- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065230909
作品紹介・あらすじ
天下312年暮れ、藩朱可は、故国・越を出て、徐国へ向かう。
十年前に内戦が起きた徐国は今は国名を庚という。
彼の地で戦火の中、朱可の父は命を落とした。
朱可宛ての手紙には、悲劇の王太子・寿白が遺した徐の〈秘宝〉の在処が記されていた。
旅の途中、危機を救ってくれた超美男子・裏雲と、キュートな少女・宇春と行動をともにすることになるが、
裏雲にはなにやら思惑がありそうな気配。
〈秘宝〉をめぐって、庚軍、裏雲、朱可の駆け引きが続く中、庚が滅亡し、英雄王が凱旋する。
徐国再興前夜を描く外伝!
感想・レビュー・書評
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復讐に燃える黒翼仙はひとの心を取り戻せるのか? 『天空の翼 地上の星』前夜の物語。
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天下四国シリーズの番外編。
寿白が庚に戻り徐を再興する直前の裏雲の行動を隣国越の史述家を目指す藩朱可の目線で書いた物語でした。
読み手のこちらは本編で寿白の生存を知っているから裏雲の苦しみ、寿白至上ぶりを安心して読めました。
終章でその後の裏雲の様子が伺えて良かったです。 -
天下四国シリーズ外伝
史述家をめざす朱可を助けた裏運。二人で見つけた「秘宝」は??
何が大切かちゃんとわかっていたんだと思える、小さなことが嬉しい。 -
志半ばで亡くなった祖父と父の後を継ぎ、天下四国の歴史を知るため、朱可は故国・越を出て、徐国へ向かう。
裏雲の外伝を朱可の目から見て描かれている。
本編を読んでいるので寿白の生存を知っているからこそ、裏雲の寿白に対する思いが切ない。
終章で、裏雲のその後が知れてよかった。