- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065223406
作品紹介・あらすじ
小説という、旅に出る。
国、ジェンダー、SNSーー
ボーダーなき時代にボーダーなき時代に、鬼才・宮内悠介が届ける世界地図。300を超える「註」がついた長篇小説。
感想・レビュー・書評
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国、ジェンダー、SNS──ボーダーなき時代に鬼才・宮内悠介が描く物語という旅。
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2022-09-04
自由闊達。シミュレーション仮説を大胆に取り入れた軽やかな本編に、旅にまつわる思い出やプログラマあるあるが挟み込まれた、開かれた物語。意外と読後はさわやか。
そう言えば、宮内さん紙の本で読むのははじめてだわ。 -
ラジオ番組で紹介されていて、購入して、しばらく放置していたが、ようやく読めた。リチャード パワーズのオーバーストーリーズを想起した。
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多数のバグを抱えたこの世界。それを日々修正する世界医と呼ばれる人々の間で「この世に残された、最後の特Aランクのバグ」と呼ばれるのが、地図に無くウエブで検索しても見つからないイシュクト山。
本作はその山を目指す4組の旅人たちを主人公にした物語である。
まじめに概略を書くと上記のような感じになると思うんだけど、普通の小説とは一線を画すヘンテコな作品であることも確か。ハマる人はとことんハマると思うんだけど、ダメな人はとことんダメなんじゃないかなあ。
実はあっちに行ったりこっちに行ったりするメインストーリーのほうは自分も途中でついていけなくなってしまった。いや、そもそもストーリーなんてあってないようなものなんじゃないかなあ・・・。よく分からんけど。
個人的にはそれより、脇道として書かれたマニアックな小ネタや、大量に記された注釈のほうが断然面白く読めた。
たぶん、これまで読んだ宮内さんの作品の中で一番笑ったのはこれ。
特に数学とプログラミングに関する部分は個人的に関係の深い分野ということもあり、大いに楽しめた。
なので小説としてはともかく、一冊の娯楽本としては大満足なのであった。
それにしてもこの膨大な知識というか博識というか、単純に凄いと改めて思った。
この方にしか書けない唯一無二の作品であることは間違いない。 -
f.2022/6/5
p.2022/5/14 -
どうしてこの本がわたしの読みたい本リストに入っていたのか全然覚えてないけど読んでよかった
著者IQ高い
プログラミング関連の部分でないところの日本語も、なんとなく意味はわかるけど初めて見る/使ったことない言葉がたくさん出てきて勉強になりました
物語としても面白かった
物語の本文から沢山注釈を引っ張ってきて、注釈でエッセイ(実体験)を語るの斬新 -
ジョジョリオン
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・注釈の世界と本文の世界が一体となって小説世界というねらいはあまり楽しめなかった。奏功すればテキスト世界が立体的になるということなのだろうけど、注釈の世界から感じるものが少なかったからかもしれない。