稲川怪談 昭和・平成傑作選

著者 :
  • 講談社
3.83
  • (5)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 53
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065236901

作品紹介・あらすじ

500以上にのぼる「稲川怪談」の中から選りすぐりの40作品を定本としてまとめたものが本書です。
座長、ずんじ、稲川先生・・・ファンの間で様々な愛称で呼ばれる稲川淳二さん。関西テレビ系列の「稲川淳二の怪談ブランプリ」で多くの怪談師たちを世に送りだし、若手怪談師たちから「巨匠」「レジェンド」と慕われています。
開拓者として怪談ブームの礎を作り、いまや「伝統芸能」とも呼ばれる「稲川怪談」。もとは自身の体験談から始まり、業界人の不思議な話、土地にまつわる噂……と、時代とともに変化し、40数年の時を経て、完成度の高い傑作怪談へと発展していきました。
怪談家・稲川淳二が人生をかけて40年に渡り、収集・研究・創作し、語ってきた「稲川怪談」集大成です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもの頃の夏休みといえば「あなたの知らない世界」やら何やら、怖いテレビをいとこらとみては、夜は怪談話、そして肝試しと、たわいのない遊びをやってました。

    稲川淳二氏、いまはすっかり語り部の翁のご様子。ここに収録されているのは短編ばかりですが、どれも現実味があります。それは聞き取りした著者が偏った脚色をしていないからかもしれません。きいた話に尾鰭が付いて、どんどん肥大化することはよくあることですが、その匙加減をよくご存知だからこそできる芸当なのでしょう。文章が一人称というのも、語り口調を踏襲していて好感が持てます。

  • ほのぼの系はかわいい。

  • 往年の名作怪談を収録した傑作選。目で文字を追うだけで、お馴染みの語り口で脳内再生される。
    今や数多の語り手が存在する怪談界隈であるが、イナジュンの怪談と語りは今でも輝きを失っていないのだな、と再度実感させられる。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

タレント・工業デザイナー・怪談家 
1947年東京・恵比寿生まれ。桑沢デザイン研究所専門学校研究科卒業。深夜ラジオで人気を博し、「オレたちひょうきん族」「スーパージョッキー」などテレビ番組で、元祖リアクション芸人として活躍。また、ラジオやテレビでの怪談が好評を博し、1987年に発売されたカセットテープ「あやつり人形の怪 秋の夜長のこわ~いお話」が大ヒットとなり、以後「怪談家」としても活動。1993年8月13日金曜日にクラブチッタ川崎で行われた「川崎ミステリーナイト」に長蛇の列ができ、全国津々浦々をめぐる「稲川淳二の怪談ナイト」を開始。2022年で30周年を迎え、披露した怪談は約500話、動員数延べ60万人以上。現在も年間50公演ほど開催している。


「2022年 『稲川怪談 昭和・平成・令和 長編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲川淳二の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×