目の前にいる人物は敵になった時、自分の邪魔をどのようにするのだろうかと見えない鍔迫り合いをしているかのようだった

    「的を得ないで的を射よう」
    大岡裁きを前フリとして利用しながらもなんてオチの酷い話なんだ(笑)
    相手の良心を試しているのかと思いきや、試していたのはどれだけ高ストレス状態に耐えられるのかという一点か。
    そして狙いが叶っても狙いが敵わず終わる琴子の末路が面白可笑しい

    「岩永琴子の逆襲と敗北」
    これはまた珍しいタイトルになっているね。敗北よりも逆襲が先に来るんだ
    キリンの亡霊というなかなか聞かないフレーズ、そこに事件の中心人物として関わってくる六花
    これは琴子をどのように嵌め、そして敗北に至らしめる罠となるのだろうかとワクワクしてしまう

  • いつもひどい琴子ちゃん、今回、ひどすぎ。おもしろいけど。

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著者プロフィール

【片瀬茶柴(かたせ・ちゃしば)】
本作にてデビュー。

「2021年 『虚構推理(15)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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