おはなしSDGs エネルギーをみんなにそしてクリーンに 夢の発電って、なんだろう? (おはなしSDGs 7)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065221372

作品紹介・あらすじ

【物語の概要】
転校初日で緊張していた佳幌(かほろ)に話しかけてくれた奈々子(ななこ)。奈々子はまじめでいい子だけれど、二酸化炭素を排出する発電方法はとんでもないと言ってソーラー発電しか認めず、人の家でもクーラーを使わせないほどのがんこ者。だから、みんなに「シーオーツー警察」って呼ばれてる。
クラスのプレ発表会で、クラスメイトの千星(ちほし)に強い口調でソーラー発電について問いただされた奈々子は泣き出してしまう。でも佳幌は、その事件をきっかけに、さまざまな発電の方法に長所・短所の両方が存在することに気がついた。「いい発電」について考えはじめた佳幌の班が、本番の発表会でたどりついた結論は……。

【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。

【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
総論SDGsとは何か(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)

感想・レビュー・書評

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  • SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味です。
    「地球に住むにあたっての多くの問題を地球に住むみんなで協力して解決しましょう」というお約束事で、国連が、2016年から2030年の15年間でこれをやり遂げましょういう17個の項目を決めました。
      https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/
    普段は一言で「SDGs」と言ってしまいますが、戦争、環境問題、トイレ、職業、海の生物、差別問題、などなど現代地球での問題すべてが当てはまるとっても範囲の広い言葉ですね。。

    この「おはなしSDGS」シリーズは、小学中学年から中学生くらいの児童に向けて、それぞれの項目を物語としてわかりやすく書き、そして自分たちもできることを提示します。

    こちらは第7項目の「クリーンエネルギー」をテーマとした1冊です。
    小学生が課題研究を通して、クリーンなエネルギー開発ってなんだろう?そもそもエネルギーってどうやって生み出されるの?ソーラー、水力、原子力など、それぞれのメリットとデメリットは?など自分で調べていくことの大切さ、そして物事には良い面と悪い面があり、それぞれの意見を持つ人がいる、そんな意見が違う人達とも考えて話し合うことが必要だということなどが分かりやすく書かれます。

  • 太陽光発電は、バッテリーの寿命だけでなくパネルを作り設置する資源消費に見合うか、根本的疑問がある。風水害や鳥害でパネル破壊のみならず土砂崩れ災害のリスクもある。それを上回るほど有望なら補助金なくても民間企業がリスクを取るだろう。「投資として有望」とリスクを負担させた設置業者と中国メーカーだけが丸儲け/風力発電も風が強すぎると装置が破損する恐れがある。
     娘が小学生のとき、「発電方式の長所短所」とかいう研究発表をすると聞きに来た。「原子力発電は致死量1マイクログラムのPuが一基あたり毎年数キログラム産出される。いまのところ、原子爆弾を作るのにしか使えない」と教えた。
     日本のような海洋性気候で、CO2削減は無意味だと思う。
    従来方式の効率化、小規模開発を模索しかないのではない

  • おはなしSDGs 7エネルギーをみんなにそしてクリーンに

    森川成美

    永田佳幌かほろ)は父の転勤で、木香市に来た
    電力会社の水力発電担当の技術者

    転校したばかりの佳幌に話しかけてくれたのは奈々子

    しかし彼女はシーオーツー警察と呼ばれていた

    ある日、総合の時間に班ごとに何か一つ調べて、発表することになり、佳幌は奈々子と里紗と男子と一緒に調べることになった
    もちろん奈々子の提案でソーラー発電
    調べて模造紙に書いたもので、プレお披露目会をしたところ、佐藤千星から質問が出て、それはかなり的を得た、ソーラー発電もシーオーツーが出るということだった

    千星のおじいちゃんはみかん農家をやっていたが、ソーラー発電のせいで、山が崩れることになったからだった

    シーオーツーの出る仕組みはいろいろあり、全てをら解決することは難しいが、それを解決するすべもあるわけで、それも含めて考える必要がある

  • いつでも心にハテナ?を。

  • 物事にはすべて、良い面だけでなく、悪い面もある。感じ方は人それぞれってことがよくわかり、頭が固くなりかけた大人にも読んで欲しいな。

  • 今使われているエネルギーの良い点、悪い点が具体的に分かりやすく書かれていて良かった。
    それぞれ一長一短あるけど、技術の改良、新技術の開発等が進んでより良い世界になるよう、出来ることからやっていこう。

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著者プロフィール

森川 成美
東京都生まれ。「アオダイショウの日々」で第18回小川未明文学賞優秀賞。『マレスケの虹』(小峰書店)で、第43回日本児童文芸家協会賞。そのほかの作品に『さよ 十二歳の刺客』『はなの街オペラ』(ともにくもん出版)、「アサギをよぶ声」シリーズ、『ポーン・ロボット』(以上、偕成社)、『夢の発電って、なんだろう?』『光るマウスが未来をかえる』(以上、講談社)、『てつほうの鳴る浜』(小学館)など。

「2023年 『かわらばん屋の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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