目撃 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.29
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本棚登録 : 63
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065234617

作品紹介・あらすじ

誰かが私を監視している――!?
大切に守ってきた幼い娘とのかけがえのない日々に忍び寄る不穏な影!
掟破りの手法で捜査を進める“見立て屋”が辿り着いた驚愕の真相とは?

離婚調停中の戸田奈津実は、電気メーターの検針員の仕事をしながら幼稚園に通う幼い娘を一人で育てている。彼女が担当している静かな住宅街でストーカー立てこもり事件に続いて殺人事件が起きてから、背後に誰かの視線を感じるように。奈津実から相談を受けた一匹オオカミ刑事の穂積亮右は密かに罠を仕掛ける……。
戦後史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が新たな地平を切り開いた、会心の長編ミステリー。

私は殺人事件の「何か」を見てしまったらしい。自分で気がついていないだけで。

感想・レビュー・書評

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  • 西村健『目撃』講談社文庫。

    長編警察ミステリー小説。

    後半の予想外の怒濤の展開は凄いが、前半が間延びし過ぎかな。女性は強し!

    離婚調停中で電力会社の検針員を勤めながら、幼稚園児の娘を育てる戸田奈津実は、彼女が検針を担当する閑静な住宅地でストーカー立て籠り事件と強盗殺人事件が相次いで発生した直後から背後に何者かの視線を感じるようになる。堪りかねた奈津美は警察に赴き、刑事の穂積亮右に相談する。

    『見立て屋』と呼ばれる一匹狼の刑事・穂積は掟破りの手段で捜査を進めるが、辿り着いた事件の真相とは……

    定価1,078円
    ★★★★

  • え〜、えー、エー!
    しばらくは、背後が気になって仕方がなさそう。
    利用しているつもりが、されていて、幾重にも絡み合う思惑。

  • 電気料金を検針する奈津実の担当区域で、殺人事件が発生。彼女は何を見てしまったのか。

  • 夫 戸田昭伸と離婚調停中の奈津美は検針員の仕事をしているが、殺人事件のあったお宅も訪れていたことから、何者かに監視されているのを感じていた.警察に相談し穂積亮右からアドバイスを受ける.穂積は"見立て屋"と称され、個人行動を黙認されており、彼なりの捜査を続行する.殺人現場の様子から犯人の冷静さを見立てた穂積は衛生服に注目し、個人での購入者を調べる.雑誌記者の諏訪部武貞の行動も調べ、大きな事件後に空き巣事件が発生していた事例を数件見つけた.諏訪部とボイスチェンジャーを使う男との接触も関知しており、昭伸が会社の古い保養施設の管理を担当していることも突き止めた.幼稚園に通う奈津美の娘 満里奈が昭伸に連れ去られたことでストーリーが急展開する.意外な人物が中心になっていることが最後の最後で判明するが、全体が411ページでからくりが判明するのが404ページからだ.楽しめる構成だと感じた.

  • 皆さんおっしゃるとーり.ラスト近くまでダラダラ…2/3位に圧縮したほうが緊迫感出たのではないでしょーか。

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著者プロフィール

1965年、福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現厚生労働省)勤務後、フリーライターに転身。96年、『ビンゴ BINGO』で小説家デビュー。『劫火』『残火』で2005年と10年に日本冒険小説協会大賞(第24回、29回)、『地の底のヤマ』で11年に第33回吉川英治文学新人賞と第30回日本冒険小説協会大賞を受賞。14年、筑豊ヤクザ抗争を描いた『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞受賞。他の著書に『光陰の刃』『最果ての街』『目撃』『激震』などがある。本作は『バスを待つ男』に続くシリーズ第二弾。最新刊は、シリーズ第三弾の単行本『バスに集う人々』。

「2023年 『バスへ誘う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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